まさか、自分の体が・・・と、思っていた。
左手の肩がずっと半年前くらいから、痛かった。大したこともない痛みなので気にしなかった。気にならない痛みだったというほうが正しいかな。
それが、一昨日、気にならないどころか、左手が痛くて、しびれてどうしようもない。医者嫌いの私も、仕方なく接骨院に向かった。もう何年も前に、『あなたの体は全身贅肉だらけ。筋肉のかけらもない。こんな人を始めて見た』と、言われた、その接骨院。当時、私の体重は今より6キロ軽かった。見た目は細かったのだが・・・全身が贅肉に覆われていたらしい。『人間の骨は太い。だから、それを支える筋肉が必要。毎日ベビーカーを押して歩きなさい』。考えてみれば、あのときの先生の言葉がその後の私の生活を変えた、ひとつの契機ではあった。
接骨院の先生は随分と雰囲気が変わっていた。後で気付くのだが、先生は他の人になっていた。つまり経営者が変わっていた。
全身をチェックした後で、先生が出した結論は、意外なものだった。まず、全身のバランスが崩れている。左右の足の長さが1cmも違っている。手の痺れは、たぶん頸の筋肉が硬くなっているから。
え?もう、びっくり。
確かに私の頸はおかしい。スムーズに回らないのだ。走っていても、後方からの車を確認しようにも、左右それぞれの方向に90度くらいしか、回らない。無理をしてまわそうとすると、肩甲骨あたりに痛みが走る。そうか・・・いろいろと思いあたる。腰が痛いのもそのせい?
先生は、強く筋肉をほぐしていく。中に手が入る筋肉だからまだ、救われます。 ??手が中に入る筋肉??
痛いくらいに揉み解されるのだが、つぼにきちんと当たっているからか、痛いというよりは、気持ちよくマッサージをされている感じがする。そして、とにかくあれほど痛かった左腕の痛みだけはなくなった。違和感があることは否めないが、痛みがなくなると気持ちも楽になった。
マラソンを走っていることも話した。腰や、足のケアーも、それにもっと頸と背中のケアーもする必要があるので、通院したほうがいいとのこと。そっか、腰が痛いのも、体が悲鳴をあげてたんだ。自分の体の声を聞かないで、頭だけで、やる気だけで、突っ走ってはいけないなあと反省。体の方が、一生懸命に私の足を引っ張っていたのね。私自身のために・・・。
待合室に戻って、またびっくり。帰国してから、一度も会っていない友達がそこにいた。彼女が忙しいと思い、連絡もしなかった。息子たちはお互いに家を行き来していたから、挨拶をする必要をいつも感じていた。『ああ、運命。神様ありがとう』と、マジに思った。
ひとつひとつの選択に、なにやら意味があるなあ・・と思うことしきりの、昨今かな。