まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

要領の悪さを責めないで

2022年03月21日 22時51分14秒 | 日々雑感

暖かくなってきたと思ったら

急に寒い日が続いたり

いいお天気だと思ったら

冷たい雨が降り始めたり。

この季節になると思うのだ。

桜ってなんか要領悪くないか。

ぽかぽか陽気に誘われて

ただでさえ浮かれて出かけたいところへもってきて

桜が咲いたとなると、こぞって花見に出かけたくなる。

夜桜なんてしゃれこんで、ぶるぶる震えて帰ってきた経験が

みんな一度はあるんじゃないか。

桜が咲いた途端に冷え込んだり

雨が降ってあっという間に散ってしまったり。

毎年この繰り返し。

桜が咲きさえしなければのどかな心でいられるのに

なんて和歌まで残っているところを見ると

もう昔からそうなんでしょ?

ずっとそうなんでしょ?

いい加減、もっと要領よく咲いたらどうだ。

すっかり暖かくなってから、とか。

雨の少ない時期を狙って、とか。

でもどうだろう。

もしも桜が1ヶ月から2ヶ月ずっと咲いていたら。

もしくは一年中ハウス栽培されていたら。

こんなにみんな桜に夢中になっただろうか。

この要領の悪さは桜の戦略なのだろうか。

それともあざとさなのだろうか。