新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

6月23日 その2 舛添劇場に見る人品骨柄に思う

2016-06-23 17:27:48 | コラム
次の都知事は人品骨柄、氏素性を考えて選ぼう:

私の舛添前都知事の退任を後味悪しと論じたことを受けて、尾形美明氏がネット上で彼の人品骨柄の問題を論じておられた。それはかなり手厳しいもので敢えて引用すれば

「舛添の罪はちっぽけだ。しかし、その卑しさは首都の顔に相応しくない」、「つまるところ、人品骨柄だ」、「公費をちょろまかす小狡いネズミ男みたいなヤツが東京都の知事にいて欲しくない」、「才あって徳なし。舛添は最後の最後まで貧相だった」

となっていた。私には特に異論はなかった。そこで上記に加えて「氏素性」論を得意のアメリカとの比較を交えて下記のように展開してみた。

その人品骨柄に加えて「氏素性」と「育ち」を入れたいと思います。多少は人身攻撃になるかも知れませんが、そこに触れないことにはあの舛添氏の所業を解説も出来ないし、解ることことも難しいと思います。

この辺りに私が日頃論じている「資産家であり良家の子弟に生まれたところで、人生の勝負が決まってしまうようだ」という言わば格差社会がアメリカであり、その極めて限られた少数から出てきた者たちが所謂”1%が99%の富を握る”であるとか、私が言う”精々上位5%の者たちが社会を支配する”のがアメリカ」なのです。その世界は中に入ってみて初めてその実態に触れることが出来て多くの層が横並び一線ではあって各層間の移動がない無残なところだと解るのです。

一方の我が国のように「生まれも家柄もほぼ関係なく、良く勉強して良い学校に進み優秀な成績を収めるか乃至はその努力で立身出世の道が開けるという、努力次第で家柄にも氏素性にも関係なく機会均等で平等にチャンスが与えられる(獲得出来る?)国との違いがある」ので、アメリカとの間に大きな違いがあると思います。

舛添氏は巷間伝えられている育ちから刻苦勉励してあそこまで自分の将来を開拓したのですが、東大の助教授を経て国際政治学者として名を上げ参議院議員から東京都知事という具合に階段を上ったところまでは素晴らしかったのですが、上がりきったところで馬脚を現していまいました。

表現が難しいのですが、舛添氏の氏素性と育ちではアメリカでは都知事のような、彼が自身が言うトップリーダーまでの道は開けなかったでしょう。彼は日本に生まれたことに感謝すべきだったです。諸外国の事情に詳しいはずの彼がそれくらいは解っていたはずでしょうに。私は「日米何れの国が良いのか」と問われれば「文化が違う」と言って逃げます。何れにせよ、舛添氏は少なくとも財は為し得たのではありませんか。それが彼の狙いだったならば大成功でしょう。

私の結論としては「今や、次の都知事を巡って多くの分野からの候補者が取り沙汰されているが、私は勿論能力と経歴と人品骨柄を十分に検討した上で選んでいく必要があるかと思うのだが、今度辺りはアメリカ式の氏素性か家柄をも配慮してみたらどうか」と考えている。法律の抜け穴をついて政治資金の細かい公私混同などをする人物を避ける為にも。


放射能と聞いて思考停止

2016-06-23 08:08:29 | コラム
朝日からNHKまで:

畏友・尾形美明氏がその交信先の神野直道氏の下記の意見を引用して

”今の日本人は、何を言っても考える前に、「放射能」と言うwordが来ると思考を停止する様です。私は、その様な人達には「広島でも、長崎でも原爆投下後除染なんてしていないが、皆今迄正常に生きている」、「放射能は、医療用の薬と同じで、適量であれば薬となり、多すぎると毒になる。何等医療用の薬と変わらない」と言い聞かせるのですが、なかなか受け入れません。これが今の日本人です。意図的に言う共産党は別!”

”責任の大半はマスコミにあるように思います。朝日からNHK迄、「放射能というWORDが来ると思考を停止」します。原発で放射能漏れ!、地下水に放射性物質!、汚染土を校庭に放置!農作物や鮮魚から放射能!等々と大々的に報じますが、その放射能がどの程度のものかなどは全く解説しません。

被曝は普通に暮らしていても起きているのです。日本では年間1.5ミリシーベルトですが、世界の平均は2.4ミリシーベルトになります。ブラジルや南インドには年間10ミリシーベルトとか、70ミリシーベルトを超えるところもあります。もちろん、がんの増加は報告されていません。また、日本では医療被曝はこの20年で2倍近くも増加していますが、CTスキャンによる被ばく量は1回の検査でおよそ7ミリシーベルト程度になるのです。”

と論じておられたので、敢えてここに貴重なご意見を紹介します。私はご両所の卓見に感心するのみです。

私からは「あの菅内閣当時に原発や放射能について定められたことは一切信用しておりません。従って“朝日からNHK迄、『放射能というWORDが来ると思考を停止』します。”のご指摘は全く同感です。『原発は危険なもの』という考えを刷り込んだ民主党政権の罪は重いと思っております。」と言う以外に意見はありませんでした。