6月11日 その2 元TBS解説員・杉尾秀哉が

杉尾秀哉が長野から参議委員選挙に民進党から立候補：

関口のサンデーモーニングや岸井成格と偏向振りが目立つTBSから解説委員だった杉尾秀哉が、何と民進党から北沢元防衛大臣の引退に伴って後継として来たるべき選挙に立候補と決まったようだ。誠に見事にこのテレビ局の偏向振りというか政治に対する姿勢が明らかに打ち出された気がする。しかもこの立候補は余り話題に上っていない気がする。益々TBSの番組を見たくなるなるような出来事だ。

TBSからは政治部長から解説員になっていた元の三陸支局長だった龍崎孝も何時に間にやらTBSを辞めて流通経済大学の教授に転身していた。龍崎解説員がどれほど偏向していたかは余り注意していなかったが、ここに来てTBSからの流出が目立つ気がする。龍崎はTBSの部長職にありながら横浜市大でマスターを取得していた勉強家だったので、ひょっとすると自社の偏向振りに嫌気でも差したのかと好意的に見てはいるが。

小さなニュースかも知れないが、ご参考まで。

セ・パ両リーグ交流戦

目玉だと思ってソフトバンク対巨人戦を観戦：

10日の夜はこの両テイームが交流戦の首位争いを演じているとは知らずに、相当真剣に見ていた。勿論、巨人の負けを望んでいたのは言うまでもないこと。巨人の先発投手が、遺憾ながら今日本にいる中では最も良い投手だと認識している菅野だとは読んであった。だが、ソフトバンクは誰か解らず武田辺りかと予想していた。しかし、蓋を開けてみれば意外にも4勝負け無しだったかの東浜巨（と書いて「ナオ」と読ませるらしい）だったのには「それで良いのか」と叫んでしまった。

東浜は鳴り物入りでプロに入ったほどの実績がなく、力のない直球（ストレートはカタカナ語であり、これに当たる英語はないと思う。アメリカでは変化球の”breaking ball”に対して”fast ball”と括っている）を投げるだけの完投能力がない投手だと認識していたから、この重要な試合に出すとは工藤監督に余程の成算があるのかと解釈することにした。

ところがいざ試合になってみると、珍しく解説に出てきた東尾が「お見それしました」と認めたほどの進歩振りで、自信たっぷりに投げ込んで、それほど大したことがない巨人の打者に全く付け込む隙を与えなかった。東尾は再三再四東浜を褒めたが、私も今シーズンに1～2度は見た彼とは別人かと思ったほど、立派な出来だった。私の興味は彼にあった訳ではなく、ここまで僅か5勝だが防御率が”0.61”という菅野を、ソフトバンクが攻めきれるのかとの一点に関心があったのだった。

菅野は確かに見事な投球術を見せて、両リーグを通じても最高の部類に入るだろう柳田や内川や長谷川や中村を押さえ込んで見せて、見応えのある投手戦になっていった。しかしながら、昨年から頭抜けた強さを見せているソフトバンクには運を味方に付けるだけの強さがあって先に点を取って見せたし、滅多に四球を出さない菅野からここぞという時に崩して四球を奪い取って勝利に持って行った。

あの決勝点になった8回裏の満塁の時に、弱いと思っていただろう8番打者の鶴岡にライト方向に外野フライを打ち上げられてしまった辺りに「強い方が勝つのだ」という勝負の大原則が見えたのだった。もう一人の解説者だった山本浩二が確か「代打ではないのか」と訝った0.235しか打っていない鶴岡が、あの場面で菅野ほどの良い投手から狙い澄まして打ってしまう辺りが、ソフトバンクの心の強さだと見せつけられた「流石！」と言いたい決着だった。

巨人の新監督・高橋由伸の選手起用には開幕以来「疑問だ」と思わせられる点が多々ある。昨日も日本の緻密な野球と「打者の弱点を見つけたら徹底的にそこをついて打たせない」戦略に嵌められて、MLBではヤンキースにも在籍し通算で121本（だったか）のホームランを打ったとアナウンサーが嬉しそうに言う、一度二軍に落としたギャレットを再び使ったのは良いが、打てなかっただけではなく不慣れな左翼を守らせて醜態をさらしたのは疑問だった。彼の本来の持ち場だった一塁に脇谷如きを出したのも不可解だった。

また開幕直後には如何にまともな投手がいなかったとは申せ、二軍級を使って負けたり、田原だの何だのを敗戦処理専用に使って耐用年数が尽きかけている内海だの大竹を先発に出すのは如何なものかと思わずにはいられない。もしかして、今年は諦めて世代交代でも図っているのかと思えば、交流戦に入ってから内海と大竹を使い始めたのには「常勝巨人軍」に呪われているのかとすら疑った。違うだろうと言ってやりたい。そんなことをしていれば、広島の後塵を拝するし、リーグ優勝すら危なくなりはしないか。仮に優勝出来ても、待ち構えているのがソフトバンクだったらどうするのか。それほど、今のソフトバンクは強いとみた。