マリアテレジアの独り言

日々の生活の中で見つける・・
  小さな感動をつづります。

栽培技術の受け継ぎ・・・『淡路島玉葱』 そして 霊の受け継ぎ・・・『預言者エリシャ』

2018-06-20 18:00:00 | 聖書。聖書勉強会。教会。日常の信仰生活。

 6月20日。水曜日。一日雨模様。ゆっくりの一日。

  淡路島大玉葱・・・       『1個30円也』
  
  こちらは『友人の手作り玉ねぎ 新聞紙に包んでおすそ分け』   2年前に描いた。

今日は特売日。
近所のスーパーで、玉葱を、1個30円也、3個買った。 みじん切りにして『ハンバーグ』にした。

おいしいハンバーグを食べながら・・・
突然にいろいろの思いが浮かんできた。

一個の玉葱を作るために=種蒔き・畑作り・定植・管理・収獲・保存=どれだけの努力を要したことだろう?
   気の遠くなるような、雨にも台風にも負けず、果てしない作業の後の実りの玉葱ですよね。
一日一個の玉葱で、健康が保たれるそうです。
   『30円』の『低価格』で、刻みながら嬉しさに涙が出る、私の健康が保たれる玉葱です。
玉葱農業では、どの分野でもいえるように、次への世代につながっていく『後継者』の育成が一番大変な仕事でしょう。


           たったの30円でいいの!?

     玉葱に限らず、私の健康を保ってくれる、農産物の数々。
決して、生産者の皆様の御苦労を忘れることなく・・・ 生産者の皆様に感謝を忘れることなく・・・
     ”有難く食させて頂こう!” と思った今日の私でした。 感謝!感謝!    


そして。

今日は6月20日。年間第十一水曜日。

『今日の第一朗読 エリヤの後継者・預言者エリシャの着任式』

    『エリヤはエリシャを連れてギルガルを出た。
 
 二人がエリコに来たとき、
 
 『現代のエリコ』

         エリヤはエリシャに、

 
 『エリア』                        フレスコ画。ロシア。

「主はわたしをヨルダンへお遣わしになるが、あなたはここにとどまっていなさい」 と言った。

    しかしエリシャは、
 
 『エリシャ』

「主は生きておられ、あなた御自身も生きておられます。わたしはあなたを離れません。」 と答えたので、
   彼らは二人で出かけて行った。

預言者の仲間五十人もついて行った。
彼らは、ヨルダンのほとりに立ち止まったエリヤとエリシャを前にして、遠く離れて立ち止まった。

 エリヤが外套を脱いで丸め、それで水を打つと、水が左右に分かれたので、
 
             彼ら二人は乾いた土の上を渡って行った。

渡り終わると、

エリヤはエリシャに言った。
「わたしがあなたのもとから取り去られる前に、あなたのために何をしようか。何なりと願いなさい。」
エリシャは、「あなたの霊の二つの分をわたしに受け継がせてください」 と言った。
エリヤは言った。

「あなたはむずかしい願いをする。わたしがあなたのもとから取り去られるのをあなたが見れば願いはかなえられる。もし見なければ、願いはかなえられない。」

    彼らが話しながら歩き続けていると、
    見よ、火の戦車が火の馬に引かれて現れ、二人の間を分けた。
 
             エリヤは嵐の中を天に上って行った。

エリシャはこれを見て、

「わが父よ、わが父よ、イスラエルの戦車よ、その騎兵よ」 と叫んだが、もうエリヤは見えなかった。

    エリシャは自分の衣をつかんで二つに引き裂いた。
    エリヤの着ていた外套が落ちて来たので、』

          ・・・・・・
 
『話』が長いので・・・ちょいと横にそれまして・・・頭の休憩です。

 
 『大関と幕下』         お相撲さんの服装は番付により少しずつ変化があります。
大関は、『外套』を着ることが許されます。
三段目にあがれば『雪駄』が履けて、幕下にあがれば『博多帯に外套』。十両にあがれば『紋付羽織袴』です。
相撲界は、スポーツ界全般がそうであるように、上下関係・師弟関係が、とてもしっかりしています。とても厳しいです。


聖書に戻りまして・・・

     『エリシャはそれを拾い、ヨルダンの岸辺に引き返して立ち、
 落ちて来たエリヤの外套を取って、それで水を打ち「エリヤの神、主はどこにおられますか」 と言った。
     
    エリシャが水を打つと、水は左右に分かれ、
 
      彼は渡ることができた。』
                                以上。 列王記下 2章1-14節

    
  今日は、偉大な預言者・エリアとその後継者・エリシャの話しの分かち合いです。
                                    面白いです。考えさせられます。

その以前。

エリヤは、ダマスコへと向かう道すがら、畑を耕している若者エリシャを見出したのでした。
そして、
自らの『預言者の象徴』として周知されていた『毛皮の衣・外套』をエリシャに投げかけたところ、エリシャはすぐさま弟子として従った。
それからおよそ八年間、
エリシャは、忠実な僕として、師・エリヤに仕えていました。

   
   地中海に面する『カルメル山』。

カルメルには『主の祭壇』がありましたが…いつのまにか壊され、すでに荒廃していました。
  カルメル山は、良きにつけ悪しきにつけ、『神の民の現実・信仰の象徴』でした。


エリヤは、
世の信仰の荒廃を嘆き・・・立ち上がってカルメル山まで行き、そこで祈りました。

エリヤは、このような時代に、イスラエルに『正義と信仰』を回復しようとして、孤立無援の戦いをしてきたのです。
エリヤは、カルメル山で、王と民の前でただ一人、バアルの数百人の預言者と対決しました。(列王記上18章)
エリアは『静かにささやく神の声』列王記上19:12)を聞き、再び『使命』を受けて、山を下り、イスラエルに戻って行きました。

