素人が中国経済を論じれば:
私は中国政府と共産党はおいそれとは破綻させないだろうと思っている。
それは今回の株式相場の低迷を見ても明らかで、直ちに政府が介入して主要銘柄の売買を禁じて相場を維持したではないか。一国二制度等が罷り通る国であればこの程度の一国一制度的な行動を起こすのは当たり前だと思う。中国経済の破綻などという事態が万が一にも起きれば、それは中国共産党の自己否定のようなものだから。
顧みれば、中国は嘗ての世界の下請け工場から世界の工場へと成長・発展し、世界第二の経済大国に成り果てたのである。しかも最近の我が国への物資買い出し団が怒濤のように押し寄せて、金に糸目を付けずにマスコミが言うような爆買いをする段階にまで漸く経済発展を遂げたのである。私はあの現象を彼らがそれほど大きな蓄えを持ち支出するほどの余裕が出来たと見なすよりも、自国には彼らを満足させる製品が出来ていないことの裏返しだと見るべきだと思っている。
即ち、あのような富裕層ではない連中が株式投資等までして挙げた利益を支出し続けられるような生活水準の向上が継続される限り、我が国の小売業界を潤わせて頂けるだろうと考えている。私は中国の文明開化度を見るのに、人口1人当たりの年間の紙消費量を挙げてきた。現在の手持ちの統計では中国は未だ74 kgと我が国の220 kgの3分の1にすぎず、アメリカの240 kgに追いつくのは何時のことやらという状態だ。
これは未だ大きな文明、就中ICTと経済の発展の余地があることを示している。我が国とアメリカではICT化の進捗により、紙の消費量は減少の一途だ。その意味では中国に関しては非希望的観測に言えば、何れは世界第一の経済大国に成長する可能性が大であるということだ。
私はこれまでに中国、それも上海、北京、蘇州という具合に三度訪れている。特に上海で見た中国には高度成長の真っ只中にあった古き良き我が国のあの頃の勢いを感じたものだ。その旅行記には「彼らは美しき虹を追って成長を謳歌しているのだろうが、未だその虹の向こうに如何なる状態が待っているかは知らないだろう。我が国では既に虹は消え暗雲が長い間日の目を遮ってきた。何れ彼らもその暗雲を見るだろう」という意味のことを書いていた。
既に指摘したように、中国は世界の工場に加えて依然として保持している下請け体勢から世界の各国への輸出にその経済が大きく依存していると言えるだろう。しかし、その相手先のアメリカは政治的には中国と余り好関係とは思えない状態だが、非耐久消費財系の中国への依存度は高いし、中国にとっても重要な輸出相手国だろう。故にアメリカの景気回復は大歓迎だろう。
だが、EUはギリシャ問題が端的に示すように経済的財政的に危うい国が多く、余り良い輸出相手ではないと思う。中国は内需に多くを望めない以上、輸出依存の体勢は変えようがないだろう。だからこそAIIBなのだと思う。欧州の諸国が参加したのも何らかの思惑があったのだろう。
翻って我が国とは習近平が漸く態度を変えて安倍総理との首脳会談の如き行事を開催したが、我が国の実務を担う会社の多くは中国からの撤退を考えてはいても容易には行かない法的制限を受けて四苦八苦していると聞く。しかし、我が国の貿易額に占める比率はアメリカをしのぎ最大であるとも聞く。そうである以上、成長が鈍化されたり万一にも破綻されては困るのが我が国抱える悩みか?
