まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

苦行のわけは

2024年02月13日 21時21分54秒 | 日々雑感
手芸用品店で裁縫道具を見つくろっていると

「入園グッズのオーダーをお願いします」という声が聞こえた。

そうか、そういう季節だ。

懐かしい。

何年も前になるけれど、わたしも友人に頼まれて入園グッズを縫ったことがある。

オーダーのお客さんと店の人のやり取りが耳に入る。

「これとこれとこれはサイズが決まっていて、これはそこまで細かい指定はないですけど、ランチョンマットは・・・」

いまだにそうなのか。

わたしが頼まれた時も、あらゆるもののサイズがきっかり決められていた。

コップ入れ、パジャマ入れ、昼寝の布団入れ、スモック入れ、ランチョンマット。

もっといろいろ、すべてのサイズが決められている。

厳格に決められているので市販品を買う自由などない。

なぜだろう。

大体のサイズでよくないか。

そこまで決めるなら、園で規格品を売ってもいいんじゃないか。

ミシンが家にあるとも限らず、縫物の出来る人が家庭にいるとも限らず、時間があるとも限らない。

一体いつ、誰がこれを縫うというのだろう。

両親でも誰でも、縫いたい人がいるなら縫えばいいと思う。

だったら友人が縫ってもオーダーしてもいいでしょう。

わたしが請け負ったのは、自由な時間があり、家にミシンがあり、縫物が好きだったからだ。

仕事をしながら二人の子供を育て、家事も一手に担っている友人に頼まれた時は

まかせとけ!という気にさえなったものだ。

布の実費だけでよいと伝えたけれど、いくらかのお礼を頂いた。

オーダーに来た人も、小さな子を二人連れていたっけ。

それにしてもどんな理由であんなにサイズが決まっているのだろう。

その理由は、絶対に譲れないほどの理由なのだろうか。

わたしには関わりのないことでござんすが、なんとなく気になる。
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