『曠野のイエス・キリスト』
イワン・クラムスコイ作品
『人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる。』
マタイ福音書 4章4節
よく耳にする『言葉』ですよね。
イエスが、霊に導かれて曠野に行かれ、40日間、昼も夜も断食した後、空腹を覚えられた時・・・・
悪魔から誘惑を受けられ、イエスが悪魔に答えて言った『言葉』ですよね。
今日は2月14日。四旬節第一主日。 四旬節もいよいよ本番に向かいます。
『今日の福音 イエスの言葉』 イエスは有言実行の方です。
『イエスは、四十日間、何も食べず、その期間が終わると空腹を覚えられた。
そこで、悪魔はイエスに言った。
「神の子なら、この石をパンになるように命じたらどうだ。」
イエスは、『人はパンだけで生きるものではない』と書いてある」とお答えになった。
更に、
悪魔は、イエスを高く引き上げ、一瞬のうちに世界のすべての国々を見せた。そして言った。
「この国々の一切の権力と繁栄とを与えよう。 もしわたしを拝むなら、みんなあなたのものになる。」
イエスはお答えになった。
『あなたの神である主を拝み、ただ主に仕えよ』と書いてある」とお答えになった。
そこで、
悪魔はイエスをエルサレムに連れて行き、神殿の屋根の端に立たせて言った。
「神の子ならここから飛び降りたらどうだ。
『神はあなたのために天使たちに命じて、あなたをしっかり守らせる。』(と書いてある)」
イエスは、
「『あなたの神である主を試してはならない』と書いてある」とお答えになった。』
ルカ福音書 4章1-13節
イエスは、『有言実行』の方です。
イエスは、悪魔の誘惑の質問に答える時には、必ず・・・
『神の言葉に書いてある』 と 『人は神の言葉で生きる』と、『神の言葉』を自ら引用し、実行なさるのです。
『人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる。』
人は生きるために…パンは欠かせないが、『神の口から出る一つ一つの言葉で生きる』 と
『神の言葉』 の引用と実行です。
イエスの『価値基準』は、『聖書の神の言葉』です。
イエスは、話す時も、物事の決定も判断も、諸々、判断基準となるのは『聖書の神の言葉』です。
ここで私の余談です。 小学校卒業のリンカーン大統領も、
重責の米国大統領としての全ての判断基準は、手から離すことがなかった『聖書』であった。とは有名な話ですよね。
悪魔は、絶えず、私達を誘惑してきます。
40日間も飲まず食わずで断食していたイエスに、”石をパンに変えて食べるのはいかが?”、と甘い言葉がかかりました。
気をつけている私達にも、絶えず、”いかが?”と、実行が当然の権利と思わせるような甘い言葉が、ささやかれます。
イエスは、『神の言葉』を思い出して、悪魔の誘惑の言葉には乗らず、悪魔に勝利しました。
私達も、イエスに倣って、絶えず声をかけてくる悪魔に、『神の言葉』を思い出し、油断せず祈り続けて、
悪魔の言葉を退け、勝利いたしましょう!
悪魔の誘惑に勝利する方法は、聖書を読む。祈りをする。この二つの日常化です。
以上。今日の司式司祭様の説教の一部でした。
改めてご覧ください。
イワン・クラムスコイが描いた 『イエスの姿』
悪魔の誘惑に打ち勝つために・・・
喧噪を離れて、神と私以外は何もない曠野で、
祈り続けておいでのお顔です。
皆様!
ご訪問に感謝申し上げます。
悪魔の誘惑に負けないように戦い続ける自分って・・・超恰好良くないですか!!
お元気で、明日からの週日をお過ごしください。