УРАЧКА!!

雑文・駄文なお気楽日記です。よろしゅーに。

【Meet to the DOGUU】岡田美術館

2020-03-05 22:19:00 | 土偶・縄文・考古学
今朝、バス乗ったらすごい空いてました!
学生がいないのもあるけど、学校の長期休みの時よりも全然空いてる!
まあ、私は時差も在宅も出来ないから普通に出勤だけどさ。

で、美術館や博物館、水族館、動物園なんかも臨時休みで、再来週に参加予定の縄文系講演会も夏に延期だって〜ガックリ
でも、休み中の施設が独自の工夫を凝らしてツイッターとかで発信してくれてますねぇ。 
って感じで、休み施設が多いので、大丈夫かなー?と思いつつ、先週箱根にあります岡田美術館に行ってきました。

小涌谷の近くにあります。

企画展に土偶出てる、って聞いたんで。
箱根は私設美術館が多いのですが、ここもその一つ。
私設なんで、開館してましたー、よかったよかった。
まあ、入場者少ないからなあ^_^;;
この値段だから、まあそうそう立ち寄る観光客もあんまりいないかねー?
内部は撮影禁止!なんですが、そもそもスマホ・デジカメ類一切持ち込み禁止で、入館前にロッカーに預けるのだ。
さらに、手荷物と本人も空港並みの金属探知機システムでチェックするセキュリティの凄さ!
は、初めてだよ、こんな施設!
中も黒が基調のラグジュアリー感あふれる造りで、なんかルパンとかが「お宝をいたに参りました〜♪」なんかと潜入してきそうな感じ。
展示場には監視員はほとんどいないんだけど、きっと監視カメラが至る所にあってモニターしてて、夜になると赤外線監視装置が張り巡らされてるのよ〜、とかと勝手に妄想するのでありました^_^;;
で、ここは実業家の岡田さんのコレクションを美術館として公開してる、ってわけで美術品が多いです。
特に東洋の陶磁器とかが多いです。
若冲の絵とかもあるけど。
で、何故か縄文土偶も幾つかコレクションされていて、今回その全てが見られる!らしい。
撮影禁止なんで、チラシ画像ですが、


縄文後期の山形土偶。
ちょっとポカン?とした感じ。
妊娠中?だが、出産直後という説もあり、そうなると放心してるのかもねー。
耳のピアス穴はわかるが、鼻の穴わざわざつけてあるねー、1個だけど。
あと、膝のパットみたいなのが気になる。


後期のハート型土偶。
頭にねじり棒みたいについてるのは、当時の髪型らしい。掌部分が妙に凹ってるのです。
作者の縄文人が指に力を入れて、グイッと凹ませた手作り感?を感じるねー。

縄文時代後期。クワガタかハサミムシみたいな髪型ですなー。おほほほほ、ってマダムみたいな印象。

縄文晩期の、遮光器土偶の流れを汲む土偶。
そう言われてみれば、飾りとかかなり省略されてるけど、パーツ的には遮光器土偶とかなり共通点あるかも。

後期の顔面装飾付き壺型土器。
これはかなりレア!だと思う。
壺部分は東北系の雲型模様、顔は青森の十字架型土偶系かなー?
山梨や長野の八ヶ岳系では、中期の土器に顔ついたのが沢山出土してますが、そういうのをみた東北の縄文人が自分たちも真似してみました!ってとこかなー?

あとはThe遮光器土偶!って感じの土偶の頭部。何故か画像が載ってませんが、いかにもだから省略か?
かなり精巧で手の込んだ土偶だけどねー


こちらもThe火焔型土器的土器。
思うに、やはりここは博物館ではなくて美術館なんだなー、って思った。
学術的よりも美学的視点だなあ、って。
わりと出土場所なんかも○○伝、みたいにされていて確実じゃない、好事家のコレクション・その人の美的感覚に合うもの、考古学的価値よりも、って感じ。
それが悪い、ってわけじゃなくて、切り口見方を変えてみる、って点からは有効かなー?と。
つい、○○時代、○○型みたいな定型で見てしまいがちだけど、美的観点から見る見方もあるよねー。
岡本太郎先生のようにね。
他には埴輪とかも出てました。
ちょうどギャラリートークにギリギリ間に合ったんで聞いてきたけど、展示のこだわり、並べる順序や向きとかに細かなこだわり、意図があるんだなあ、と感心。
埴輪、といえば同時代の中国の陶器人形、どちらも権力者の墓に使われたんだが日本のは、はに丸王子的で中国のは兵馬俑みたいなリアル・・
うーむ、日本人って古墳時代からキャラ化志向だったんだね、多分。


特製幕内弁当!

見本だと、蒲鉾が土偶顔してたんだが。
わざわざ鉄瓶で湯を沸かしてました。
が、茶はポット入りのを使ってました。

足湯カフェもありました。

庭園には、春の気配が・・



コメント
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