国内と国際的市場で営業職を経験した目から見れば:
私は以前に主宰者から指摘されたように、決してジャーナリストなどではありません。だが、世間には「営業職よりもそちらに向いていたので、職業の選択を誤ったのでは」と言って下さる方もおられました。有り難いことかと思っております。
私自身は「マスコミの片隅に片足のつま先を入れてみた程度で、決してマスコミ人ではないし、ましてやジャーナリストなどではない」と主張してきました。ただ、一般の方よりも少しだけ彼らの眼鏡を通じて世の中の裏を見る機会があっただけです。
また、40年近くも国内と国際的な営業職を経験すれば「営業とは如何なる裏技も使うこともある仕事だ」ということ以外に「情報提供力と広範囲に及ぶ情報網を構築できていないことには、良い営業は出来ないのだ」を実感してきました。
私は情報収集とは「骨を切らせて肉を切る」などという生易しいものではなく「骨を切られても相手の随を切らねば真の情報は入手できない」ものなのだと理解しております。情報を提供し且つ聞き出すのが仕事だと認識しておりました。
自発的であろうと何だろうと、提供した情報の見返りを取ろうと思えば「私がここまで手持ちのカードを曝すから、貴方も隠し立てしなさんな」を、如何に穏便に、サラッと言ってのける図々しさも腹黒さも必要なのです。先方様だって情報は欲しいのですから、そこから「ここだけの話だがね・・・」となっていくのです。
なお、ここに言う情報とは information だけではなく intelligence も含んでいるのは言うまでもないことですが。
相手が何か言えば「その裏を探るか、深読みしてまでもその場で直ちに内容が虚偽であるか否か等を直ぐに分析する能力もまた必要となります。即ち、虚々実々の情報合戦をする」のが営業の仕事の重要な部分なのです。注意すべきは「簡単に自社の手の内を曝すようなことを言ってはならない点」です。
営業とは決して、「こんちは、何か御用ありませんか」と言って得意先を回って歩くような単純な仕事ではありません。更に言えば、お客様を接待しなければ情報が取れないようでは、下の下の営業担当者でしょう。だが、アメリカ人たちは酒に飲まれるような体質ではなく、往々にして真夜中を過ぎでも、未だ本気でビジネスを論じたかがる者が多いので苦労させられました。
また、そういう「飲んだ上で深夜でも仕事の話をされる同胞」もおられます。それが酒の上の言い分か本気かをアルコールが体質に合わず飲めないので素面で付き合っている私が如何に対応すべきかを判断して、酔っ払いを相手にして通訳することが度々ありました。ではあっても、時には「本音」が入っているのが怖いのです。
ここまでで何を言いたかったかですが、国際的な市場での営業職とは「如何にして豊富な情報力を持って得意先に接し、信頼を勝ち得ていけるか否かが成功するかどうかの分かれ道になる仕事」であるという点でした。その為には「如何にして自分独自の情報網を構築するか」が肝腎なのですが、その前に「広範囲にと言うべきか、各分野における信頼するに足る情報供給源を確保出来るか否か」が鍵となります。簡単に言えば「情報源との信頼関係の確立」です。
更に重要なことは「獲得した情報を自分だけで抱え込むことなく、記録に残した上で直属の上司(私の場合は副社長兼事業本部長でした)には必ず伝えておくことでしょう。この作業は同時に上司との間の信頼関係の強化にも直結します。
私は自分自身を飽くまでも「エッセーイスト」か「コラムニスト」ではないかと思っています。そして、私が書いている評論の如きものは、22年以上経験してきた国際市場での経験と、それ以前に17年間鍛えて貰えた国内の市場での営業の経験に基づいているのです。
伝聞ではなく、極力自分で獲得した first-hand の情報の提供ではないと無意味だと思っています。仕事の面でアメリカ人を相手にした場合には、この first-hand の情報を語ることが非常に重要になります。伝聞である場合には、その旨を明言する方が無難でしょう。
その上に強調しておきたいことは、私が論じているアメリカは「(嘗てはアメリカを代表していた)アメリカ最大手の紙パルプ・林産物会社で、彼らの一員として彼の思想・信条と哲学と文化を帯して働いて、アメリカを内側から見てきた経験に立脚している」のであるという点です。
敢えて言えば、留学されたり、駐在された方々が見てこられたアメリカとは、大いに異なる視点からアメリカを分析して、私なりに解釈して論じているという特徴があるのだと信じています。
しかし、この独自性はこれまでの経験でも、残念ながら中々簡単にはご理解頂けなかったことが多いと思っております。今後は「彼のアメリカ論はこういう視点からだったか」とご理解願えれば幸甚です。
