まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

そりゃ~ないだろ

2003年08月05日 20時43分00秒 | 日々雑感
8月6日にミッチーのDVDが出るので、仕事帰りに寄れるようにと近所のCD屋さんに予約した。

もちろん初回限定版(ふふ)。

ところが昨日、そこから電話がかかってきて

「初回限定版が取れるかどうか分からないので、明日確認をしてまたお電話します」

え、そんな。

そしたら今日、

「限定版、在庫がありましたので」

わーい。

「ただ、入荷が6日には間に合わなくて7日になると思います」

いいのよ、そんなこと。

それまでさびしいからミッチーの他のDVDでも買ってこよう。

夕方、妹を呼び出し大きな電気屋さんに行った。

するとなんと、明日発売のはずのDVDがあるじゃないの。

しかも初回限定版。

まあ、なぜ。ひどいわ。

よっぽど買ってしまって、予約したほうはキャンセルしようかとも思ったが

商売に携わる者としては、そういうことするのもされるのも嫌である。

泣く泣く違うDVDを買って帰ってきた。

あまりの悔しさに、日記を二回も書いてしまったよ・・・






女は海・・・かも

2003年08月05日 16時45分00秒 | 日々雑感
日曜日の午後、友達とお茶をしているときに彼女が朝見てきたテレビの話になった。

「日曜美術館」で、メキシコの画家である女性の生涯を特集していたという。

「とにかく不思議な絵を描く人なのよ」。

そして、絵よりも彼女の人生は更に劇的であったらしい。

若い頃の事故で脊椎を損傷してしまった彼女。

20歳以上も年の離れた芸術家の男性と恋に落ちるが、

傷ついた脊椎のせいで三度も流産してしまう。

彼は次々と浮気をし、なんと彼女の妹とも関係を持ってしまう。

彼女もあてつけにさまざまな男性と浮名を流すが夫以上に愛せる人には出会えない。

しかし、夫の希望でついには離婚をする・・・と思ったら

一年後には復縁している。

なんじゃ、そりゃ。

友達は、そんな男をどうしてそんなに愛するんだろうと首を捻ったが

わたしには、おぼろげに分かるような気がする。

どんないい人でも愛せないときもあれば、最低の男と思っても

その男以外のことを考えられないこともある。

で、夜帰ってきて何気なくテレビをつけると「日曜美術館」の再放送をしていた。

絵画にはまるで興味のないわたしだが、圧倒されて目が離せないような絵であった。

流産したときに描かれた血だらけで横たわる自画像、死んだ胎児。

夫の浮気の後に書かれた、傷だらけの自分と薄ら笑いをしている夫。

抽象画でもなく風景画でもなく、この人は自分の絵しか描かない。

ありのままの自分しか描けないのだろう。

夫と復縁後に描かれた絵には

夫を子供に見立て、母のように優しく抱く自分が描かれている。

奔放な男は結局、母親のような愛情でいいところも悪いところも受け止めるしかない・・・

なんて考え、反吐が出るほど嫌いである。

そんな甘ったれた男も大嫌いである。

でも、その絵を見たときあまりの安らかさに打たれた。

そして、勝ち負けじゃないけど、勝ったのは彼女だと思った。

夫はただ、犬が電柱におしっこするように気ままに恋をしていただけである。

彼女のように深くて広くて、複雑な愛情など、彼には抱けるはずもないのである。

男は所詮、カルメンのホセのように短絡的な嫉妬で相手を殺すくらいが関の山なんであろうか。