私は専門家諸賢やエコノミストの方々がどう言われようとも、紙の年間の消費量が示すように中国には未だ未だ生活水準の向上の余地が秘められており、13億人が1人当たり150 kgでも消費する水準に達した時には、世界中の全ての工業製品の原料を中国が買いまくって大変な不足の事態を来すと予測している。それこそ、我が国に買い出し団が押し寄せて爆買いをするような生やさしい事態ではないと思うのだ。
その中国自らの生殺与奪の権力を握っているのが共産党であり最高権力者で、彼らが裏に表に、陰に陽に支配する政権であるのが、中国の強さであり弱点でもあると思っている。彼らの国際法も何もなく自分たちが法律だと言わんばかりの南沙諸島等でのやりたい放題を見れば、その怖さは解るだろう。彼らの眼中には世界の警察官」を放棄した優柔不断のオバマ大統領など無きが如きではないか。
私は中国政府と共産党はおいそれとは破綻させないだろうと思っている。
それは今回の株式相場の低迷を見ても明らかで、直ちに政府が介入して主要銘柄の売買を禁じて相場を維持したではないか。一国二制度等が罷り通る国であればこの程度の一国一制度的な行動を起こすのは当たり前だと思う。中国経済の破綻などという事態が万が一にも起きれば、それは中国共産党の自己否定のようなものだから。
顧みれば、中国は嘗ての世界の下請け工場から世界の工場へと成長・発展し、世界第二の経済大国に成り果てたのである。しかも最近の我が国への物資買い出し団が怒濤のように押し寄せて、金に糸目を付けずにマスコミが言うような爆買いをする段階にまで漸く経済発展を遂げたのである。私はあの現象を彼らがそれほど大きな蓄えを持ち支出するほどの余裕が出来たと見なすよりも、自国には彼らを満足させる製品が出来ていないことの裏返しだと見るべきだと思っている。
即ち、あのような富裕層ではない連中が株式投資等までして挙げた利益を支出し続けられるような生活水準の向上が継続される限り、我が国の小売業界を潤わせて頂けるだろうと考えている。私は中国の文明開化度を見るのに、人口1人当たりの年間の紙消費量を挙げてきた。現在の手持ちの統計では中国は未だ74 kgと我が国の220 kgの3分の1にすぎず、アメリカの240 kgに追いつくのは何時のことやらという状態だ。
これは未だ大きな文明、就中ICTと経済の発展の余地があることを示している。我が国とアメリカではICT化の進捗により、紙の消費量は減少の一途だ。その意味では中国に関しては非希望的観測に言えば、何れは世界第一の経済大国に成長する可能性が大であるということだ。
私はこれまでに中国、それも上海、北京、蘇州という具合に三度訪れている。特に上海で見た中国には高度成長の真っ只中にあった古き良き我が国のあの頃の勢いを感じたものだ。その旅行記には「彼らは美しき虹を追って成長を謳歌しているのだろうが、未だその虹の向こうに如何なる状態が待っているかは知らないだろう。我が国では既に虹は消え暗雲が長い間日の目を遮ってきた。何れ彼らもその暗雲を見るだろう」という意味のことを書いていた。
既に指摘したように、中国は世界の工場に加えて依然として保持している下請け体勢から世界の各国への輸出にその経済が大きく依存していると言えるだろう。しかし、その相手先のアメリカは政治的には中国と余り好関係とは思えない状態だが、非耐久消費財系の中国への依存度は高いし、中国にとっても重要な輸出相手国だろう。故にアメリカの景気回復は大歓迎だろう。
だが、EUはギリシャ問題が端的に示すように経済的財政的に危うい国が多く、余り良い輸出相手ではないと思う。中国は内需に多くを望めない以上、輸出依存の体勢は変えようがないだろう。だからこそAIIBなのだと思う。欧州の諸国が参加したのも何らかの思惑があったのだろう。
翻って我が国とは習近平が漸く態度を変えて安倍総理との首脳会談の如き行事を開催したが、我が国の実務を担う会社の多くは中国からの撤退を考えてはいても容易には行かない法的制限を受けて四苦八苦していると聞く。しかし、我が国の貿易額に占める比率はアメリカをしのぎ最大であるとも聞く。そうである以上、成長が鈍化されたり万一にも破綻されては困るのが我が国抱える悩みか?
私は専門家諸賢やエコノミストの方々がどう言われようとも、紙の年間の消費量が示すように中国には未だ未だ生活水準の向上の余地が秘められており、13億人が1人当たり150 kgでも消費する水準に達した時には、世界中の全ての工業製品の原料を中国が買いまくって大変な不足の事態を来すと予測している。それこそ、我が国に買い出し団が押し寄せて爆買いをするような生やさしい事態ではないと思うのだ。
その中国自らの生殺与奪の権力を握っているのが共産党であり最高権力者で、彼らが裏に表に、陰に陽に支配する政権であるのが、中国の強さであり弱点でもあると思っている。彼らの国際法も何もなく自分たちが法律だと言わんばかりの南沙諸島等でのやりたい放題を見れば、その怖さは解るだろう。彼らの眼中には世界の警察官」を放棄した優柔不断のオバマ大統領など無きが如きではないか。