6月13日。水曜日。 尾瀬散策二日目。
6時。
朝食
山小屋の食事。 山では、御飯のお代わりも三回!
4時。 夜明けは4時過ぎとのことで、ご来光を楽しみに起床。
あいにくの雨。 御来光は仰げず、雨中の散策を楽しむ。
今日の予定。
見晴(山小屋)⇒ 燧ヶ岳分岐⇒ 沼尻平⇒ 尾瀬沼東岸⇒ 三平峠(尾瀬峠)⇒ 大清水
所要時間:6時間。 300m程の高低差を登る散策です。
今回も、憧れの『燧ヶ岳』には登れない。あくまで憧れで良しとするしかないですね。
『燧ヶ岳』に向かう分岐点で、今回も燧ヶ岳に別れ、尾瀬沼に向かいます。
7時。
まだ雨・・・ 出発
少しの昇りが続く。 朝霧の中・・・心まで洗われる。
木道あり。 石畳あり。 変化が楽しい 今日も私はしんがり
今年の最後の開花。
『ミズバショウの群生』
少しだけど・・・ 見ることができてラッキー! 嬉しい
8時半。
本道からそれて・・・ 『三平峠』 へ。
『三平峠(尾瀬峠)』 標高1660m
吸い込まれるような・・・。 美しい。 静寂の領域。
『特別天然記念物 尾瀬』
『尾瀬は我が国第一級原生自然の息づく世界。 八千年にもわたって泥灰が累積してできた湿原。
尾瀬やそれを取り巻く山々には、貴重な動植物が多数見られます。
尾瀬で発見・命名された動植物だけでも四十二種にのぼります。』
八千年の長きにわたって、静かにたたずむ尾瀬沼。
その姿に、感動と畏敬を覚える私です。 私なんてどれ程のちっぽけなものか・・・。確認です。
9時10分。
尾瀬沼を充分に楽しんで・・・。
再出発。
尾瀬の後。 山々が壁を作ります。 一本道。 迷うことなく・・・。
悠久の歴史の長さを感じる・・・
『根の浮かび出た道』
そこは、いと美しく、いとおしい。
今日も又。 すれ違う人もなく(数人のみ)、私たち4人で尾瀬を独占。 いとよし。感謝!感謝!
『特別天然記念物 尾瀬』
『この貴重な自然を厳正に保護するために、尾瀬は昭和三十五年に特別天然記念物に指定され、
文化財保護法に基づいて、その保護がなされています。
悠久の歴史を誇るこのすあらしい自然を後世に伝えていくことは、今を生きる私たちに課せられた責務です。』
『立て看板』 より。
やさしく、清らかな、 『ミズバショウ』
その花々を守るのは・・・ 『大きな葉』
9時55分。 『三平峠』 着。
尾瀬ヶ原に比べ、若干標高の高い『三平峠』周辺です。
眼前に迫る『燧ヶ岳』を背に・・・
『三平峠 尾瀬峠』
『眼前に尾瀬沼越しに燧ヶ岳を望む絶景』 美しい。
ここでも、悠久の歴史を刻む景色に・・・感激。脱帽 我が身のちっぽけさを再確認。
周辺の散策。
三平峠周辺は、沢あり、湧き水あり。
湧き水をくんで・・・
『コ-ヒー・タイム』
大自然の中で・・・ 香り高く。
息子が淹れるコーヒー。登山の醍醐味です。大好き
11時。
今日の散策を終えて・・・
雪の残る美しい山やを見ながら・・・ 『帰路』 へ。
12時。
山々から流れる・・・ 『沢』
午後1時。
今日の終点:『大清水』着。
今日の一日が終わった。
見晴(山小屋)⇒ 燧ヶ岳分岐⇒ 沼尻平⇒ 尾瀬沼東岸⇒ 三平峠(尾瀬峠)⇒ 大清水
約10㎞。 約6時間。 32990歩。
数十万年前から1万年前までの間に、周辺の火山活動により川がせき止められ、盆地が形成された。
約1万年前に、火山の燧ケ岳が誕生した。
このようにして、
尾瀬ヶ原と尾瀬沼が成立した頃は、『氷河期時代』であり、周辺では寒冷地の植物が自生していた。
その後、
氷河期が終了し、温暖な時代になると、南方から温暖地に住む植物が勢力を伸ばしてきたため、
それまでこの地にいた植物たちは、しだいに北へ後退していった。
しかし、
尾瀬は、高原の盆地という特殊な地理条件のため、他地域の植物があまり入り込まず、
氷河期時代に生育していた植物が、そのまま現在も自生している。
今日も又、不思議な感覚が生まれる私でした。
今日の私は、一万年以上もその生命を引き継いできた花々と、共存して、一日を過ごした。といえるのです。
この『不思議な感覚』の経験のために、私は山に登るのですね。
私は、登山が大好きです。 大自然の中に身を置くことが大好きなんです!
4人の旅の終了。感動の二日間に感謝!感謝!
皆様!
御訪問に感謝申し上げます。
人も、この世の命を終えた後に、『永遠の命』の元に帰るのです。この世の人生に素敵な花を咲かせましょう! お元気で!