     エリヤにとって、協力者、『後継者』を得ることが、緊急の『使命』でした。
 そして。
エリアは、畑を牛によって耕していた『エリシャ』に、八年間の共同生活後に、『後継者』を確信したのです。


八年間の年を経て・・・

弟子のエリシャは、
次第に成長してきました。

一方。 
エリヤは、もう自分には時が残されていない、のを感じていました。
エリシャは師・エリアの最期の近いであろうことを知って・・・”自分には充分な力がない!” と恐れていました。

そんな時・・・

二人は、『最後の旅』に出たのです。

旅の始まりは・・・

エリヤは、『主は私をヨルダンへお遣わしになるが、あなたはここにとどまっていなさい』 とエリシャに語ります。
   ・・・エリアは、自分が世を去る時が来たこと、主がヨルダン川にお呼びなのを、悟ったのです。
エリシャは『主は生きておられ、あなた御自身も生きておられます。わたしはあなたを離れません。』 と、
   ・・・エリシャは、どこまでもエリヤについて行こうとしました。

      エリシャは、エリヤから絶対に離れたくなかった。
    エリヤを一人で逝かせまいとして、どこまでも一緒に行きたかったのです。


ではと。
二人で
預言者の集団もついてきて、旅に出ます。


二人だけで、
預言者の仲間たちと離れて、、『エリアの奇跡』のお蔭でヨルダン川を渡った所で・・・

エリヤは、永遠の別れにあたり、『自分に与えられている神の力』 をエリシャに与えたいと切に願いました。
 『わたしがあなたのもとから取り去られる前に、あなたのために何をしようか。何なりと願いなさい。』 と。

エリシャは、『あなたの霊の二つの分をわたしに受け継がせてください。』 と答えました。 

 
 『神の業』を成すためには、ただ知識と技術と経験では足りない、『神の霊』が必要なのです。



エリヤは言いました。

あなたはむずかしい願いをする。
わたしがあなたのもとから取り去られるのをあなたが見れば、願いはかなえられる。もし見なければ、願いはかなえられない。』

続けて・・・

二人が、話しながら、歩き続けていると・・・
  見よ、火の戦車が火の馬に引かれて現れ、二人の間を分けたのです。
 
 
『エリアの昇天』

           エリヤは嵐の中を天に上って行きました。


エリシャは、エリアが自分の前で取り去られるのを見て、
     『わが父よ、わが父よ、イスラエルの戦車よ、その騎兵よ』 と叫んだ。


次に、

    エリシャは、自分の衣を引き裂いたのです。
それは、エリヤを失い、”自分は無力なまま取り残された!” ”もう自分は何をすることもできない!”と悲嘆と絶望からです。

しかし。

エリヤの昇天の直後・・・

      天から、『師の象徴』である『外套』 が落ちてきたのです。
  エリシャは、その時、エリヤや神の励ましを確信し・・・『外套』を拾い上げたのです。

そして。

エリシャは、師・エリアが行なった通りに、『外套』で水を打って・・・再び、ヨルダン川を二つに分けました。

      これが、エリシャの『最初の奇跡』 となりました。

     
      エリコに集まっていた預言者の仲間たちは・・・
目の前で『エリシャの奇跡』を見て、『エリヤの霊がエリシャの上にとどまっている』 と言い、
エリシャをヨルダン川ほとりに迎えに行って、その前で地にひれ伏した。』(2:13‐15) のです。

   エリシャは・・・
『最初の秘跡』によって、他の預言者の仲間から、エリヤの正統な『後継者』として認められたのです。
その後・・・自らが死ぬまで、約六十年の間、『預言活動』と『奇跡の業』を続け…
      『預言者』として、堅固たる『使命』を果たしたのです。


同様に。

新約時代。

   イエス様も、この世界に『神の国』を実現するために、『協力者・後継者』 を求められました。

イエスの弟子・使徒たちは・・・
エリシャがエリヤが天に昇っていくのを見たように、イエスが天に昇られるのを見ました。


       それぞれの『二つの御昇天』の後・・・

エリシャには、エリシャが望んだとおりに、『神の霊の力』 が与えられました。
    エリシャは、エリヤの『外套』を受けることによって、『エリヤの霊』 を継承しました。
    エリシャは、エリヤに働いていた『神の霊』 を、受け継いだのです。
弟子たちにも、エリシャ同様に、師・イエスから、『聖霊・神の霊・神の愛の力』 を与えられたのです。
    弟子たちは、霊に満たされ・・・『宣教者』として、堅固たる『使命』を果たしたのです。

そして。

現代。

私たち・キリスト者は・・・
   『あなたがたは皆、信仰により、キリスト・イエスに結ばれて神の子なのです。
 洗礼を受けてキリストに結ばれたあなたがたは皆、キリストを着ているからです。』ガラテヤ3:26)

  キリスト者は、エリヤの『外套』以上のもの、『キリスト』そのものを、着せていただいたのです。
『キリスト』御自身が、私たちを包み、キリストが私たちの中で私たちをとおして生きてくださる、『外套』なのです。
  キリスト者は、『キリスト』という『外套』によって、いかなる場合にも、堅固たる『信仰』を貫くのです。

    
     何事を成すにも、”自信がない!” と嘆くことはないのです。
 『信仰があなたを救った』とイエスが言われるとおりに、『神の力』に頼ればいいのです!

  私も・・・続く世代に、目に見えるものは何も遺せないけど、『信仰』を受け継いでくれるといいな!


皆様!
御訪問に感謝申し上げます。
農家の仕事はとても大変なことでしょう。正当な『後継者』が続きますように! お元気で!