新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

7月21日 その3 時代の変化は早くて大きい

2016-07-21 13:55:39 | コラム
1974年に思う:

畏友尾形氏に指摘されて1974年とは今を去ること42年前だと初めて気付きました。その後の世の中の変化は当に早く且つ大型でした。あの頃を思えば、とてもアメリカの紙パルプ産業の大手だったMead Corp.という老舗が消滅するなどと誰が予想したでしょうか。合併に次ぐ合併という業界再編成で、今やMeadの社名は完全に消え去りました。アメリカ最大級だったWeyerhaeuserは社名は残っていますが、紙パルプ部門が実質的に消え、実態は100年前の材木会社に逆戻りと言えるでしょう。

そのW社は2005年に洋紙事業部(業界以外の方が模造紙と呼ぶ白い紙、即ちコピー用紙のような紙)を売却し、その不倶戴天の敵というか良きcompetitorにして世界最大のInternational Paperも、ほぼ同時期に塗工印刷用紙事業を売却して、全世界に「製紙産業時代の終焉」を示しました。彼らはそれほど早く「紙」がIT化にやられることを見通していたのですから恐るべきです。IPは2007年に成長が見込めないアメリカ市場への新規投資はしないと「経営体質転換」を宣言しました。両社とも先見の明があったのかと思わせます。

私が「携帯電話は20世紀最悪の開発商品」と言って頂門の一針の読者から「新しい文明の利器を批判するとは何事か」と非難されたのもこの頃だったか正確には覚えていませんが今やスマホとやらの時代になっています。私は「ポケモンGo」だったかの登場で益々「ながらスマホ」が増えるその災害が生じることを恐れております。ダウンタウンの松本人志がスマホのメールが流行りだした頃に「携帯は電話やろ。話さんかい」と喚いたのが懐かしく感じられます。それが今日ではメールどころかゲームの時代です。これも現代の急速な変化の一つの表れでしょうが、後期高齢者歴が10年に迫る私には歓迎出来ない、したくない変化なのです。

UKのEU離脱もその変化の一例でしょうし、ロシアのドーピングによるオリンピック閉め出されも薬物の負の意味での進歩と変化の悪い例でしょうか。私はnaiveにも真剣にロシアにはアフリカ系に対抗する素晴らしい白人の運動神経を持つ選手が多く存在するのだと思っていました。アメリカに黒人の大統領が出現することを誰が予期していたでしょうか。誰がトランプが共和党の正式に大統領候補に指名されると期待したでしょうか。これも”one of the major 変化s”でしょう。


7月21日 その2 後半戦に入ったプロ野球に思う

2016-07-21 09:06:07 | コラム
冷静なる評論家は語る:

昨夜ある会合で「何故あれほど巨人を嫌うのか」と率直に尋ねて下さった方がおられた。そこでこの機会にプロ野球のリーグ戦のこれまでと、先行きを冷静に考えてみよう。巨人嫌いの弁は一先ず措いておく。

今好成績のテイームは?
私は昔から「今好況を謳歌する会社は遠からず業績が悪化すると予測して間違いない。何故ならば、半永久的に栄えることなどあり得ないのかから」と主張してきた。この説に当てはまる会社や業種がどれほどあったかなどは今更例を挙げるまでもあるまい。強いて挙げれば我が紙パルプ産業などは典型的で、私が入社した1955年には最早戦後間もなくの三白景気が去りかかってはいたが、今やアメリカには総合製紙会社など存在しないほど衰亡した言わば絶滅危惧種のようになり果てた。

三強三弱のパ:
と言って考えてみれば、前半には何時優勝へのマジックランプが点灯するかと散々持て囃されたソフトバンクが、20数回無得点で昨日だったか後半に入って初めて勝ったという状態で、日本ハムに4.5ゲーム差に迫られた。そのハムも15連勝だったかで追い上げたのだが、その勢いが何時まで続くか、夏場をどうやって乗り切るかが課題だろうし、二刀流などと言う意味不明の働きを買って出ている大谷が疲れてしまった時に本当の実力が問われるだろう。中田翔があれほど不安定では困る時が来はしないか。

パシフィック・リーグは現在第3位にいるロッテまでの勝負で、後は付けたりかと思うほど不安定だ。これでは幾ら「実力のパ」を誇っても球団の営業的には面白くないのでないかと、勝手に他人の疝気を病んでいる。

セントラル・リーグ:
ここでの興味は勢いだけでここまでやってきて、巨人を前半で10ゲームも離した広島が「何時からどのくらい弱くなっていくか」にかかっていると思う。ここまでは未知数だった鈴木誠也がそれこそ神がかったように打ちまくり、39歳になった新井貴浩が未だ嘗て見たこともないほど当たっているのだが、こういう連中が夏場をどうやって乗り切るかと、人数が足りない先発投手をどうやって回転させていくかが課題だろう。そこを監督としての経験がない緒方幸市がどうやって乗り切るかだと思うが、容易ならざる課題だろう。言い方を変えれば「全員が未だ勝ち方を知らない」のが怖いという意味。

