新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

6月26日 その3 鳩山由紀夫とAIIB

2016-06-26 16:02:04 | コラム
救いようがない鳩山由紀夫:

Yahooのニュースを見ていたら、時事が以下のように伝えていた。

”鳩山由紀夫元首相が、中国主導で設立されたアジアインフラ投資銀行(AIIB)の顧問となる「国際諮問委員会」の委員に就任することが、25日分かった。

金立群総裁が確認した。日本は米国とともにAIIB参加を見送っており、中国側には、日本の首相経験者を迎え入れることで、日米を切り崩す狙いがありそうだ。”


とあった。この鳩山の国賊というか売国奴振りには今更ながら呆れるだけだ。かくなる上はパスポートを失効させるか国内に幽閉でもするしかないかと思った。

全くの余談だが、AIIBの金立群(ジン・リーチュンと発音するようだ)総裁の演説の場面がニュースで流れたので聞いていたが、ある程度以上と私が評価出来る英語力だった。我が国の閣僚その他の方もあれくらいの堂々たる英語での語り口で国際的な場に出て行って貰いたいと思わずにはいられない。そこで「金立群とは」と思ってWikipediaでその学歴を調べてみた。

北京外国語大学大学院で英文学修士を取った後にアメリカのボストン大学大学院で(Boston University、私立大学だ)で経済学を学んでいた。中国人の英語力は我が友でスタンフォード、プリンストン、ペンシルヴェイニア等の一流私立大学のビジネススクールで教鞭を執っていたYM氏によると、中国からの留学生の英語力が最も高いとのこと。であれば、金総裁の英語力が発音を始めとしてある程度以上なのも頷けるのだ。我が国で英語教育に携わる方々の奮起を求めたいのだ。政治家の奮起は既に上記のように指摘した。

なお、文中には元総理と雖も敬称を付けるに値しないと思い、省略した次第。

6月26日 その2 日本代表対スコットランドのラグビー第2戦

2016-06-26 10:04:53 | コラム
見下されたのかなと思って見ていた:

昨夜はある程度の期待をして見始めた。だが、いきなりそうではないのではないのかと思わせられた。それはスコットランドが第1戦で正確なキック力と判断力を見せた言わばエースであるレードローを先発から外していたのだから。悲観論者の私は「彼らは危なくなったら彼を出せば良いこと」と読んだのだろうと解釈したのだった。もっと解りやすく言えば「見下したのか」と疑ったのだ。

レードローが出てくるまでは私程度のラグビー観戦力では「互角以上」ではないかと思わせてくれた。前半には我が方はトライを見事な展開で獲って見せたし、アナウンサーがしきりに五郎丸の穴を十分に埋めていると称える今となっては珍しい明治出身の田村が正確にペナルティーキックを決めて前半をリードして終わった。レードローがいなかったとは言えるが、我が方もマスコミ好みの(だが、私は個人的には嫌いな)五郎丸も、私は評価する#14の山田もいなかったと言って良いだろう。しかも、我が方はチャンと見事な展開でトライまで獲っていた。

今回も日テレは応援団に大畑を使っていたので、如何にも上手くて同等乃至はそれに近いほど強い我が方が惜敗したかの如き印象を受ける試合だったと思われた視聴者が多かっただろうと考えている。だが、結果的には前回と似たような点差に終わった。しかし、何度も言ったことだが、身体能力と攻守走・蹴の全ての面に一寸した差があることが結果的には勝ちと負けの差となって無情にも表れたと思っている。私には上述の如何なる面をもっと強化すれば世界の強豪と肩を並べられるのかは解らないが、強くなったものだと感心している、正直なところ。

今回は一寸変わったところに焦点を絞って批判しよう。我が国は何故代表のユニフォームに”Canterbury of New Zealand”とあるものしか着ないのだろう。そういう契約か縛りでもあるのかと疑ってしまう。巨人だって今年からアデイダス(Adidas)を止めてアメリカのフットボールから始まったブランドのUnder Armourに替えた例もあるのに。更に、何故我が国はラグビーというと横縞の制服になるのだろう。W杯を見ても、我が国は例外的な存在だった。

次はスコットランドの代表たちには刺青者もいたが、ヘヤースタイルは極めて穏当な者ばかりだったにも拘わらず、我が代表にはとても正常な世界に住んでいるとは思えない奇っ怪な髪型の者が多いのは、私には耐えられない。中には今若者で普通の会社員には先ずいない「横を大きく刈り上げて頭のてっぺんだけに長髪が残っている型」にしている者がいる。どうしようと当人の勝手だが、見苦しいと思うのは当方が老人だからか。

ここでアナウンサーに。彼らは反則があると、反則をした方に「日本にペナルテイー」のように叫ぶ。”penalty”とは「~に対する刑罰か処罰」の意味であり、反則を犯すと、相手側にペナルティー(フリー?)キックが与えられるのである。あの場合は「日本が反則を犯し、スコットランドにペナルティーキックが与えられます」と叫ぶべきではないのか。何も昨夜の日テレだけに限ったことではないが、彼らは勉強の跡を見せるつもりか業界の隠語(=slang)を放送中に使ってみせる。止めるべきだ。この件は次の解説者のところでもあらためて触れる。

