新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

7月14日 その2 冷静なる評論家は言う

2016-07-14 07:55:06 | コラム
広島は6安打のみでゼロ敗に終わった:

当に昨夜の対巨人戦は「だから言ったないか」の惨めな負け方になってしまった。即ち、昨日の朝には下記のように書いていたので、あらためて引用する。

>引用開始
また、プロでも高校程度でも良くある事だが、打ちまくった翌日はその疲れが残ったか、はたまたまぐれだったか知らぬが、サッパリ打てなくなった例を数多く見てきた。巨人が本日には菅野を出してくるのかどうかなどのローテーションは知らないが、今夜も打ちまくればあの当たり具合も本物の域に迫っていくかと思っている。換言すれば、今夜は打てなくなるのかも知れないことを恐れているのだが。その結果はあと14時間もすれば出ているだろうが。
<引用終わる

決して昨夜のような巨人の勝ちを望んでいた訳ではないが、あの13点だったかを取って勝った試合を見ていると、出会い頭とも表現したが、偶々勢いが良かっただけではなかったのかと、冷たく突き放す見方を取らざるを得なかったのだ。本当に強くなっていたのであれば、あの様に調子に乗ったかのように一まくるのではなく「相手の投手の手の内も解ったし、この辺り一気に行くか」と各人が持てる力を出して「ここぞ」と言う時に打てるのが真の力なのだ。

その辺りは一寸古い話になるが、巨人の九連覇の頃の(柴田、国松、王、長嶋、森等)相手を圧倒するが如きと言うか、打つのが当然のような打ち方を知る者には、広島は未だ若さと勢いに任せた好調さだけだとしか見えなかったのだ。簡単に言えば本当の意味の実力がついてはいないと見ている。言わば発展途上だ、例えば鈴木誠也のように。

ブログでは昨夜のうちに「だから言ったないか」と指摘したが、1回の裏にトップ打者の田中が一塁で牽制球に刺された辺りがケチのつき始めというか油断が見えていたし、三振と盗塁失敗でダブルプレーになるなどは監督の作戦にも疑問があったし、未熟だとしか思えなかった。また、マスコミが挙って「男気」と称えた黒田も自発的にヤンキースの好条件を蹴った辺りに、彼自身が己の限界を承知していたとしか思えないほど復帰後には投球に力がないようにしか見えなかった。昨夜はその力不足を巨人にここぞという時に打たれてしまった。即ち、最早早い球には反応出来なくなった阿部に打たれてしまったことを指して言うのだ。

確かに広島は昨夜は悪いところを全部出していた。と言うことは、改善すべき点が多々あったということであり、そこを克服すれば未だ2位に10ゲームも離している優位を保持しているので、リーグ優勝は夢ではないと見る。だが、あれだけ多くの者がオールスターに選ばれていればこの週末が調整の休養期間にならないのは悩みになるかな。何れにせよ、巨人をこのまま押さえ込んで突き進んでくれれば巨人嫌いとしてはそれで結構。


電脳上の空論かも知れないが

2016-07-14 07:05:37 | コラム
鳥越俊太郎が勝つことになってしまうかも:

野党統一候補になってしまったジャーナリストとやらの鳥越俊太郎はその後テレビに出まくって「他候補の政策は未だ読んでいない」等々の戯言を楽しんでいるかの感がある。言っていることも空疎で内容もなく聞くに堪えないが、私は半分以上本気で彼が当選してしまうことを恐れている。その根拠には東京都の有権者の程度が低いことがあるのは当然だが、参議院選挙の結果では既に保守系候補危うしとの数字が出ているのだ。それは私が11日に下記のように指摘した東京選挙区の得票数をご覧願えば強ち電脳上の空論ではないかも知れないのだ。

>引用開始
保守本流であるはずの自民党の得票数は中川雅治が884,823票(14.2%)、朝日健太郎が644,799票(10.4%)で合計1,529,622票(24.6%)で、公明党の竹谷とし子が770,535票(12.4%)だったので、自公合計が2,300,157票で全体の 37.0%だった。

一方の野党勢はといえば民進党の(村田)蓮舫が1,123,145票(18.0%)、第6位の小川敏夫が508,131票(8.2%)で民進党の合計が1,631,276票(26.2%)となり、自民党の2名の得票を上回っていたのだった。共産党の山添拓が665,835票(10.7%)だったので、野党の合計が2,297,111票(36.9%)で与党の2党に僅か3,046票=0.1%の差で負けていただけだった。
<引用終わる

非常に単純に考えれば、都知事選では増田寛也と小池百合子がこの2,300,157票、即ち37.0%の得票を分かち合うのだから、18.5%ずつになって、鳥越が取るだろうはずの(かも知れない?)36.9%に遠く及ばないことになってしまうのではないか。仮にこの二人が残る26.1%の半分の票を取れたにしても50.05%を二人で分けるのだから25.05%で鳥越の36.9%以下でしかないのだ。

こんな数字いじりはこのくらいにして考えても、野党統一候補という以上、230万票近くの基礎票がある訳で、自民党の不手際が小池の我が儘か知らぬが、分裂してしまった以上、何れか一人が36.9%を超える票が取れるか否かは甚だ疑問に燃えてならない。勿論、統一候補側には蓮舫のような不動のエースがいる訳ではなく鳥越単独だが、テレビに出ていた彼の知名度(と言ってもまやかしに過ぎないが)に惹かれる都民が多数出てくるような気がしてならない。

昨夜のPrime Newsでは石原慎太郎、堺屋太一、渡部昇一の大論客が色々と論じておられたが、石原君は先ずは増田は立派な人物だと褒めた後で(自分のように)中央政府に噛みつく意欲が増田にあるかとの疑問を呈していたのが印象的だった。私は中央官庁の官僚の組織の世界で過ごしてきた彼が、下克上的に中央に逆らってまでも東京都としての主張をしたり権益を守れるかという点では大いに疑問に思っている。だが、もしも分裂を避ける為に何れか一人を引き下げるのならば、小池百合子だろうとの空論を考えているのだが。

この空論が空論に終わることを真剣に祈っている。