新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

7月8日 その3 政治ショーばかり見させられていた感があった日

2016-07-08 16:09:58 | コラム
石井苗子の後に石田純一ではゾッとしない:

7月8日は政治色が豊かな日だった。朝のうちにブログを更新して都知事選に石田純一が出るとか出ないとかと書いてからジムに向かった。すると、高田馬場駅前では”おおさか維新の会”の石井苗子の選挙カーが出ていて、運動員に追いかけられてチラシを貰わされた。よく見れば上智大学出身だったのだ。知らなかった。そこで慌てて検索すると、ワシントン州立大学(Washington State Universityであり、同じ州立でもシアトルにあるWashington University=ワシントン大学と屡々混同されている)から上智に編入したとあった。それだけではなく東大だったかでPh.D.まで取得されていた。偉いものだ。同窓生とは寡聞にして知らなかったが・・・・。

ジムから帰り家内と外食し買い物をして帰宅すれば、テレ朝を除く全ての局は大袈裟かも知れないが、が一斉に石田純一が野党統一候補に推薦されれば都知事選挙に打って出るとの記者会見をやっていた。当方はそもそもこの男の軽薄さが大嫌いなので、見る価値もないかと思ったが、何気なく聞いていると「よくまー、それだけ質問に答えるものだ」と感心するほど多弁というか能弁で、一応想定問答集が出来上がっていたのかと思わせられたほど、頭の回転が速かった。

そこで瞬間的に閃いたことは、野党が万が一彼を選んでしまえば、増田寛也氏よりは知名度が高いことは間違いないだろうが、それだけで都民がまたぞろ芸人を選ぶのかというものだった。また、増田氏がその仮定の状況下で、来週の月曜日まで考え続ける気があるのだろうかと疑った。石田は橋下徹氏は何ら行政経験がなくてもあれほどなさったと、自分の行政経験のなさには不安がないという意味もことを言っていたのも面白かった。

実は、ジムの中ではこれまでに何度か採り上げた「ロッカールームの論客」にストレッチのマットの上で捕まって、延々25分間も政治談義を聞かされた。彼は元々が反自公政権であり、石原慎太郎君に全く好意を持っていないので、政界の金にまつわる裏話と反社会勢力とのつながりを散々聞かされた上で、マスコミの報道は全く中途半端で伝えるべき真実を語っていないのは怪しからんと憤慨し、参議院選挙で自公に3分の2以上を取らせて憲法改正を許すべきではないと力説された。

それで大いにくたびれて帰宅すれば石田純一である。記者会見を途中から聞き出して一瞬これは参議院選挙の出馬表明かと錯覚したほど質問は原発から政治全般に関したものが多く、あれでは石田に対する口頭試問かと思わせてくれた。私に言わせれば、答える石田もどうかと思うほど愚にもつかない個人生活に関する質問に対しても迷うことなく答えていた。だが、率直な感想はと言えば、これで益々一般的なミーハー的有権者の関心は参議院選挙から離れていってしまいはしないかということ。

だが、石田はちゃんと「野党統一候補に推薦されれば」と何度も念を押していた。一体何処で誰が筋書きを書いて多くの罪なき有権者を惑わすような方向に導き気なのかと、呆れるようなテレビを中心とする政治ショーが展開された半日だった。小池百合子さんは石田の記者会見を如何なる思いで聞いただろうか。増田寛也氏はこの次元の争いに危機として参加して勝ち目があると判断するだろうか。石田は東京出身を強調した都立青山高校、増田氏は戸山高校、確かに東京出身者の争いになるかも知れない気もしないでもないが。因みに、小池百合子は兵庫県出身で甲南女子高校卒で元からの都民ではなかった。そういう問題ではないか。


7月8日 その2 プロ野球の監督の考察

2016-07-08 08:28:14 | コラム
今年のセリーグの2人の「新監督」高橋と金本はダメなのか:

昨夜は読売が阪神のドラフト5位だったかの新人投手に順調にひねられるのを途中まで見ていたが、6:0になったところで安心して観戦は止めた。セントラルリーグには今年に3人の、コーチというか、指導者経験がない監督が現れた。当方はその中でも最も雑な野球をすると酷評したDeNAが弱いと見ていた。ところが、自らの不明を恥じるべき現象が起こって、ラミレス率いるDeNAが7月7日時点で2位であり、高橋由伸は4位で金本知憲に至っては無残な5位という始末だ。

