ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

小米(シャオミー)製スマートフォン

2014年09月19日 | モバイル・ウエアラブル
小米科技という会社の名前を聞いたことがあるだろうか?
中国で急速にシェアを伸ばしている携帯メーカーで,設立後僅か3年で中国第3位のシェアを獲得した脅威の新興メーカーだ。
この会社は代理店を持たず,原則自社のWEBSITEでの販売のみ。発売後すぐに売り切れてしまう。
業者が買い付け,なんと定価より高い値段でタオバオ等のネット通販で販売している。

特徴は,そこそこのデザイン,品質と性能で,かつ価格が安いこと。
おそらくまだ日本人で小米を使っている人は多くないと思うので,使用レポートのような事を書いておこう。

会社から支給されているHTCのちょっと前のハイスペック機がハードウエア的にどうにも使い勝手が悪く,我慢できなくなったので自腹で買い替えた。中国はすべてSIMフリーなので,電話を買い替えてSIMを差し替えるだけでなんの問題もない。

そもそもAndroidは使いにくくて大嫌いだが,すでに自分用のiPhone5Sを持っていて,さらにiPhoneを買う余裕が無いので手頃な物ということで,小米の入門機「紅米」(ホンミー)を700元(一万円強)で購入した。

小米はAndroidをベースとしたカスタマイズ自社OS「MIUI」を採用しており,これの使い勝手はなかなか優れている。メニューを日本語にすることは出来ないものの,英語表示が可能。日本語の表示,入力はその他の海外Android同様なんの問題もない。

スクリーンは4.7インチ。タッチフィーリングはHTCよりも良い。
その他のスペックは,入門機といってもデュアルSIM,1.5GHzクアッドコアで処理速度も全く問題なし。ベンチマークではGALAXY S3程度。カメラも800万画素で不満はない。
デザインは特に所有満足をもたらすものではないが,中華デザイン的ないやらしさはなく普段使いになんの問題もない。

いま,この手の「スーパーチープ」中国携帯が多く出回ってきている。
それについては日本でも報道されているようだが,おそらく多くの日本人は「どうせ安かろう,悪かろう的商品だろう」というような認識を持っていると思う。しかし,実際は全く違う。どちらかといえばユニクロ的商品なのだ。
これは売れて当たり前だと思う。

その他の中国スマホ同様,Google関連ソフトは完全にオミットされているので,ソフトのインストールには多少のテクニックと知識が必要だが,可能。写真にある通り,私はATOKを導入している。
4.7インチだと指が届かないので,フリック画面を右に寄せて小さくしているが,使い勝手はOK。

まあ日本で発売されることは当分無いと思うけど,中国製品を舐めると大変なことになる。毒入り食品等の報道で中国にはまともなメーカーなんて無いと思っている人が多いと思う。確かにそうしたモラルを持たないメーカーは多い。
しかし,優れた経営者が率いるメーカーは侮れない。


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