さて巨人だ。嫌いは理由はスポーツと勝負の世界を知らないお偉方が盟主然として君臨し、金さえ出せば良いのだろうとばかりに余所のうちで使い古した過去の名声だけに縋った者とか、ビリのテイームの四番打者だった者を買い入れたら守備だけは上手かったというような具合で、不備なスカウト陣を駆使して評判だけで既成戦力を集め、チャンとしたスカウテイグ出将来有望な若者を取ってきて育てる気が無い経営方針が気にくわないのだ。少しは広島を見習えと言うこと。

だが、困ったことに他球団とは比較にならないほど選手層は厚い、もし年齢の問題を問わなければ。しかし、ここに来てこれまで使わなかった橋本であるとか、新人の山本が良い働きをして勝つには勝ちだした。このように高齢者を夏場は休ませて未経験な若者を上手く使って乗り切れば、疲れが出る広島が落ちてくる頃には追いついてしまっているかも知れない危機感を覚えている。誰がって、この私がだ。それは本意ではないからだ。この使い方が高橋由伸の本当の作戦だったら大したものだと思うが、彼の周囲にコーチたちの顔を見れば「そんなことはあり得まい」と思ってしまう。

このリーグでは残る4球団は後半にもお互いに食い合うだけで、とても上位2球団の足を掬うまでに行くとは思えない。昨年出会い頭のように優勝したヤクルトは山田一人が勝手に打ちまくれても、川端が骨折で、畠山が何時まで経っても出てこないし、バレンティンが2年前にはホームラン王だったそうだと思わせる程度では仕方がない。阪神はシーズン始めに何時まで好調を維持出来るかと言ったのが当たって、あの体たらくだ。金本監督はもう来年のことを考えた試合をする方が無難だろうと思うほど不出来だ。特に鳥谷が酷い。金本に彼を外す勇気があるのか、それとも泣くまで待つのか、決断が迫られているのではないか。

ラミレスのDeNAは善戦健闘の部類に入るだろう。だが、未だ未だ粗雑な野球から脱却出来ていない。もう少し頭を使う野球を覚えさせれば怖い存在になれるとは思うが、極論すればクローザーしかいない投手陣の強化が最大の課題ではないか。余計な心配だが、ラミレスはスペイン語が母国語はずで英語は危なっかしいと聞こえる。だが、通訳は英語のよう。あれで良いのかな。中日は滅多に試合を見る機会がないので割愛。


東京都知事選挙に思う

2016-07-21 07:34:59 | コラム
本当に選挙運動期間なのか:

昨20日は昼前には新宿駅西口周辺から新大久保駅まで、午後は再び新大久保駅前から大久保通りを通って平河町から霞ヶ関を走るバス路線で都内を動き回ったが、何処に行ってもどの候補者の選挙カーにもご本人にも出会う機会はなかった。静かなもので何時も通りの都内の景色だった。ポスターの掲示板だって全候補者が貼り出しているとは見えなかった。本当に選挙運動をしているのかと思った。

偏見かも知れないが、私はテレビ局のニュースでは先ず鳥越候補の動静から入っていく気がしてならないのだ。何分にもTBSだった杉尾氏は民進党から参議院に立って当選したし、テレ朝だった三反園氏は鹿児島県知事だったかに当選したかと思えば、早速原発停止を言い出した。そういう連中の巣窟がテレビ局s(複数の”s”だ)だから油断がならないとつい考えてしまう。産経は途中計時で小池候補が有利とは言うが、投票日は31日だから単なる途中経過に過ぎない。

私は増田候補が、ニュージーランドのラグビー他のスポーツ用品のブランドである”Canterbury of New Zealand”の横縞の空色と紺のポロシャツを着ていたセンスを笑いたくなったほど不似合で、人気を失うのではないかと心配して上げたほど。せめてUNIQLOであるべきだったかも知れない?!それならば素人目には如何なるブランドかは解らないだろうから。

こうして大雑把に考えていくと、何か云々するのは時期尚早だろうが、マスコミが集中的に採り上げるお三方の中では、私には消去法で小池氏が選択肢となってくる気がする。鳥越候補は”the worst”としか見えない気がするし、増田候補が”only second worst”、小池候補は”good”とまでは行かないまでも”not bad”辺りにはなるが”not too bad”までもう一息か。未だ投票日まで10日はある。各候補の奮闘振りを見守っていこう。期待するも何も、自分たちが住む東京の知事を決める選挙だから。