商社筋の情報によれば問題は国立競技場新設だけの費用ではないようだ:
旧国立競技場の解体と新築に伴って、秩父宮ラグビー場と神宮野球場にも同様な工事があるとは発表になっていたと思う。私は工事はただそれだけで終わるものだと勝手に解釈していた。ところが、現実に進行している計画はその程度ではなく、両競技場に隣接する伊藤忠商事のビルも解体され移転する予定だと然るべき筋から聞いた。
誰が解体費用と移転先の土地と新社屋建設の費用を負担するのかは考えなくても解ることだろうと思う。しかも、そこには膨大な引っ越し費用も発生するのだ。私は想像するだけだが、あの近隣には伊藤忠商事の他に間組等々のビルがあったはずだから、数軒のビルが移転するとなれば、経費はより一層増大するだけではないのか。
旧霞ヶ丘競技場(こういう名称らしいが)に近い都営だったかの団地の住人の方々も既に近い団地等に転出され、そレに伴う諸々の費用も貰い受けたと報じられているようだ。だが、中には長年住んでこられたあの団地に執着されて未だ移転しない方もおられると些か情緒たっぷりな報道もあった。伊藤忠商事のビルの移転に要する費用はそんな程度では収まるまいと思う。私には見当もつかないが、その金額は2,520億円とは別枠だろうと思う。
私の想像というか推理がどれほど当たっているかは知る由もないが、国費の節減の為には先ず新国立競技場建設の費用は何としても2,520億円から削減する必要がありはしないかと思うのだ。私は迂闊にもあの会社のビルまで移転の対象になっていたとは知らなかった。だが、落ち着いて考えれば二つの競技場の解体作業が始まれば、その騒音で伊藤忠では落ち着いて仕事などしていられなくなると思う次第だ。
何れにせよ、2020年に東京でオリンピックを開催しようとすれば、マスコミが採り上げていないような高額な経費が未だ未だ発生する危険性(可能性などと悠長な表現では間に合うまい)があるのだと知って、ここに採り上げた次第。
因みに、ジャンルは敢えて「スポーツ」とはしなかった。