以心伝心

家族でサスペンスドラマを見ていた。

物語の序盤、画面には数人の男女。

母が「この人、あの人だよね」

迷うことなくわたしは答えた。

そう、宅間伸。

「誰のこと言ってるかよくわかったね！」

わからないと思ったなら、なぜ聞いた。

途中経過

テレビで「名探偵ポワロ」を見ていた。

こたつで一緒に見ていた母は横になってうとうとしていた。

異国の地でポワロは人を待っている。

垣間見える不穏な人間模様。

そろそろ殺人が起きそう・・・

目を覚ました母が言った。

「誰が犯人か分かった？」

まだ誰も死んでません。

効果のほどは

ものすごいストレスを受けている、という夢を見た。

夢の中で誰かが

「そんなときは、たまごボーロでリラックス！」と言っていた。

案外効きそうだ。

雲のように霧のように

父が「キリエモン録画しておいてくれ」と言う。

なんだその、ドラえもんのようなホリエモンのようなものは。

突っ込みたいところだが、正解は「雲霧仁左衛門」であることを知っている。

数日後、「クモエモン、録っといてくれたか？」

間違え方が雑にへんかしていた

宣伝しがいのない話

加入しているＣＳから電話がかかってきた。

母が受けたのだが、何かわからないことはありませんかとか

よく見る番組はなんですか、などの質問を受けたという。

アフターフォローを兼ねたアンケートか。

「あ、なんか面白い番組やるからよかったら見てくださいって」

いつやるの。

「いつだっけ」

どんな番組？

「なんて言ったっけな…」

ざっくりした情報だな。