まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

悩める者は

2015年05月25日 22時55分37秒 | 日々雑感
気持ちが荒んでいるときに、ふらふらと

「生きるのが楽になる」というジャンルの本が並んでいるところに

吸い寄せられるように近付いてしまった。

タイトルを見るだけで、プラセボ効果はありそうな気もするが

こんなにも、この類の本が出版されているということは

ダイエット本や収納本と同じで「決定版!これさえあれば!!」というものが結局ないということで、

これらの本は、悩める子羊を狙った善良なマルチ商法みたいなもんじゃなかろうかと

なにせ心が荒んでいるから、心で悪態つきながら数冊を手に取ってみる。

ありのままの自分を受け容れる、とか他人と比べないとか、弱さをさらけ出してみよう、とか

これまでに耳にしたような目にしたようなことが書かれている。

おそらく多くの子羊が「分かってるけど、出来ないから悩んでるんだよ!」と

わたしと同じように毒づいたことだろう。

「気付き」「許し」みたいな言葉が多用されるのも特徴で、

気付いたり許したりして救われた人もいることだろう。

しかしこういう本を読んでいると、身の回りで起きるほとんどのことが気にすべきことではなく

肉体的な痛みや暑さ寒さ以外は気の持ちようと言われているような気になる。

まあ確かに気の持ちようなのだ。

下手すると痛みや暑さ寒さでさえ気の持ちようかも。

毒づきつつも、数冊をパラパラしただけでバカバカしくなり、

なんとなくわたしは荒むのをやめた。

全面的にじゃないけれど。

効果があったということか?

コメント
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