解説者だ。既に指摘したが大畑は誠に不適格。何処が駄目かと言えば「あれは仲間内にだけ通用するだろう語りに過ぎない。ラグビーを知らない視聴者には不親切極まるし、かく申す私だって部外者だから解らないことが多いが、一向に解説しようとしない。例えば、アナウンサーなどは嬉しそうに「ジャッカル」などと言うが、私にはその何処が特別はパスの回し方かサッパリだ。そこが彼の出番のはずだが何も言わない。私は彼如きよりも薫田か砂村を望む。

最後に残念な負け方だったが、ラグビー代表は確実に伸びてきたと見ている。アナウンサーも解説も「辛い練習」を褒めるが、それが褒めるべきことかと思う。当たり前だ。私はそれよりも何よりも、あれほど急激に短期間に強烈な国際試合を経験したことが進歩した最大の原因の一つだと思っている。Jリーグのように下部組織がなくて、ラグビー名門高校から多く集めた顔ぶれなのも良いと思う。即ち、高校での指導者が未だ揃っている次元にあるのが良かったと思うのだ。言葉を換えれば「全国大会に勝ちたい為の小細工と妙な技巧と言うか”skill”を覚えさせられずに伸びてきた連中が多い」のだろう。サッカーの指導者が参考にすると良いかな。

マスコミのUKのEU離脱関連の報道は不思議だ

2016-06-26 07:44:40 | コラム
EUには離脱した国の輸出に関税をかける規程があるのか:

23日にUKの国民投票(referendum)で離脱と決まるや、報道が過熱している。投票前にしきりに警告されたことが「もしも離脱となれば、UKに進出しEU域内に製品を送り込んでいた我が国の企業が新たにかけられる(だろう)関税で大いに不利になる」だった。だが、報道の主流は「残留」に傾いていたと思ってみていた。確かに、もしも離脱となればEU圏内のみならず世界全体に政治・経済・外交等の面で大きな影響があるとは報じられていた。中には、UKに進出している企業は代替地を検討すべきという論もあった気がする。

だが、先ず私はEUの規程など知りもしないと言って置くが、実際にはドイツが主導するEUでは離脱後直ちにUKから域内に輸出(出荷)される貨物に関税をかけるとは決まっていないような雰囲気なのだ。即ち、EUが離脱するUKに対して如何なる措置(制裁)を採るかはこれから決まることのようだが、マスコミ報道は我が国のUKに進出している企業の問題点ばかり採り上げて報じている気がする。関税をかけられて困るのは出荷する企業だけではなく、買い手側も買値が上がって喜ぶ者だろうか。言うなれば、関税賦課は「だろう話」のように思えてならない。

今回離脱という投票の結果が出て、私は初めてUKにも移民というか流入した廉価な労働力に大いなる不満を持つ層があり、アメリカと同様にそのような低学歴と若年層が職の不安定に悩まされ、言わば反体制派に回っていったのだと、知り得たのだった。マスコミ(や識者)は何故最初からそういう見方を示さなかったのだろうか。何故進出企業の不利にしきりに焦点を絞ったのだろうか。知っていて触れなかったのか、知らなかったのか、不思議なことだと思う。

私はこの事案に余り関心がなく、深く考えてもいなかったが、離脱派の中に大きな割合を占めたのが上記のような層だったと知らされて直ちに閃いたのが、既に昨日採り上げたアメリカではトランプ氏が大統領選挙で勝ってしまうのではないかということだった。念を押すまでもないとは思うが、トランプ支持の主力には本来は民主党支持だったはずの低学歴層や恵まれざる労働者たちがいたのだし、彼は移民を閉め出そうと主張しているのだ。

離脱派の勝利に終わるや株式市場は大揺れになったし、為替相場も大きく変動し、マスコミが常に騒ぎ立てる円高となってしまい、産経でさえ手詰まりだと報じている始末だ。離脱となればこうなることくらいは考えなくても解りそうなことだが、こういう負の面を採り上げた厳しい警告を余り見ていなかった気がする。知らなかったか、こういう事に疎い一般市民が不安な状態に陥るか、恐慌状態にも似たようなことになるかも知れないとは考えていなかったのかな。

私はEUの首脳であるドイツその他の指導者がこれから然るべき対策というか対抗策を鳩首会議して打ち出してくるのだと思う。そこにはマスコミが騒ぎ立てような悪い事態を生じないように、即ち世界に混乱を生じさせないような手が打たれると思って少しだけ期待しているし、そうすべきだと思っている。危機だの何のと騒ぎ立てて人心を不安にさせるのは未だ早いのではないかと思うのだが、如何。報道だけ見ればEUは無為無策で右往左往しているだけのようだが、そんなことはあるまい。

不思議に思うことは、去りしサミットで安倍総理が「リーマンショック級」と言い出した内容には、UKの離脱が不安材料にはなかった気がすること。しかし、現実に国民投票が離脱派の勝利に終わっただけでこの騒ぎだ。先の見通しか不明確だったのは必ずしも我が国の識者やマスコミだけではなく、EU諸国も同じだったような気が、少しだけする今日この頃だ。