睡眠障害ではない。が、いい睡眠が取れていないことだけは確かだ。
家族の帰宅時間がまちまちなので、その都度食事の用意をする。結果、片付けて終わるのが11時は過ぎる。気がづくと12時過ぎ。結局、もう朝まで起きていようとなる。
昨日もそんなことをしてしまった。徹夜するつもりでもないので、うとうととはする・・・が・・・・本格的に寝てしまうと、気持ちよさに起きられないような気がして、そのまま朝を迎える。
深夜3時頃、草木も眠る丑三つ時・・・の、静けさが、中学生の頃から好きだった。うちのなかにいても、なんとなく静まり方が違うような気がする。勉強にも集中できる時間帯だった。
今朝も、そんな感じで迎えた早朝、ラジオ深夜便 で 五木寛之さんの わが人生の歌語り を聞いていた。あの、静かな話し方、声がとても好きで、聞いていて心地よい。氏の少年期から青年期へ 大陸から日本への 体験はすさまじいほどの厳しさであって、それを、氏は静かに、淡々と、語られる。まるで、物語の朗読を聞いているようであるが、それは氏自身の体験であるということに、全く驚嘆している。
今回は高校の頃の話だった。筑豊の炭鉱に自転車で行商をしていらしたという。何のため?その頃は、家計費をご自分で賄うというところまでの負担はなかったらしいが、本を買うためであったと。
補足していうと、彼は中学時代、朝鮮で敗戦を体験し、引き上げが遅れて、現地に残ってしまった。厳しい生活のなか、お母様がお亡くなりになられ、お父様が妻を失った喪失感で何もできなくなってしまう。中学生の彼は、家族(父と妹)を養うために、ロシア兵の使い走りをしたり、とにかくありとあらゆることをやってのけた・・・と、前回の同じ番組で聞いた。
自分の将来を自分で見据える。もちろん、大学へ行こうとする場合、その経済的ナ負担も含めてすべてを自分で考える。氏は、高校生の時にそういうスタンスを持っていた。昼間働いて、夜間大学へ行こうか・・・とか。それでも、進学を考える。
確かに時代は大きく違う。経済的に豊かになったということか・・。今でも、自分の将来をそういう風に見据えている高校生もいるだろうし、そうでもない高校生もいるのだろう。ただ、日本の風土として、文化として 『お金の話はしない』と、いうものがある。
米国では、プレゼントにレシートをつけて渡すこともある。気にいらなかったら、好きなものと取り替えて・・という意味がある。値段もわかるし、どこで買ったかも明記して、プレゼントを渡すということだ。日本では考えられないでしょう?
学費にしても、米国では、ローンを組む場合は、子供たちが自分の名前でローンを借りる。それには、成績が大きく影響する。成績の悪い子は、返済能力に関してハイリスクな人ということになる。それはそうだよね。
自動車の保険にも、成績が関係するものもある。つまり、成績のよい生徒は、自動車事故のリスクが低いと判断される。それは、確かにあるような気がするがどうだろう。
忘れもしない、私のカレッジでのレポートでも、大学進学に関しては、えらい恥ずかしい思いをしたことがある。親が学費を用意する日本人の頭で、大学へ進学する高校生へのアドバイスを書いたから、先生から、『何書いてるの?』と、言われた。言われただけではなく、彼女は宇宙人を見るような目をしていた。一番大事なアドバイスとは、費用に関してはどうしようと思ってる ? ということだったからだ。高校生は、まず自分で費用のことを考えるのだから。
今の社会に起こっている様々なことを考えてみると、私たちは少し下がって子供たちを見なくてはならないのではないか・・・と、思うなあ。
と、今日も、あれこれ念を継いでここまできてしまった。あ~寝不足で頭が痛い。