今頃になって言うのは遅いが、私は読売も阪神も過去の人気と名声にすがって新監督を起用したのだと思っていた。読売は既にこき下ろしたことがあった通りで、他球団でFA権を行使した(=賞味期限切れに近くなった)者に要らざる投資をして寄せ集めた上で、充実していないスカウテイング網を駆使して取ってきたMLBの余り物を主軸に据えていては望みはないと見ていたので、仮令不成績でも高橋由伸は全責任を負わなくても良いと思っている。

一方の阪神もそれでなくても選手層が薄くその粒が小さいし、MLBで腑抜けになって帰ってきた西岡如きに頼っているようでは、誰を監督に据えようと望みはないと見ていた。だが、金本に監督をやらせれば甲子園球場を一杯にする程度の商売は成り立つだろうから、それで十分と踏んだのではないかと疑っている。それだけでも頼りないのに、今年は鳥谷があの見ちゃいられない不振である。金本自身がそうだったように連続試合出場の記録がかかっていては、無闇に打てないという理由で主力選手(打者?)を外せないのだろうが、気の毒なことだ。

それだけではない。アメリカから帰ってきた者が嘗て同じマイナーリーグのテイームにいたラミレスが阪神では4番打者を張って尚且良く打っているので驚いたという話すらある。そのラミレスが昨夜ホームランを打つまで32試合音なしだったというではないか。ここもあの不振は監督だけの責任ではあるまい。

ヤクルトの真中監督もここまでは今年は目も当てられない不成績で、最下位を阪神と争っている。昨年のリーグ優勝が出来過ぎだったとしてもこの不成績は酷すぎる。山田哲人も、川端も十分にヒットだけは打っているし、バレンテインも先ず先ずだ。だが、雄平のバッテイングは相変わらず粗雑過ぎるし、投手陣が如何にも駒不足だ。昨年の打点王・畠山が1人欠けるとあれほど無残に弱くなるものかというのは偏った見方だろうか。とすれば、ここでは監督の手腕が問われるのか。

何れにせよ、今シーズンに向けて監督を替えた効果は目に見えて表れていないようだ。、目下2位のDeNAを9ゲームも離して独走しているかの如き広島の緒方幸市監督は、昨年1年目で優勝してしまった真中と同様に、2年目に過ぎない。中日の谷繁だって選手兼任が解けて何年経ったのか。何のことはない、経験不足の監督ばかりが2位争いをしているのが、セントラルリーグの今年の特徴だった。

パシフィック・リーグではと見れば、ソフトバンクの工藤公康は昨年1年目でリーグ優勝と日本シリーズ制覇をやって見せ、今年もやや独走態勢に近い成績だ。工藤は「何もしないから優勝出来た」という実しやかな説がある。そうだったならば、選手の粒を揃えその層を厚くする球団の経営方針が重要だということになる。残された課題は「監督が腕で与えられた選手の良さと強さをどのように活かすのか」ではないかな。

参議院選挙と小池の乱

2016-07-08 07:15:02 | コラム
気が付けば明後日が投票日だった:

テレビ局はここを先途とばかりに小池百合子問題を採り上げて騒ぎ立てるので、参議院の選挙の影が薄れて投票日が10日だったことなどを危うく忘れるところだった。明後日かと気付いたところで、何と石田純一が立候補を検討中だと報じられた。彼が何を企てようと勝手だが、その動機がSEALDsだったかの活動にあるとあっては論外だ。またもや文化人風の芸人の登場で戦争をする法律の破棄でも叫ぶ気だろうから。

ここ東京では30数名だったかが6人の座を争って立っていて、選挙公報も一応は目を通してある。だが、このままで2日が過ぎれば小池百合子に投票する者が出てきはしないかと密かに憂いているほどの採り上げ方だ。ここ新宿区の一角はそれでなくても候補者が回ってこないところだ。昨日は一寸離れた高田馬場駅前で小林某の選挙カーに出会ったが、それが最初かも知れない。また街頭演説の名所・新宿駅西口前にこの期間中に二度ほど出かけたが、大勢の人が集まるほどの人気がある候補者には出会わなかった。何故か、これでは蓮舫がトップ当選する訳かと感じていた。