ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

ETC2.0 再セットアップが必要なんだって!しかも有料!

2015年08月01日 | ITS

ここしばらくETC2.0 について書いてきたけど、コメント投稿を頂いて今はじめて知ったほとんど笑い話みたいな事実があった。

すでにDSRC車載器、もしくはITSスポット対応車載器(呼び方が違うだけ)であっても、ETC2.0の機能を享受するためには再セットアップが必要なのだそうだ。そしてそのセットアップ料金はセットアップ店が行うため価格はオープンのようだが、4−5千円はかかるらしい。

通常のETCより一万円以上高いDSRC車載器を買った人たちは、今度は再セットアップのためにセットアップ店に持ち込んで更に4−5千円をお支払いいただくことになるらしい。もし本気で国交省がETC2.0の普及拡大をしたいなら、少なくともこれは無料にするべきだろう。

あと、今日の朝日新聞にも出ていたが、今後経路誘導割引を受けるためにはETC2.0であることを必須にするようだ。

割引を受けるためには従来のETCは使えず、機械を買い換えなければならない。DSRC車載器を購入した人はお金を払って再セットアップをしなければならない。

しかし、ここ数回言ってきているように経路誘導による割引は普通のETCでできるはずだ。高速道路内なら首都高出口のような通信機を新設するだけ、高速道路外の場合は指定経路を外れていても割引対象にすればいい。というか、もしETC2.0装着車が何らかの事情で違うルートを通行したら割引をやめるか?多分そんなことはない。クレーム処理が面倒でそんなことできないだろう。多分実際はETC2.0ならどこを通っても割引、ETCは技術的には可能だが割り引かない、ということになる。その理由は今まで投資したITSスポットが無駄になり、その責任を取らなくてはいけないから。というか、インフラ整備はまだまだ現在進行中。

この話は複雑でわかりにくいから国民は気がついていないと思うが、もっと声を上げて反対した方がいい。

国交省は現状のDRSC車載器ユーザーを調査し、ITSスポットが安全運転にどの程度役に立っているかを公表するべきだろう。もしたいして役に立っていないならもうやめた方がいい。250億円は大きな投資だったがもうサンクコストだろう。



最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (後野まつり)
2015-08-02 11:08:02
ふと、プローブ収拾に絞って考えると、
車検ステッカー全てにパッシブ式ICタグを仕込んで、
それをノンストップで読み取るシステム組めば、
安上がりではなかろうか、と。
料金の授受はETCに紐付けすれば。

読み取れない車はすべて車検切れとして検挙でいいじゃないか。
これなら3年で全ての車のプローブを収集出来るようになる。

そういうアイディアは儲からないから出ないんだろうな。
返信する
プローブ (maikawa)
2015-08-02 16:58:45
大体からしてプローブの話は後からでてきたんですよね。今までは事故防止と決済の民間利用だけ。どっちも無理筋だとわかってプローブのメリットを言い始めた?それとも個人情報系のややこしい話があるから今まで明確にしてこなかった?どっちにしてもすでに通信ナビのプローブデータがあるんだから、官が税金使って新しい仕組みでプローブ情報取る意味あるのか?と思います。
返信する
Unknown (Unknown)
2015-08-03 09:44:55
阪神高速の料金収受を参考とされると判りやすいと思います。ちょっと方法を変えると今のETCでも工夫次第で可能なことが判ります。
返信する

コメントを投稿