まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

若さの怖さ

2012年03月20日 17時50分28秒 | 日々雑感
競輪かなんかののCMで、オダギリジョーと長澤まさみと大森南朋が共演しているものがある。

あれを見たとき、オダギリジョーと大森南朋が二人とも「オッサン」に見えたので笑ってしまった。

長澤まさみのせいである。

彼女がいなければ素敵な男のはずの二人が、彼女のせいでただのオッサン、

若い娘にかっこよく何かを語りたいオッサンに見えてしまう。

長澤まさみがまた、本当はなんでも知ってるオヤジ転がしなのに

なんにも知らない無邪気な若い子風なのがいい。

CMの世界どころか、現実世界のあちこちで、こういう風景は見られる。

若い子を前にすると年上の男は、ついつい自分の知識をひけらかしたり

「すごーい」と言われることを言ってみたくなる。

若い娘は、本当に感心している場合もあるが

心の中で舌を出して、ただ酒ただ飯を頂戴してる場合もある。

わたしだってオッサンのことを笑えない。

若い男の子の前だと「大人の女」を演じてしまうし

若い女の子の前だと「仕事の出来る女」を演じてしまう。

本当は中身がぐだぐだなのに、「酸いも甘いもかみ分けた」風を見せたがる。

若さの前で、人は意識的にか無意識的にか

理想の自分や虚栄の自分を演じてしまう。

でも自分の若い頃を思い返してみると、やっぱり年長者には

それなり感心し、さすが年上の人だよねという思いを抱いていた気がする。

当時の彼ら彼女らも、わたしのようにぐだぐだだったのだろうか。

それとも、自信を持って大人だったのだろうか。