まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

悪い予感

2012年03月19日 23時07分00秒 | 日々雑感
新聞や雑誌やテレビなどのメディアで「先の見えない時代」という言葉を目にする度、

これまで、「先の見える時代」なんてものがあったのだろうかと思う。

平安時代だって江戸時代だって、明治だって先なんか見えてなかっただろうに。

「今ほど先の見えない時代はない」などという文章を目にすると

昔に比べれば、まだ見えてるほうだと思うけど、と鼻白んでしまう。

100年どころか、50年前の人だって、現代のことを予想だにしなかっただろうに。

震災の後でわたしが驚いたのは「便利な生活がずっと続くと思っていた」とか

「この便利さを当たり前と思っていた」という人が多かったことだ。

わたしは、こんなに便利な世の中が続くわけないという漠然とした不安を持っていた。

たかだか一世紀前にはなかったものが溢れて、それなしには生活が回らないなんて

絶対にどこかで破綻すると恐れていた。

水道や電気や車があることが当然だなんて思えなかった。

世界には、まったくそれらと無縁の生活をしている人たちさえいるというのに。

ネガティヴと言われるかもしれないが、わたしにはこれから先が見える。

「どんどん悪くなる」のだ。

環境も、食糧事情も、治安も。

それはもう、便利な国に暮らす全ての人のせいである。

誰のせいとか誰が悪いではなく、人類が辿る悪い道。

もしかすると白亜紀の前にも、文明を持った生物が存在したんじゃないだろうか。

発展するだけ発展して、壊れた文明があったんじゃないか。

なんて考えると恐ろしくて悲しくなるので

やっぱり先は見えない・・・ということにしておこう。



コメント
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