たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

思い出の山[小浅間山・Kちゃん登山デビュー&浅間山」1999-10

2021年08月26日 | 心に残る思い出の山

K・2歳、登山デビューは小浅間山を選びました

準備も整い「さてこれから」という時になって虫の居所が悪くKが泣き出した。近くに居た女性が走ってきてミカンをくれたが全く駄目。パパに抱っこで漸く笑顔。[ママ疲れた~椅子に座りた~い」「駄目、Kの!」「だってKはパパに抱っこでしょ。ママが使ったっていいじゃない」「Kの・・・」「じゃK座る?」「座る」、さすが母親、見事作戦は成功。

こんな面白い石が有ったよ~

こんな小ちゃな石も・・・

穂波が銀色に輝くススキに囲まれてお弁当

  

 

そのKが今や立派な山ガール

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小浅間から眺めた浅間山を眺めた時、登ろうと決めた浅間山「思った時に登らないとまた遠のくぞ」の雄さんの一言で足を踏み入れたのは小浅間山から8日後の事。まさかに備えて携帯用酸素ボンベも用意した。「浅間山標高2568m 峰の茶屋からの標高差1163m」

登山口の峰の茶屋に近いコンビニで煙草とバナナを買おうと車を止めた時、財布とフィルムの入ったポーチを玄関に置いて来てしまった事に気が付いた。今から家に戻ることも出来ないし。雄さんのグダグダ小言が耳にいたい。登山口に車を置き歩き出しても暫く後ろから責められた。今日はバカにしつこい、きっと煙草が買えなかったせいだ。「お金が無くったって煙草が無くったって山登りは出来るんだい」と心で反発。

樹林帯を抜けると周囲がパッと開けた。途中、単独の男性に追いついた(前方右の草の中)。男性も上まで行くそうだ。同じ穴のムジナを見つけて禁止の山への後ろめたさが多少、楽になった。

 

馬返しから樹林帯の急坂を登りあげるともう高木は無く後方には西上州の山並みが広がりその先に奥日光、尾瀬、上越の山々が霞み中空に浮いていた。行く手を見れば、なだらかな山肌に茶色く枯れたオンタデと未だ緑を残すスゲの原が実に伸びやかだ。その高原状の原を縫う様に広い登山道が上へ上へと続き先行する登山者の姿がポツンポツンと見える。

グルリと本当にいいロケーションである。お金を忘れた事なんて、もう何処かへ行ってしまった。

実際、歩いてみると目で見た感じより結構な勾配があり砂礫に足をとられて踏ん張りが利かず腿の筋肉が引き攣りそうで辛い。おまけに変化の無いⅠ本登り。今、私を頑張らせているものと言えば高さを増すごとに超広角に開ける展望と汗を拭ってくれる心地よい風、そして見ているだけだった浅間の肌を足裏で感じている嬉しさ・・・そう嬉しくて嬉しくて仕方が無かった。

登山道脇には「植生再生区域に付き立ち入り禁止」の看板が目立つ。入山禁止で有りながら、これはまさしく登山者への呼びかけ。どう解釈すれば良いのだろう。

右の観測所の赤いドラム缶の様な物が見える標高1900m地点で先ほどの登山者(X氏)と共に休憩。未だ漸く3分の1の距離をクリアしたところだ。

雲一つない秋空が目に痛い。その青さが肌色の稜線を一層、際立たせそれはそれは素晴らしいハーモニーだった。余り休んでもまた辛くなるので程良い所で腰を上げ相変わらず単調な登りを開始した。 「長くなってしまいました。次に続きますのでコメント欄はお休みいたします。」


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