『趣味のラブホテル』

今日は昨日までとは打って変わったいいお天気すぎるお天気で、夏だな～って感じ。
でも、もう7月だもんね、ヤバイヤバイ･･･

で、先日本屋に行った時に、ふと気になって買ってみました、このマンガ。

趣味のラブホテル
あらすじは、おたくの腐女子で同人作家の茶耶。
新刊の取材のためにラブホに入ろうとするもなかなか女子一人では敷居が高くて入れない。
そこに現れた美少女･カシオペアが「一緒に入ります？」と誘ってくれたんで、入ってみました。
初めて入ったラブホテルは、なんと車型のベッドで周囲はハイウェイをイメージした部屋でありました。
この部屋でこのベッドで、推しカプがうにゃにゃ、と二次元の妄想に浸る茶耶。
しかし、美少女カシオペアの正体は実は･･･???

って感じの話で、全国の有名な実在するラブホテルを舞台にしたマンガなんですね。
ネタバレしちゃうけど、実はカシオペアの正体はふたなり美少女天使、要するに雌雄同体の天使なんですね～。
見た目は胸もあり美少女なんだけど、しっかり下もついている、っていうヤツでして。
人間界に愛をもたらすために派遣された天使で、人々と愛し合う事が目的、ってわけで愛し合うためにホテル前で茶耶をナンパしたわけなんですが･･･
ってわけで、この百合系話とラブホテルレポの同時進行って感じのマンガです。
対象層は百合路線好きな男性か？とも思うが、まぁ絵面として男女だとドロドロしすぎたり横道にそれそうだし（っていうか本来の恋愛マンガではその横道の方が本道かもしれんが）男どうしよりもやはり見た目とは言え、女の子同士の方がちょどいい塩梅かな？とも思う。
最近は女子会とかでラブホ使うっていう話も多くなってきましたね～、身近にはなった？とは言え、まだなかなかに敷居が高いラブホ･･･
で、ラブホって「廃墟」の中でもそれだけで1ジャンル化してるんですよね。
他には「病院廃墟」とか「工場跡廃墟」とか「鉱山廃墟」とか「鉄道廃墟」とか「ボーリング場廃墟」とかそれぞれにニッチなジャンルがあるわけですが(元々廃墟自体もニッチだけどね）ホテル廃墟っていうのもけっこうあって、神戸の摩耶ホテルなんかがそのキング、いやクイーンか？っていう感じですが。
で、ラブホはわりと廃墟化しやすいっていう理由はなんとなくわかるかと思いますが、廃墟になるとあの周囲からズバッと浮き出たお城だったり突拍子もない内装だったりが廃墟化していく事でまたなんとも言えない独特な味？が出てくるわけでございます。
ってわけで、廃墟写真としてはラブホ画像を見る機会もそこそこあるのですが、今現役でバリバリなとこの内部はそうそう見られないし、それをマンガで絵として背景として見せてくれるって事で、マンガって事で一種のフィルターがかかり生々しさも半減で、見られるっていうか^_^;;;
車ベッドあり、もちろん回るベッドあり、プールが部屋の中にあるとか、テニスコートがあるとか、キッチンスタジオみたいなのがあったりとか、いやぁほんとにバラエティに富んでます。
アミューズメントですね～!!
そういうラブホテルレポと同時に、百合路線がどうなっていくのか??っていう楽しみ？もあるのかも･･･ですな。

で、ラブホつながりで最近図書館で借りました本。

ラブホテル経営戦略
ラブホテルにもチェーン店という感じなのもあるらしく、この作者さんはそのホテル経営に携わっている女性です。
ラブホテルの客の多くは不倫かデリヘル、とかとか、やっぱりそーなんか！的な話もあり。
でも、中身はいたって真面目？な経営戦略で顧客の分析、どのようなとこにどういう風に投資してリピーターを増やすか？とか浮気がばれないようにするためのホテル側の気遣いとか、なかなか楽しいでございますね～。
そーいう方面で期待して読むと肩透かしを喰いますが、あくまでビジネス本ですな、これは。
あと、ラブホテルでは事件が多い、殺人事件とか自殺も少なくはない。
そういう場面に遭遇したら、まず警察を呼ぶんじゃなくて救急車を呼ぶ!とかって生活の知恵？的なところもありましたな～。
っていうのは見た目明らかにもうお亡くなりになっていたとしても、その「死んでる」って結論を出すのは医者しかできないから、たとえその場で死んでると思ってもとりあえず救急車を呼んで病院に連れていき、病院で死亡宣告をしてもらう、って事でホテルで死んだとはならないそうで。
まぁ、変死だからもちろんその後警察は入るだろうけどね～。
なかなか大変だね、ホテルも。
ただ、この本を読んでいると経営戦略的には、趣味のラブホテルに出てくるような奇天烈というかなんじゃこりゃ？的なラブホテルは段々消えつつあり、普通に「清潔で居心地の良いホテル」「大画面テレビとかがある」みたいないわゆる普通～なホテルが増えていくっていう方向にあるみたいなんで、「珍スポ」的なノリを求めるメンツにとってはちと寂しいもんですな。