女子W杯準決勝戦ードイツ対アメリカ観戦記:
FIFAランキングの1位対2位の素晴らしい試合だった。
7月1日は午前中にこの世紀の一戦?をNHKのBSで前半の途中(27分頃だったか)から見た。NHKに感謝せねばなるまい。実は、後半の終わり近くになってアナウンサーが言うので初めてドイツがランキングの1位だったと知った。観戦中は何時アメリカが点を取って勝つのかだけに興味と関心があったほど上だと思っていたから言うのだ。
確かに大柄で体格も良く如何にも身体能力に優れた者たちを集めた両国の代表が争うのだから、技術的にも熱戦で見応えがあった。ボールの保持率の表示も掲示もなかったが、明らかにアメリカが優勢で60%近いのではないかと思わせてくれた。内容的には意外にも激しい当たり合いではなく、お互いの堅い守りに遮られて、満足な得点の形を作れず時間だけが過ぎていったようだった。
だが、間違いなく言えることは「我らが代表のサッカーを採り入れたか、4年前よりは細かいパス回しと自陣からでも繋いで攻め上がっていこうとはしていた。だが、依然として身体能力依存で異質であることは変わっていないと見た。即ち、我が代表はもし決勝戦であの両国の何れかと当たることになった場合には、体格と身体能力の差を如何に克服していくかと、足の長さ対策を十分に立てておく必要があるだろうということだ。
それに恐らく狙ってくるだろう自陣でも横と後ろ向きのパスを余程強く蹴らないと、彼等の素早いダッシュ力(奪取力でも良いが)の餌食なるだろうという危険性が残るのだ。この対策は明日に迫った対イングランドの試合でも同じことが言えるだろう。全体的に見れば、アメリカの技術は細かさに於いては我が国に劣ると見たが、あのダッシュ力と寄せの速さと守りの強さは我が方と同等以上であり、要注意であり要警戒だろう。
ドイツは後半に入ってやや盛り返して彼等の時間となり、13分頃にPKを得て、これが決まれば試合の帰趨が解らなくなるかと思わせてくれた。しかし、エース・ストライカーと言われたシャシッチ(Sacicと綴られていたからユーゴスラビア辺りの出身かな)の緊張の極に達しかに見える顔を見て、冷静な評論家は「必ず失敗する」と一人で叫んでいた。そして、枠にも入らなぬ外し方で終わった。
同時に「ドイツよ、ここまで楽しませてくれて有難う」と心の中でお礼を言った。あれを外すようでは如何ともしがたい。そこまでのティームだったと私は見た。それが証拠と言えるかどうかは不明だが、アメリカはエースのワンバック(Wambach)を外したメンバーで臨み、後半の終わり頃に2点差になってから投入する余裕を見せていた。あれは年齢を考えての温存策かな。
余計なことだが、何故中継するアナウンサーどもは「ベンチスタート」なる奇妙なカタカナ語を使うのだろうか。おかしいと思わない神経と常識を疑う。素直に「スターティング・メンバーから外された」乃至は「温存策を採った」と日本語で言わないのか。
希望的には我らが代表が4年前と同様にアメリカと優勝争いをしてくれることを期待するが、オリンピックで攪乱されたモーガン(Morganだが、何故かモルガンとは言わない)にあの時ほどの冴えがなかったのは良い材料かも知れない。あのスピードでは有吉辺りでは手も足も出ないだろうと危惧する。佐々木監督も岩清水以下のバックスは十二分に対策を心得ているだろうが。しかし、今から決勝戦を語るべきではないと思うので、ここまでとする。兎に角、明日勝たねば何ともならないのだから。
FIFAランキングの1位対2位の素晴らしい試合だった。
7月1日は午前中にこの世紀の一戦?をNHKのBSで前半の途中(27分頃だったか)から見た。NHKに感謝せねばなるまい。実は、後半の終わり近くになってアナウンサーが言うので初めてドイツがランキングの1位だったと知った。観戦中は何時アメリカが点を取って勝つのかだけに興味と関心があったほど上だと思っていたから言うのだ。
確かに大柄で体格も良く如何にも身体能力に優れた者たちを集めた両国の代表が争うのだから、技術的にも熱戦で見応えがあった。ボールの保持率の表示も掲示もなかったが、明らかにアメリカが優勢で60%近いのではないかと思わせてくれた。内容的には意外にも激しい当たり合いではなく、お互いの堅い守りに遮られて、満足な得点の形を作れず時間だけが過ぎていったようだった。
だが、間違いなく言えることは「我らが代表のサッカーを採り入れたか、4年前よりは細かいパス回しと自陣からでも繋いで攻め上がっていこうとはしていた。だが、依然として身体能力依存で異質であることは変わっていないと見た。即ち、我が代表はもし決勝戦であの両国の何れかと当たることになった場合には、体格と身体能力の差を如何に克服していくかと、足の長さ対策を十分に立てておく必要があるだろうということだ。
それに恐らく狙ってくるだろう自陣でも横と後ろ向きのパスを余程強く蹴らないと、彼等の素早いダッシュ力(奪取力でも良いが)の餌食なるだろうという危険性が残るのだ。この対策は明日に迫った対イングランドの試合でも同じことが言えるだろう。全体的に見れば、アメリカの技術は細かさに於いては我が国に劣ると見たが、あのダッシュ力と寄せの速さと守りの強さは我が方と同等以上であり、要注意であり要警戒だろう。
ドイツは後半に入ってやや盛り返して彼等の時間となり、13分頃にPKを得て、これが決まれば試合の帰趨が解らなくなるかと思わせてくれた。しかし、エース・ストライカーと言われたシャシッチ(Sacicと綴られていたからユーゴスラビア辺りの出身かな)の緊張の極に達しかに見える顔を見て、冷静な評論家は「必ず失敗する」と一人で叫んでいた。そして、枠にも入らなぬ外し方で終わった。
同時に「ドイツよ、ここまで楽しませてくれて有難う」と心の中でお礼を言った。あれを外すようでは如何ともしがたい。そこまでのティームだったと私は見た。それが証拠と言えるかどうかは不明だが、アメリカはエースのワンバック(Wambach)を外したメンバーで臨み、後半の終わり頃に2点差になってから投入する余裕を見せていた。あれは年齢を考えての温存策かな。
余計なことだが、何故中継するアナウンサーどもは「ベンチスタート」なる奇妙なカタカナ語を使うのだろうか。おかしいと思わない神経と常識を疑う。素直に「スターティング・メンバーから外された」乃至は「温存策を採った」と日本語で言わないのか。
希望的には我らが代表が4年前と同様にアメリカと優勝争いをしてくれることを期待するが、オリンピックで攪乱されたモーガン(Morganだが、何故かモルガンとは言わない)にあの時ほどの冴えがなかったのは良い材料かも知れない。あのスピードでは有吉辺りでは手も足も出ないだろうと危惧する。佐々木監督も岩清水以下のバックスは十二分に対策を心得ているだろうが。しかし、今から決勝戦を語るべきではないと思うので、ここまでとする。兎に角、明日勝たねば何ともならないのだから。