続き
歩く先に一株のツキミソウ(宵待ち草)を見つけました
「沼の原 月見草」と来ればやはり頭に浮かぶのは榛名をこよなく愛した竹久夢二でしょうか
待てど暮らせど来ぬ人を 宵待ち草のやるせなさ 今宵は月も出ぬそうな
絵の女性は明治43年、犬吠埼に近い海鹿島で夏を過ごした時に知り合った松前藩の藩士の娘・長谷川カタさんです。カタさんには既に婚約者がおりましたがこの女性の美しさに心を惹かれ密かにロマンスが進行した一夏の恋でした。
昭和6年の作品
この景色、おや?と思いませんでしたか? 先日、ツツジの原をアップした時の沼の原です。右奥の山が相馬山、左が臥牛山、現在はその山の間にメロディラインが走っています。
夢二は榛名湖を見下ろす高台に建てたアトリエからこの沼の原に出かけ花拾いの散策を楽しんだ事でしょう、彦乃さんとの思い出を抱いて。 恋多き夢二でしたが25才で他界した彦乃さんヘの思慕は永遠だったのでしょうね。
今、沼の原には丈を伸ばしたカラマツソウが点々と咲いていました
大正時代の頃の榛名湖の写真です、右に相馬山が覗いています。夢二はこの景色をアトリエの窓辺から眺めていたのですね。
ウツボグサ 例えたら「たまきさん」かな?
ヤマオダマキ こちらは若くしてこの世を去った彦乃さんかな?