新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

11月21日 その2 カルロス・ゴーン氏に思う

2018-11-21 16:10:03 | コラム
レバノン人だったことを失念していた:

ご記憶はないかと思うが、私はこれまでに何度かサッカーのW杯の地区割りに触れては「何故中近東を我が国と同じアジアに入れるのか。ヨーロッパの諸国が支配するFIFAでは中近東勢を厄介払いしたくて、どう考えても不合理な東南アジア諸国まで入っているアジア地区に押しつけたのだ」と嘆いていた。中近東勢を嫌う最大の理由は「彼らのプレー振りは陰険だし、言うなれば小汚い反則が多くて不愉快だから」とでも言えば良いか。そういうプレー振りが彼らの本性を現しているかの如きだと解釈しているのだ。

なお、私は中近東には友人も知り合いもなく、中近東の人たちについて何かを論じる場合は全て伝聞か、中近東駐在経験者の伊藤忠等の商社マンから聞いた経験談が基になっている。そこで、サッカーの試合振りに彼らの本性の一部か大部分が現れていると解釈した次第。

その内容はと言えば「相手側の選手と当たっても当たられてもいなかったのに倒れ込んでもがき苦しんでみせる」ようなことを平気でやるのです。それは試合時間を浪費させて早く勝ち試合を終わらせようとしているか、またはその間に全員が休憩を取れるようにするとかいう為にやるのだ。また、反則をした者がその場からボールを持ち去って相手が直ちにFKをできないようにしようとする。小汚い所業だと断じる。また相手を止めきれないと解れば、審判に見えないように脚をかけて倒すことなどを平気でやる連中なのだ。我が国のサッカーのようなフェアープレーとは趣を大いに異にするのだ。

また、スローインの際などには、実際にボールがタッチラインを割った遙か前までジワジワと投げる標的となる味方の選手を探す振りをして前進するなどは日常茶飯事。それでけに止まらず、タックルの代わりに相手選手を手で掴んで引き倒したりするのも彼らの特技だ。イエローカードや一発退場のレッドカードが出されるような振る舞いは避けて、兎に角小汚い反則を仕掛けてくるし、大柄な体格を活かして体当たりをするのも彼らの特技である。

こういう連中が多いのが中近東の特徴だから、カルロス・ゴーン氏の場合も確かに赴任後は目覚ましい実績を挙げられたが、着任時にそもそもがレバノン人と聞いた時に、何の合理的な理由も根拠もなく「何処か胡散臭いな」と感じたまでです。勿論、今回堰を切ったかのようにマスコミが暴き立てている旧悪や、所得隠し(なのでしょう?)をやるような人物だとは想像もできなかった。いえ、気にもかけいなかったというべきだろうし、年俸の額は法外だとまでは考えていなかった。

自動車産業界ではあの体たらくのGMのCEOでさえ34億円というだから、我々紙パルプ産業界とは別の世界だと認識していた。ウエアーハウザーではオウナー・ファミリーの8代目CEOのジョージでさえ、80年代の為替が¥200円だった年に160万ドルだった程度で地味なのである。ジョージの2代後で他社から引き抜いてきたCEOは、90年代末期に業界の専門機関に“CEO of the Year”に2年連続で選ばれても、年俸2億円でストックオプションが12億円程度に過ぎなかった。

私は今となってはゴーン氏にも問題はあるとは思うが、営業報告書に虚偽の記載を許していたあの書類を作った人たちが「虚偽」を知らなかったはずがないと見ているので、日産自動車という会社の統治能力ではなく「管理能力」というか英語にすれば“administration”担当部署は何をやっていたのかなと思い、会社としての機能を疑いたくなって来るのだ。

同時に憂いていることは「世界最高水準の技術力を誇る我が国の大手製造会社が、どうしてこうも続けておかしな統治能力の欠如というか振る舞いを振りを見せるのか」なのである。日産自動車の場合はフランスのルノーとの関係がどうのと案ずるよりも「ゴーン氏とその関連の醜聞が世界を駆け巡っていることの方が遙かに重大な案件だ」と不安に思わせられている。

余談だが、検索をかけると西川廣人社長も前川喜平元文科省次官と同じ開成高校のから東大というご経歴のようなのだ。「それがどうした」というようなことかも知れないが信頼できるのかとつい思ってしまう。私は以前に「西川廣人社長の顔相が日産の社長にしては貧相」と書いたことがあった。それが、今回は多少引き締まっては来たと見えた。だが、あの坊主頭に近いようなヘヤースタイルは、大会社の社長にしては品位に乏しいと思って見ていた。


