新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

11月17日 その2 New Koreatownは賑わう

2018-11-17 17:20:14 | コラム
新大久保駅の雑踏に圧倒された:

本17日は深い考えなしに馴染みの理容師さんに勧められるままに、京橋の明治屋の近所からの帰り道は有楽町駅まで10数分歩いて山手線を新大久保まで利用することにした。折角の好天でもあり、暫く振りにあの中央通りをまたぐ高速道路の下を通って歩いた。情けないことに、道行く人たちがここ百人町界隈とは異なって服装も顔付きもキチンとしているし、日本人が多さにも自分が何となく田舎者であるように感じてしまった。

ところで山手線であるが、途中何事もなくと言いたいところだが、何と珍しくも当方の隣に座られた中年のご婦人が立派な単行本を取り出して栞を抜いて読み始めたのだった。近頃は滅多に出会う光景ではない。と、感心していると浜松町辺りからだったか乗ってきた背中にギターを背負った男性も読書を開始したのだった。矢張り、一定以上の年齢層では読書の習慣が残っていると感心していた。

次には感心と言うか超後期高齢者としては「時代の変化」を痛感させられた件があった。それは隣に座った若い女性がやおら化粧道具を取り出して作業を開始したのだった。そこまでは別に驚かなかったが、何と彼女が次にやったことはスマートフォンを取り出して一寸何かの設定をすれば、そのスクリーンが鏡の訳をするのだった。そういうアプリがあるのかどうかなど知る訳もないが、兎に角散々それを使って化粧を直して意気揚々と渋谷で降りていった。

新大久保駅に到着して漸く気が付いたのだが、ここはプラットフォームも狭く、大人数がKoreatownに再び押し寄せるようになったので、以前にも増した大混雑だということだった。言うなれば、その群衆の中をおっかなびっくり手すりを探して階段を降りていったのだったが、その人の多さには本当に恐怖を感じた。今や、人気沸騰中の韓国式なのかどうか知らないが「ホットドッグ」風を求めて若き女性たちが殺到するのだ。

改札口を出れば横文字で“HOTDOG”という写真入りのビラを持った若い男が立っている状態。私は現在のこの何とかドッグによる賑わいは従来のKoreatownの栄え方とは違うので、New Koreatownとでも呼ぶべきではないかと思っている。兎に角若い女性ばかりで、歩道を埋め尽くして行列しているのだ。近頃は、それに加えて台湾製の「お茶」系のドリンクが矢張り若い女性たちに人気があるようで、小滝橋通りに開店した店には長蛇の列ができている。

その百人町から大久保界隈の賑わいをつい失念して山手線を利用してしまった次第だ。この辺りは色々と変貌していくようだし、対韓国の政治的な事情などは全く考えてもいない女性たちが多く、自分たちの好きな物を食べて飲んで楽しんでいると痛感させて貰った。


日本代表対ベネズエラのサッカー

2018-11-17 08:56:17 | コラム
チャンスを逃しすぎて引き分けに終わった:

滅多に褒めない私だが、この森保一新監督率いる日本代表は「良いサッカーをして楽しませてくれて大変結構」と認めている。何もサッカーだけに限ったことではないが、大方のその競技のOBである解説者は何が何でも褒めるだけで、決して後継者である選手たちを真っ向唐竹割りで批判することはない。兎に角「良いプレー」だの「この点が良かった」だのと褒めるだけだ。そんな程度は見ていれば解ることだ。

ある競技の社会人リーグのコーチや助監督などを務めた人物に言わせれば「同じ業界にいる以上、同業者を貶しては自分の出身母体に顔向けならないし、とんでもない不心得者として爪弾きされることになってしまい、いられなくなること必定」なのだそうだ。その意味では昨夜TBSが解説に起用した某元日本代表は典型的なベンチャラ解説者だと私は決めつけている。失礼、業界に忠実な立派な解説者である。

解説者批判これくらいにして試合の話しに行こう。マスコミも囃し立てている、中島翔哉、堂安律、南野拓実の3名は確かに生きが良く技術も優れているし、ヨーロッパで揉まれてきただけに簡単に当たられ負けしない点も好ましい。特に中島は私自身が小さかったので、その点を補う為に色々な特徴を出せるような個人技を追求したが、中島はキープ力もあるし、パスを出す発想も良く相手のデイフェンスの意表を突く技があって良いと思う。もしかすると、既に同じ10番をつけていた香川真司の上を行く存在になっているのではないか。

森保監督はかなり広い行動範囲で方々から人材を発掘してきていると見るが、その意味では遅れていた「世代交代」を実現させたと見える点が好ましい。但し、昨夜の前半の顔ぶれは良かったが、上記の3名を順に引き上げていった後では、極端に言えば別のテイームになってしまった如きで、パス回しの発想も貧困になってしまったのは、世代交代の難しさをあらためて浮き彫りにしていたと思っている。言葉を換えれば「選手層は未だ薄い」という意味になってしまう。

試合開始前の閃きでは「このFIFAランキングが29位と我が代表よりも遙かに格が高い相手に負けないのではないか」だったが、それは「我が方が前半に再三の絶好のチャンスを逃して引き分けること」だったようだ。それ即ち、あの3人組は未だ「決めるべき時に決める力」が備わっている次元には至っていないと言うことだろう。それかあらぬか、代表戦49試合目の酒井宏樹が決めた1点しか取れていなかった。だが、この平均年齢が23歳のテイームでは「未だ伸びしろが残っている」と期待して良いと思う。

訳が解らなかったのがベネズエラの29位で、何処が良くて何が上手くてその順位なのかという点だ。3人組のような特別の発想があって攻める訳でもなく、妙に寄せが早くて乱暴に当たるなと思わせてくれた以外に「上手いな」と感心させてくれたことがなかった。しかも、引き分けたと言っても流れの中では点が取れずに、酒井宏樹の不注意な当たりで得たPKだけだった。

結論めいたことを言えば「スピード感もあり、攻守に工夫があった我が方のサッカーを楽しんで観戦していられて退屈しないで済んだ。Prime Newsを犠牲にして見ただけのことがあったが、現時点では二線級である連中の技術の嵩上げ(カタカナ語で言う「レベルアップ」)をしないことには、アジア制覇ですら難しいかも知れない」と思わせてくれた。未だ先を期待できるという意味。

余談だが、身長197 cmというシュミット・ダニエルという初登場のGKが何処の国の血筋かをアナウンサーが言ってくれなかったので、検索してみた。矢吹・ダニエル・勇二という姓名で、英語表記が SCHMIDT Danielというそうで、父親がアメリカ人とのこと。昨夜の試合では余り攻め込まれなかったので、実力のほどは解らなかった。

参考資料:Wikipedia