まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

ほっとけよ

2024年01月27日 21時59分01秒 | 日々雑感
同僚が、部下にあたる子の自分への不満を三人もの人から聞かされたという。

新入社員の頃から知っている彼女を成長させてあげたいと思って、以前とは接し方を変えたところ

周りに不満をばらまかれたらしい。

「成長させてあげたい」

先輩男子社員が、後輩女子社員に対して。

なんとなく引っかかる物言いだけど、それよりも

(一丁前のこと言っちゃって)というのがわたしの正直な感想だ。

なぜならわたしは彼を、ほぼ新入社員の頃から知っている。

問題児だった。

性格は良いけれど、同期に比べて仕事の覚えは良くないし

いつまでも学生気分というか遊び気分が抜けず、厳しくしてものれんに腕押し。

注意されるときょとんとして、彼を「成長させたい」と思う人たちにため息をつかせた。

でも人は勝手に成長するもんですね。

あんなに周りをやきもきさせた彼が、ゆっくりとではあったけど

いつの間にかきちんと仕事をこなすようになり、中堅へと成長した。

だから、彼女もほっときゃ成長すると思うけど。

というか彼と同じ年の頃と比べると、彼女のほうがしっかりしている。

「成長させてあげたい」というのは、自分のことを振り返っての気持ちだろうか。

それとも単に自己満足したい気持ちからくるのだろうか。

彼はいつ、どのタイミングで「成長したい」と思ったのだろう。

成長させてあげたい、してほしいと周りが思ったって

彼女に成長したい気がなければ余計なお世話じゃないかしら。

したくなくてもいつか、彼女は成長するでしょう。

誰かに導かれなくても。

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言いたい放題の彼女たち

2024年01月27日 18時36分15秒 | 日々雑感
地上波で放送される海外ドラマは昔に比べると減っている。

今は海外ドラマに限らず、様々なコンテンツをテレビで見る時代ではない。

なのでアナログ派としてはほとんど海外ドラマを見ることはなくなっていたのだけど

ふとしたことから、あるドラマを見始めた。

シーズン2からだが、1のストーリーや人間関係を事前に説明してくれたのと

2からでも困らないような内容だったので、毎週楽しみに見ていた。

初めは気づかなかったのだが、そのうち日本のドラマとの違いに気づいた。

それは、登場人物の女性が、みんな言いたいことを言っている、ということ。

日本のドラマでは「自己主張が強い」キャラクター設定にされてしまうレベルに

みんな言いたい放題なのだ。

日本のドラマだと、優しい主人公に対してのライバルキャラか親友キャラにされるか

主役だったら天海祐希か米倉涼子を主人公に「強い女」設定になるくらい、

本当にガンガン自分の意見を言う。

性別関係なし、年齢関係なし、立場関係なし。

本当にこんなに言ってるのか?

ドラマの中だからか?

もちろん控えめな人もいるのだけど、それは性別や年齢ではなく

その人の性質によるのだろうと、こちらに思わせる演出がされている。

わたしは働き始めてからずっと、職場で言いたいことを言うほうなのだが

それで別に得をすることはない。

それどころか、言わないほうがうまくいっている人のほうが多い。

たとえば「こういうことで困っています」と言わないで困った顔をしていると

周りが「どうしたの?」と手を差し伸べてくれたりする。

先輩社員に仕事の方向性やこれからの目標を聞かれて

分かりませんと答えずに、うつむいて黙っていれば

「難しい質問だったね。無理に答えなくてもいいよ」と言ってもらえる。

黙っていても察するとか、議論で傷つけ合わないとか

日本人の優しさかなーと思ったりもする。

そして、それでうまくいくのならいいのかもしれないけれど

外国では意見を表明しないのはその場にいないのと同じこと、

「助けて」と言えば手が差し伸べられるけれど

言わない限り、誰も助けてはくれないなんていうことを見聞きすると

どっちも極端な気がして、中庸はどこだと思う。

そこが見つけられずに言いたい放題のわたしは人を傷つけることもあるのだろう。

前述のドラマの中、ちょっと言いすぎなくらいのことを言った後で

彼女らは「ごめんなさい、ちょっと言い過ぎたわ」とか

「さっきは熱くなりすぎた」とか「初めからやり直していい?」など

わりとすぐに反省して謝るのだ。

わたしはいいなーと思うけど

すぐ謝るくらいならよく考えてから言えばいいのに、みたいに思う人もいるんだろう。

多様性か?

シーズン3も楽しみにしている。





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ジゴロのような

2024年01月27日 16時57分04秒 | 日々雑感
100円均一ショップでレジに並んでいると、後ろに並ぶ親子の会話が聞こえてきた。

「今日、おもちゃ買わないよね?」

声の感じと身長からすると9~10歳くらいだろうか。

聞かれたお母さんは一瞬の間をおいて「買わないよ」と答えた。

(間が開いたな)と思ったのはわたしだけではなかったと思う。

男の子は「面白いの、おもちゃ見てくるね!」

買わないよ、とお母さんが声をかけても売り場に走り出している。

さっき「買わない」と即答しなかったのは、きっと

なぜ今?もうレジにいるのに。

買い物中はおもちゃのこと言わなかったのに。

とか、考えたからではないだろうか。

男の子はウキウキとおもちゃを持って戻ってきた。

「だから買わないってば」

「ママ、ありがとう」

(え、すごい)

「買わないから」

「ママ、優しいな」

(わ、すごい)

「買わないの。戻してきて」

「え、無理。マジで無理。ママ、ありがとう」

(メンタル、強いな)

「散らかるから、もう」

「ママ、ありがとう。ママ、優しいな」

(エンドレスだ)

ジゴロか、君は。

ここまで鮮やかな手口ということは、毎回この手で買わされてるな。

レジまで何も言わなかったのも作戦かもしれない。

買い物中にねだれば却下される。

でもレジに並んでいるときに持って来てしまえば

レジを離れてまでおもちゃを戻されることはない。

なにせ、そこのレジはすごく混むのだ。

一度並んだら、列を離れたくない。

何を言われても「ありがとう、優しい」と繰り返されれば

「もう・・・」と言いながら買ってくれることは学習済みっぽい。

先に会計を済ませたわたしは、成り行きを見届けることは出来なかったけれど。



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