新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

6月28日 その2 ケンブリッジ飛鳥君に思う

2016-06-28 19:24:09 | コラム
オリンピック代表に決まった:

マスコミと世間の注目がどちらかと言えば桐生君と珍しく(失礼!)慶応大学出身という山形君に集まっている最中に、雨中の100 m走の大レースを制したのがケンブリッジ飛鳥君というのがやや意外だった。だが、日本記録保持者の伊東浩司氏が「規則というものがありまして」と指摘したように、あの決勝戦で第3位だった桐生君は代表に選ばれ、第2位の山形君はこの種目では惜しくも落選だった。

そこで、父親がジャマイカ人と言うくらいしか知らなかった「飛鳥君とは」を検索してみた。すると、意外なことに箱根駅伝では伝統校であり、当方とはフットボール関連では長年の結びつきのある日本大学文理学部の出身者であると判明した。この学部には色々な強豪である運動部があるとは承知していたが、まさかトラック種目にこういう英雄がいると知らなかった。その点は本28日に暫くぶりにお目にかかった法学部の塚本教授からもあらためて伺った次第。

次にケンブリッジ飛鳥君で意外だったことがあった。それは現在の所属が「ドーム」と出ているのだが、迂闊にもそれが何処の何の会社か直ちには思い浮かばなかった。だが、何とそれは今や”Under Armour”(=アンダー・アーマー)ブランドで大当たりしているスポーツウエアーの会社だった。そうとは知っていたが、社名とブランド異なるので、直ちにピンと来なかった次第だ。アンダー・アーマーとは何かと訝る向きには今シーズンから巨人が着用するユニフォームのメーカーで、胸の辺りにある一見変形の”H”の如くに見えるロゴマークがアンダー・アーマーのそれである。それほど売れている人気ブランドだ。

念のため申し添えておくと、「よろいかぶと」や「甲冑」を意味する”armour”というスペリングはUKの英語で、アメリカでは”armor”である。また、このブランドはそもそもアメリカでフットボール向けに出てきたものでありながら、ブランド名にUK系の英語のスペリングを採用したのが興味深い。正直なところ、私は何故そうしたかまでは調査が届いていないのだが。

このケンブリッジ飛鳥君のような両親の何れかを言わばアフリカ系の人である優れた身体能力の持ち主が、これから先も色々な種目で益々増えてくるだろうと思わせてくれる。既に全日本代表級ではヴァレーボールやバスケットボールにも出てきていれば、プロ野球ではマスコミが持て囃すOkoye君もいる。このような傾向を一般的に将来楽しみと見て応援するのかどうかは、彼らが切り開いていく道だと思って見ている。


大英帝国の人たち

2016-06-28 09:05:18 | コラム
誇り高き大英帝国の人たち:

正直に申し上げて、私はUKの「白人」たちが他の英語圏の国の人たちと何処が際立って違うのかは解らずに終わりました。基本的に解ったことは「我々とは文化と思考体系が異なり、何かにつけて騒ぎたがるユーモアを常に優先する人種である事は、アメリカ人と何ら変わるところがないのだ」ということです。但しUK対USA間の対抗意識と敵対心のようなものは想像以上に強烈だったのは間違いないところ。他に言えることは「彼ら白い外人との上辺だけのつき合いでは、その狡猾さと言うか狡さに接する機会は先ず無いだろうということ」でしょう。

何度か採り上げたことで、私がQueen’s accentとAmerican Englishの中間を取ったつもりの発音でも、オーストラリアやカナダでは”You speak beautiful English.”と褒められたので「何処が?」と尋ねれば「正調のQueen’s Englishだから」との答え。アメリカ人に「私の英語はQueen’sか?」と訊けば、大笑いで「我々と同じ」と言われた次第。これは対抗意識の表れに他ならないと解釈してきました。

私が声を大にして言いたいことは、「英連邦というか英連合王国、就中Englandを特別に有り難がる必要はないのでは」なのです。マスコミは何か白人国、特にUKに対して卑下すること謙ることに意義があるようなことを言いたいようですが、我が国がどれほど優れているかを優先すべきでしょう。何度も言ったじゃありませんか「アメリカ人の90%はBAKAばかりだ」って。UKの人たちだって層によれば、それとさして変わらないかと思いたいのです。

貴公子とマスコミが囃し立てたサッカーのDavid Beckham様は自らを「ダイヴィッド・ベッカム」と名乗るようなアクセントの持ち主です。私は偏見で言っているのではなく、これが本当のQueen’s Englishかなと思っているだけですが。こんなことを書けば「アメリカにだって南部訛りがあるじゃないか」と苦情が来そうで怖いのですが。