УРАЧКА!!

雑文・駄文なお気楽日記です。よろしゅーに。

修復の心

2011-02-27 22:51:12 | 日記


今日は、大学の講義ビデオを見に行きました~。
で、今日見たのは、掛け軸とか古地図とかの修復について。
掛け軸とか分解して、折り跡とかを修復していく、その簡単な説明と実演とか。
で、面白いなぁ~と思ったのは、昔昔のそういった紙製品の修復、で、今の時代だから最新の技術で、いろいろやるもんかと思ったら、X線とか赤外線で撮影して、素材とかを調べたりとかするっていうのは現代的な技術、ともいえるんだけど、肝心の直していく方法は、昔ながら~の方法を使うそうなんですね。
ほとんど手作業で、和紙とか糊も昔ながらの小麦粉とかをつかったでんぷん糊、膠とかを使うんですね~。
っていうのは、修復、っていうと、それで直して綺麗にして、半永久的に保存できる・・・っていうんじゃなくて、元々の作品はいずれまた再び修理する日がやってくる(目安は約100年後だが・・・)
その際に、その100年後の修復の手法も、100年前と基本的に同じ方法で出来るように、という事で、100年前の手法を現在も用いるという事らしい~。
修復っていうのは今、それで終わりじゃなくて、次世代にその遺産を伝える、っていう事は、モノ自体だけじゃなくて手法や技術も同時に伝えていく事なんだねぇ~。
さらに、欠損した部分とかがあってもそれを基本的に想像とかで描き加えたりしない、っていう事なんだそうで。
なんつうか、その物やオリジナルを作った人とかへの、リスペクトって事なんだろうねぇ~と思ったりして。

で、夜は、ウードのミニコンサートを聴いてきました。
←Wikiより

ウードっていうのは、アラブ圏の弦楽器で、これが後に欧州に伝わり、リュートとなり、それがギター、マンドリンとなっていく。
東に伝わり、琵琶になった、という説もあるそーでして。
確かに、よく似てます。
音は、これは演奏する曲によって随分印象が変わる、というか、いかにもアラビア~的な音に聞こえたり、フラメンコギターみたいな力強くかつ哀愁ある感じに聞こえたり。
ちょこっとアラブ音楽についてのレクチャーもありました。
アラブ音楽は、音階が西洋のドレミファよりもさらに細かく間の音がある、半音のさらに半音、またはそれ以上みたいなビミョーな音がある、という感じで。
さらに、西洋音楽ではメロディ、リズム、ハーモニーが三大要素だけど、アラブ音楽はハーモニーに該当するものがない、とかとか。
ふーむ、確かに日本音楽の旋律とかも違うし、メロディ的な考え方もちょいと違うかもな~と感じるところがあったので、なるほど~という感じでございます。
ウードは弦が11本。
指使いは早いは早いけど、そう複雑そうには一見見えないけど、出てくる音はかなり複雑なので、やはり実際の演奏は難しのでありましょう~。
弦を上から下、または下から上に引きづって音を変化させる手法とか、面白かったなぁ。
で、ウードって弾かない時は伏せて置くらしいのだが、なんかカタツムリみたいだね~(笑)
現在、ニュースとかでよく出てくるアラブ諸国の話もちょいと出ましたが、向こうの人は自国の歴史や文化とかに非常~に誇りを持っているのだそうな。
日本は、わりと「西洋文化至上主義」的なところがあって、自国の音楽とか芸術とかは軽んじる傾向があるように思えますが(今はそうでもないかな?)それとは正反対だねぇ~。
うーむ、羨ましい・・・とかって、自分も西洋楽器や音楽ばかりやってるわけだがな~(笑)
で、今、昨日NHKで放映された「どれみふぁワンダーランド」を見ながら(聞きながら)日記を書いてます。
昨日の放映の『匠の技』コーナーでテルミンの師匠が出たんですよ~。
私も、一応、テルミンを嗜む人(爆)というわけで。
実は、この番組、先月の池袋での合奏大会の取材もしてたのですが、時間の関係でその映像はボツりました、残念~。
まぁ、仕方ないけどね~。
音楽番組だけあって、通常のバラエティとかでの紹介よりもより楽器として一歩つっこんだ解説になってましたな。
で、テルミン演奏の難しさって、鍵盤もフレッドもないところで空中で音を取る、っていうところだと普通思われますが、私的にはこの点はちょっと練習すればそれほど難しくないと思うんですね~。
だって、ピアノでもギターでも、最初のうちは鍵盤とかを見ないと思う音が出ないわけだけど、そのうちに鍵盤みなくても大体思った通りの鍵盤を押せるようになるわけですよね、キーボードのブラインドタッチも同じだけど。
テルミンの演奏もこれと同じ、だと思うのだね。
かえって、キーの変更とかは他の楽器とかよりもかなり簡単だと思う~。
また、音程の変化と動作の一体感が高いので、かなり感覚的に掴みやすいというか。
クラリネットとかだと、「あ、次の音はこのキーとこのキー押して、こっちは開けて、」とかって考えるけど、テルミンは手の開き方だけでそれが出来るので、頭の中のイメージと音の一致度がかなり近いというか。
私的に難しい、と思うのは、音量を完全に最初から最後まで自分で完全にコントロールしなければならない点とか、一定の音を安定したまま保持する事、とかの方だと思います。
ま、練習が必要なのは何の楽器でも同じでございますがね~
コメント
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