一人静かに感動していた:
私は日大のOBではないが、身内に27年前までのライスボウル三連覇の時の一員がいた他に、個人的に長いお付き合いをして頂いている教授もおられる関係もあり、熱心な日大フェニックスとフットボールのファンなのである。その27年前までの三連覇の頃はリーグ戦は全試合を海外に行っていない限り見ていたし、甲子園ボウルは4年間必ず観戦に行っていた。そして、その後も2006年に心筋梗塞に襲われるまでは、毎年欠かさずリーグ戦を何試合かを見に行っていたし、常にその成績を注目していた。
今年は何とか一試合くらいはと、リーグ戦の第一戦目を調布まで観戦に行ったものだった。当然、楽勝を期待したこの対中央大学戦でのFG差(=3点)の辛勝振りと、リーグ戦と甲子園ボウルの最優秀選手に選ばれた1年生QB林大希の不出来に呆れて、今年も駄目かなと危惧していた。だが、監督が替わってリーグ戦を制覇したからには、何か良いところがあったのかなとは思っていた。だが、本日の甲子園ボウルの素晴らしい出来はあの惨めな対中大戦とは全く別のフェニックスになっていた。
相手だった今年の関西学院大学ファイターズがどの程度の力かなどは全く知らず、シーズン中に一度負けて立命館大学を倒して出てきた、例によって例の如きしぶとさはあるのだろうから苦戦を強いられそうだが、得意の閃きでは何の根拠もなく「もうそろそろフェニックスが勝っても良い頃では」となっていた。
試合の展開は関学のキックオフ・リターンで始まり、その最初のシリーズでTDを取られた時は「これではまた敗戦か」と一瞬閃いた。しかしながら、1年生QB林の目覚ましいと言うか何と言うのか、関学のデイフェンスバックの予想できない距離までロングパスを投げ込んでみせる強肩と思い切りの良いランプレーに関学の守備陣が翻弄され、京大出身の解説者・村田が「関学のデイフェンスがこれほどランプレーにやられたのを見たことがない」と述べたほど、大活躍だった。
フェニックスの内田監督は往年の故篠竹幹夫監督時代にコーチだった方で、試合後のインタービューでも語られたし、主将も回顧したように相当は厳しい練習で鍛え上げられたようだった。私はその篠竹監督時代の練習を知っているだけに、その厳しさは大凡の見当がつく。それに耐えたからこその勝利だったのだろうが、目立つ活躍をした主力選手に1年生が多かったのも、往年のフェニックスを知る私には心地良い驚きだった。
結果的には23対16という勝利で、関学がもう1本のTDを取れば逆転という第4Qに関学QBのファンブルを誘い出した、#91の宮川だったのタックルとそのファンブルというか宙に浮いたボールをインターセプションした#9の楠井が、日大フェニックスの勝利を確定した見事なデイフェンスだった。勝つ時はこんなもので、フェニックスの良いところばかりが目立った試合だった。
フェニックスは後1試合となるライスボウルを残しているが、私はこれに勝つのも大事だとは思う。それはそれとして、あの勝利を支えた林以下の1年生たちが何処まで伸びていくかに期待したい思いで、それこそ三連覇や四連覇まで行って欲しいのだ。27年振りに甲子園での日大の校歌を聞けたのも非常に良かった。
私は日大のOBではないが、身内に27年前までのライスボウル三連覇の時の一員がいた他に、個人的に長いお付き合いをして頂いている教授もおられる関係もあり、熱心な日大フェニックスとフットボールのファンなのである。その27年前までの三連覇の頃はリーグ戦は全試合を海外に行っていない限り見ていたし、甲子園ボウルは4年間必ず観戦に行っていた。そして、その後も2006年に心筋梗塞に襲われるまでは、毎年欠かさずリーグ戦を何試合かを見に行っていたし、常にその成績を注目していた。
今年は何とか一試合くらいはと、リーグ戦の第一戦目を調布まで観戦に行ったものだった。当然、楽勝を期待したこの対中央大学戦でのFG差(=3点)の辛勝振りと、リーグ戦と甲子園ボウルの最優秀選手に選ばれた1年生QB林大希の不出来に呆れて、今年も駄目かなと危惧していた。だが、監督が替わってリーグ戦を制覇したからには、何か良いところがあったのかなとは思っていた。だが、本日の甲子園ボウルの素晴らしい出来はあの惨めな対中大戦とは全く別のフェニックスになっていた。
相手だった今年の関西学院大学ファイターズがどの程度の力かなどは全く知らず、シーズン中に一度負けて立命館大学を倒して出てきた、例によって例の如きしぶとさはあるのだろうから苦戦を強いられそうだが、得意の閃きでは何の根拠もなく「もうそろそろフェニックスが勝っても良い頃では」となっていた。
試合の展開は関学のキックオフ・リターンで始まり、その最初のシリーズでTDを取られた時は「これではまた敗戦か」と一瞬閃いた。しかしながら、1年生QB林の目覚ましいと言うか何と言うのか、関学のデイフェンスバックの予想できない距離までロングパスを投げ込んでみせる強肩と思い切りの良いランプレーに関学の守備陣が翻弄され、京大出身の解説者・村田が「関学のデイフェンスがこれほどランプレーにやられたのを見たことがない」と述べたほど、大活躍だった。
フェニックスの内田監督は往年の故篠竹幹夫監督時代にコーチだった方で、試合後のインタービューでも語られたし、主将も回顧したように相当は厳しい練習で鍛え上げられたようだった。私はその篠竹監督時代の練習を知っているだけに、その厳しさは大凡の見当がつく。それに耐えたからこその勝利だったのだろうが、目立つ活躍をした主力選手に1年生が多かったのも、往年のフェニックスを知る私には心地良い驚きだった。
結果的には23対16という勝利で、関学がもう1本のTDを取れば逆転という第4Qに関学QBのファンブルを誘い出した、#91の宮川だったのタックルとそのファンブルというか宙に浮いたボールをインターセプションした#9の楠井が、日大フェニックスの勝利を確定した見事なデイフェンスだった。勝つ時はこんなもので、フェニックスの良いところばかりが目立った試合だった。
フェニックスは後1試合となるライスボウルを残しているが、私はこれに勝つのも大事だとは思う。それはそれとして、あの勝利を支えた林以下の1年生たちが何処まで伸びていくかに期待したい思いで、それこそ三連覇や四連覇まで行って欲しいのだ。27年振りに甲子園での日大の校歌を聞けたのも非常に良かった。