それも、ない

テレビの料理番組でとんかつを作っていた。

「ここで、肉の繊維を柔らかくするために『肉叩き』を使います」

と言って、プロっぽい道具で肉を叩きながら

「なければビール瓶でも結構です」

ビール瓶・・・

一般家庭には、肉叩きよりもビール瓶のほうがないと思う。

昔の映画見てると、飲み屋で乱暴者が喧嘩を始めると「表、出ろ」なんつって殴り合いになって

決まって空き瓶の入ったビールケースに顔突っ込んで「この野郎」なんて空き瓶片手に立ち向かったりしてた。

うちの親父も、昔は瓶ビール飲んでたなあ。

全盛期には一人で1ケース、飲んだとか飲まないとか。

家の後ろにビールケースがごろごろしてた記憶がある。

とにかく酒飲みだった。

数か月前まで毎日、缶ビールを飲んでいた。

と言うと今はいないみたいだけど、今も元気である。

今年の初めに入院して、退院してから飲ませてない。

ほぼ毎日「ビール飲みたい」と言って不機嫌になる。

やれやれ。

てんてん

昨日、ボンドのことを書いた後で

（ジェームス・ボンドと書いたけど、もしかしてジェームズ・ボンドじゃないか）

と思って電子辞書で調べると、果たしてジェームズ・ボンドだった。

電子辞書に載ってるんだ、ジェームズ・ボンドはすごいな。

ということはさておき、結構濁点のあるなしは曖昧なことが多い。

バッグのことをバックと言ったり書いたりする人が多いけど

ｂａｇ・・・なのだからバッグだろうと思う。

ジャンパーのことをジャンバーと言う人も多いけど

Jumper・・・だからジャンパーでしょ、と分かってるつもりのわたしであるが

ジャンパースカートのことは、ずっとジャンバースカートだと思っていた。

ジャンパースカート、中学の制服以来着ていない。

ジャンスカ、なんて言ったりしましたね。

だから「パ」か「バ」か適当だったのか。

生きててよかった

掃除をしていたら、古いボンドが出てきた。

キャップを開けて押してみると、柔らかいが出てこない。

ノズルも詰まっているし、ボトルの口部分も固まっている。

（このボンド、まだ生きてるのかな）

と思った瞬間、ジェームス・ボンドが頭に浮かび

例の音楽まで流れる。

爪楊枝でノズルの塊を取り除き、本体からも固まっている部分を引っ張り出すと

なんと本体は復活した。

やっぱり不死身。

それでも悲しい

明け方、お兄ちゃんが死んだ夢を見て目を覚ました。

夢の中でも悲しかったが、目を覚ましても悲しくて

起き抜けのぼんやりした頭で、考えた。

（それにしても悲しい夢だった。なんでこんな夢見たんだろう。わたしにはお兄ちゃんなんていないのに）

そもそも、なぜ蝶・・・

ネットでデヴィ夫人の名前を見て、他に有名な夫人って誰だろう？と考えた。

しばらく考えて、ハッと思いついた。

お蝶夫人。

世代によっては知らない人もいるから、知名度ではデヴィ夫人の方が高い。

お蝶夫人、高校生なのに・・・というツッコミは昔からあって。

高校生なのに巻き髪、とか。

小学生のわたしは、なにも思わなかった。

高校生ってもう、次元の違う大人だと思っていたから。

遠い昔になった子供時代。