新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

11月15日 その2 警視庁は立件せずの波紋

2018-11-15 08:40:44 | コラム
世に言う「悪質タックル」問題である:

長年のフットボール愛好者としてはマスメディアが付けたこの見出しは不当であるとまではいわないが、大いに疑問である。あれは“late hit”という反則で、プレーを終えてしまって無防備状態になっているQB乃至は他のプレーヤーに当たりに行ってしまうことを指している。俗語では「アフター」となっている反則であると思っている。何故か私にはそこだけ捉えれば、マスコミが挙っての報道ほど「悪質」とは思えないのだ。

それはそれとして、あの訴訟は当たられた関西学院大学のQBの親御さんが起こした案件であったはずだ。「立件せず」報道ではそこが示されておらず、専ら内田前監督が宮川に「潰しにいけ」と指示しなかったという点に焦点が絞られていた。しかも、親御さんの奥野氏は「宮川には寛大な措置を」とまで願い出ている。

しかしながら、原告の問題は措くとして、私が考えても複雑であり面倒くさそうな事態になってきたように思えてならない。先ずは内田氏だが、昨日は「不当解雇」と訴えて出るのではと言ったが、既に訴えておられたと報じられていた(聞いていた)記憶もあったし、既に本日だったかに口頭弁論があるというところまで来ていた。訴えられた相手が日本大学であるところが凄いと思う。

次の複雑さは日本大学が委任した第三者委員会とその決定である。明確に「内田監督の指示があった」としていた。更にその先にいるのが関東学連である。ここも同様の判断をして内田監督と井上コーチを「除名」してしまっている上に、日本大学をリーグ戦出場停止としてしまっている。となれば、一選手の行為を基にしてフェニックス全体の出場を禁じてしまったことになってしまう。部外者が見ても面倒だなと思う事態だが、大体からして試合中の一プレーを告訴するのには無理があったと最初から気になっていた。

最後に最も気になるのが、宮川泰介君の「指示があった。追い詰められて言われた通りにやった」という記者会見はどうなるのかという点だ。誰もがあの告白を聞いて「真実を勇気を持って告白した」と解釈し、彼に同情が集まり、支持者が出てきた。結果的にはフェニックスに復帰した。だが、指示がなかったと警視庁が判断したのであれば、あの記者会見は何だったのかという事態になりかねない。仮にもだが、護身の為に虚偽の発言をしたとでも結論が出れば大変なことにならないか。

更なる問題とも思えるのは「あの一件を以て日本大学全体の問題としてマスコミが面白おかしく捉え、田中理事長が記者会見を開かないことも大きく報じられて、恰も悪者の如き扱いになってしまった」点である。私にはこれから先に如何なる展開を見せるかは解らないが、この件の責任の所在が何処の誰に落ち着くかが最大の問題であろうと思う。何れにせよ、十分に関心を持たされた警視庁の決定だった。

War time Korean workers

2018-11-15 07:54:56 | コラム
14日夜のPrime News:

櫻井よしこさんと外務省出身の松川るい参議院がで出られるというので、かなり期待して見ていた。MLB対NPBの野球観戦を放棄しただけの価値は十分にあったと思う内容だった。その中から「これぞ重要で肝腎なことである」と判断した者だけを纏めてみよう。

*徴用ではなかった:
件名に採り上げた“War time Korean workers”とは桜井さんが「実際には朝鮮から応募した者たちを無理矢理に連れてきたのではない以上「徴用工」という呼称は不適切であり、このように呼ぶのが適切である(実は、日本語の表現があったのだが、何故かそこを聞き漏らしてしまった。確か「戦時中朝鮮労働者」と言われたのかも)」と主張され、番組中に司会の松山が「徴用工」と言った際には、訂正させたほどだった。

この件は今更私が云々するまでもないが、総理が国会答弁でも「あの原告の4名は応募してきた者たちである」と説明されたように、言わば「強制連行」の類いの行為でなかったのは明らかで、桜井さんもその点を克明に解説されていた。例によって例の如き韓国式のでっち上げである。

反日集団の不当行為:
桜井さんが強調されたのはこの点だった。彼女は実名を挙げて我が国の中には東大の某教授以下の例によって例の如き「韓国に対して良心的」な有識者が集まって、「日韓併合」であったものを「あの件は我が国が行った不当な植民地行為である」とわざわざ韓国にまで行って吹き込んだもので、これを奇貨とした韓国側が「そうだったか」と勢い込んできたものであるとタンタンと説明された。

桜井さんの語り方は常に感情的ではないので、余計に迫力が出るのだ。こういう者どもがいたのでは慰安婦問題の朝日新聞の場合と全く同様ではないかと憤慨しながら聞いていた。なお、韓国大法院の判決文を仔細に読み込まれた松川議員も、1910年に「日韓併合」で合意が成立していたのであるから「不当な植民地支配」としていたのは不当であると強調されていた。

*韓国の良心的集団:
ここでも桜井さんの指摘であるが、韓国の外交官で49乃至は50名の大使経験者と学者等が集まって「大法院判決は醜態である。撤回すべきだ」というデモをやっていたのだそうだ。だが、左傾している韓国のメデイアでは何処もこの一件を採り上げず、勿論新聞社も黙殺したのだそうだった。桜井さんが憤慨しておられた点は、我が国の(偏向した)新聞もテレビも韓国に同調したのか一切報じていなかった事だった。要するに注目すべき点は、韓国民の中にもあの判決の不当性を恥じている人たちがいると言うことだ。

*文在寅大統領の沈黙:
桜井さんは「そもそも文在寅大統領は自らの意に沿うような大法院長を任命し、14名の判事の内8名を左より(DPRK寄り?)のものを任命したのであるから、あの判決を誘導したのである。(実は私もそう疑っているが)故に、彼はでっち上げである「徴用工問題」と1965年の条約の内容との狭間に落ち込んで苦しんでいるのではなく、何時かは新日鉄の資産差し押さえ出る場合等の方法を模索しているのかも知れない」と語っておられたが、私もそう予測する方が、これまでの彼の政治手法から見れば適切であると思う。

*纏め:
お二方は故盧武鉉大統領以下文在寅大統領に至るまでのDPRKへの傾倒というか歩み寄りの異常さを強調しておられた。この点については、既に「このままに推移せんか韓国の経済力を備え、DPRKの核兵器を始めとする軍事力を保有する高麗連邦とでもでも呼ぶべき国が遠からず出現する」との好ましからぬ予想も出ていることであり、驚くには当たらなかった。

この番組の視聴率がどの程度のものかは知らないが、少なくとも昨夜は桜井さんと松川るい議員の口を借りて、韓国にもあの判決を恥じている集団がいることは報じられたのは収穫であったし、原告たちが我が国が朝鮮で強制したのではなく、応募してきた労働者たちだったことをあらためて理論的に説明されたのは大いに意義があったと思う。