20日夜の対キルギスのサッカー

2018-11-21 08:51:06 | コラム
見所がないようであったとも言えるサッカーだった:

森保監督は色々と試みようとしているようで、引き分けに終わった対ベネズエラ戦から11人全部を入れ替えるメンバーで臨んできた。私に言わせれば「言わば二軍で何処までできるのか」を試す気かなということになる。即ち、FIFAのランキング50位ならば90位が相手ならばそういう余裕があると見たのだろう。勝ち負けは最初から問題外のようで、私は試合開始間もなくで、この格落ちの顔ぶれでも5点は取れるだろうと思ったほどの差があると見た。

だが、二軍は何処まで行っても二軍で、開始後2分も経たないうちに1点取れただけで後は弱敵相手に得意の後ろから横、そこからまた横という積極性に欠ける慎重な?球回しに徹するだけで折角与えられたチャンスを活かして監督に認められて、アジア大会代表からオリンピック、更に次回のW杯のメンバーに残って見せようという意欲を見せた者が少なかったと見た。即ち、前半には見所がなかったのである。

特に伊藤は何度も絶好の機会を与えられたシュートを外して「未だ一軍では使えないな」と思わせてくれたし、杉本も「意余って力足らず」ではなく、点を取ってやろうという意欲が不足としか見えなかった。私は全員遠慮気味と言うよりも、普段一緒にやっていないから息が合っていなかった為の不出来と見るべきだと思って見ていた退屈なサッカーだった。得点力不足と言うよりも「得点意欲不足」と切り捨てたい二軍だった。

本来は一軍であるべき経験者の原口が自ら獲ったFKを形は直接入れたことになりそうだが、GKの捕り損ないで入ってしまって苦笑いだったのは、この試合の見所のなさの表れの一例だっただろう。だが、結果的には所詮は二軍であり、前半はこの言わば1.5点のみで終わってしまったのは情けなかった。私はあの責任逃れの相手のデイフェンスが寄ってきただけで直ちに後方に回してしまうパス回しを見せつけられると、嘗て釜本邦茂が怒って言った「今のサッカーは自分で持って抜いていってはいけないとでも教えているのか」を思い出せてくれた。即ち、見るべきものがなかったのである。

そこで言うのか何と言うのか、森保監督は後半の14分過ぎ辺りから大迫、堂安、南野、柴崎、中島、槇野の負傷交代で主将・吉田と限度一杯の6人の交代をさせた。これならば30分あった訳だから後3点は取れるだろうと期待したが、結局は二軍と同じ2点取れただけで終わったのは不甲斐ないと思わずにはいられなかった。確かにキルギスのデイフェンスは思ったより寄せが早く積極的だったので、キープ力がある中島も振り切れなかったような状態だった。言わば「負」の見所だったと言えると思う。

ここ2試合の結果を見ればベネズエラの時のメンバーを一軍と見て良いだろうが、二軍というか控えとなる連中の水準を何処まで改善させるか、一軍に入れても遜色ないように動けるように上達させるかが今後の課題だと思う。個々には山中や守田や三竿のように見所がある者も散見されたが、代表テイームと言えば聞こえは良いが、所詮は寄せ集めであるから息がピタッと合う為には、ロシアW杯の代表のように何年も一緒にやらせなければならないということになって、世代交代遅れてしまう結果になってしまうのだ。

前回も批判したが、昨日も主解説者?が福田正博では聞き所がなかった。私は彼を「ベンチャラ解説」とこき下ろすが、見方を変えれば「懸命になって見所がある選手を発掘して褒めてやろう」という姿勢であるとも言えるのかも知れない。だが、ラグビーの大畑大介と同様にあれでは彼は静かな応援団であるにすぎないのだ。もう少し、「あの意図は解るが、あのように行かずにこのようにすればもっと良かった」というような指摘もすべきではないか。何度でも言うが「良いプレーだった」くらいは当方には十分に解る。

結論としては協会は相手の選択を誤ったのだと思う。あれでは勉強にもならず、参考にしたい点も見えない相手だったから。余談だが、キルギスとは「キルギスタン」が改称した中央アジアの共和国である。