私は以前に主宰者から指摘されたように、決してジャーナリストなどではありません。だが、世間には「営業職よりもそちらに向いていたので、職業の選択を誤ったのでは」と言って下さる方もおられました。有り難いことかと思っております。
私自身は「マスコミの片隅に片足のつま先を入れてみた程度で、決してマスコミ人ではないし、ましてやジャーナリストなどではない」と主張してきました。ただ、一般の方よりも少しだけ彼らの眼鏡を通じて世の中の裏を見る機会があっただけです。
また、40年近くも国内と国際的な営業職を経験すれば「営業とは如何なる裏技も使うこともある仕事だ」ということ以外に「情報提供力と広範囲に及ぶ情報網を構築できていないことには、良い営業は出来ないのだ」を実感してきました。
私は情報収集とは「骨を切らせて肉を切る」などという生易しいものではなく「骨を切られても相手の随を切らねば真の情報は入手できない」ものなのだと理解しております。情報を提供し且つ聞き出すのが仕事だと認識しておりました。
自発的であろうと何だろうと、提供した情報の見返りを取ろうと思えば「私がここまで手持ちのカードを曝すから、貴方も隠し立てしなさんな」を、如何に穏便に、サラッと言ってのける図々しさも腹黒さも必要なのです。先方様だって情報は欲しいのですから、そこから「ここだけの話だがね・・・」となっていくのです。
なお、ここに言う情報とは information だけではなく intelligence も含んでいるのは言うまでもないことですが。
相手が何か言えば「その裏を探るか、深読みしてまでもその場で直ちに内容が虚偽であるか否か等を直ぐに分析する能力もまた必要となります。即ち、虚々実々の情報合戦をする」のが営業の仕事の重要な部分なのです。注意すべきは「簡単に自社の手の内を曝すようなことを言ってはならない点」です。
営業とは決して、「こんちは、何か御用ありませんか」と言って得意先を回って歩くような単純な仕事ではありません。更に言えば、お客様を接待しなければ情報が取れないようでは、下の下の営業担当者でしょう。だが、アメリカ人たちは酒に飲まれるような体質ではなく、往々にして真夜中を過ぎでも、未だ本気でビジネスを論じたかがる者が多いので苦労させられました。
また、そういう「飲んだ上で深夜でも仕事の話をされる同胞」もおられます。それが酒の上の言い分か本気かをアルコールが体質に合わず飲めないので素面で付き合っている私が如何に対応すべきかを判断して、酔っ払いを相手にして通訳することが度々ありました。ではあっても、時には「本音」が入っているのが怖いのです。
ここまでで何を言いたかったかですが、国際的な市場での営業職とは「如何にして豊富な情報力を持って得意先に接し、信頼を勝ち得ていけるか否かが成功するかどうかの分かれ道になる仕事」であるという点でした。その為には「如何にして自分独自の情報網を構築するか」が肝腎なのですが、その前に「広範囲にと言うべきか、各分野における信頼するに足る情報供給源を確保出来るか否か」が鍵となります。簡単に言えば「情報源との信頼関係の確立」です。
更に重要なことは「獲得した情報を自分だけで抱え込むことなく、記録に残した上で直属の上司(私の場合は副社長兼事業本部長でした)には必ず伝えておくことでしょう。この作業は同時に上司との間の信頼関係の強化にも直結します。
私は自分自身を飽くまでも「エッセーイスト」か「コラムニスト」ではないかと思っています。そして、私が書いている評論の如きものは、22年以上経験してきた国際市場での経験と、それ以前に17年間鍛えて貰えた国内の市場での営業の経験に基づいているのです。
伝聞ではなく、極力自分で獲得した first-hand の情報の提供ではないと無意味だと思っています。仕事の面でアメリカ人を相手にした場合には、この first-hand の情報を語ることが非常に重要になります。伝聞である場合には、その旨を明言する方が無難でしょう。
その上に強調しておきたいことは、私が論じているアメリカは「(嘗てはアメリカを代表していた)アメリカ最大手の紙パルプ・林産物会社で、彼らの一員として彼の思想・信条と哲学と文化を帯して働いて、アメリカを内側から見てきた経験に立脚している」のであるという点です。
敢えて言えば、留学されたり、駐在された方々が見てこられたアメリカとは、大いに異なる視点からアメリカを分析して、私なりに解釈して論じているという特徴があるのだと信じています。
しかし、この独自性はこれまでの経験でも、残念ながら中々簡単にはご理解頂けなかったことが多いと思っております。今後は「彼のアメリカ論はこういう視点からだったか」とご理解願えれば幸甚です。