新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

何の為の誰の為の10連休か

2019-05-01 16:43:28 | コラム
連休なんて良い迷惑なだけだ:

私にとっては「安倍内閣は何の為に10日も続けて休みにしようと考えたのか」と恨みに思うだけの連休が始まった。先ずは順調に老化しただけではなく方々に時限爆弾のような病を抱えている身にとっては、掛かりつけのクリニック4月27日の午後から5月の6日まで休診というのは最悪の条件で拷問もようである。何かがあったらどうしようかと思う間もなく、あちこちに大事ではないが苦しめられる不具合が生じて「さて、どうすべきか。この時期にあっては何とか7日まで耐え忍ぶしかないのか」と思い悩んでいた。

幸いなことに歯科医は30日と1日は診察されるとのことで30日を予約して診て頂いたので、関係ないと知りつつも窮状を訴えてみると「声がかすれて出ないとか、胃が痛むし便秘気味だと言って大病院の救急に駆け込んでも診て貰えないかも知れませんね」と言わば同情されてしまった。経験上も言えるのだが、このような症状は掛かりつけのクリニックの先生に訴えるべき性質なのだ。というような次第で、昨30日は諦めてプロ野球の中継を眺めてひたすら耐え忍んでいた。何れにせよ、テレビを中心にしたマスコミの平成から令和の騒ぎなどにはアホらしくて付き合ってやる気にもなれなかった。

兎に角「安倍総理よ。貴殿は高齢の病気持ちの者たちがどれだけこの連休に苦しめられているかを少しは考えたのか」と言ってやらねばなるまいと、唯々恨み続けていた。私に言わせて貰えば「10連休などは悪政以外の何物でもない」のだ。

そこで、プロ野球だが偶然にチャンネルを合わせたヤクルト対DeNAの試合は面白かった。その昔アメリカに「ルーズベルト」とカタカナ表記された大統領がいたが(本当はローズベルトと読むらしいが)、彼は「野球の試合は8対7のスコアが最も面白い」と言ったと記憶する。昨日の試合は将に途中まで8対7で非常に面白かったのである。そうなってしまった最大の原因は、今や名監督なのかヘボなのか良く解らなくなったラミレスが、解説者が「ローテーションの谷間だから」と言った3線級の投手ばかり3人も出していたので、アッと言う間にヤクルトに7対0にされてしまった点にあった。

だが、「閃きの大家」は「さて、ラミレス監督はこのワンサイデッド・ゲーム(「ワンサイドゲーム」はカタカナ語で英語では“one-sided”となる)を何とかして追い付く」と閃いたのだった。「まさか」と誰しもが思う大きな差があったが、私は追いつけると思って見ていた。ところが、DeNAは「ここぞという時には先ず打たない」と看做しているソトと筒香が所謂ソロホームランを打って反撃の口火を切り、アッという間に好投していた原樹里から7点を取り、そこに当たっていないロペスまでもホームランを打って8対7にしてしまった。そこまで見て「なるほどルーズベルト様が仰る通りだ」と感心していた。

ところが、そこから先が勝負の恐ろしさ。DeNAよりはテイーム全体が好調なヤクルトはバレンテインが凄いホームランを打って同点にしてしまったのだ。この勢いは好調なテイームとやっと10連敗で止めてきたテイームとの違いだなと思わせてくれた。しかし、何と残念なことにTBSのBSはそこで中継を打ち切ってしまったのだった。後はCSで中継でと言うが、我が方にはその供えがなく、結果はネットで知った次第で、矢張りヤクルトが延長10回に1点取って決めたとのことだった。勝負とはそんなものである。DeNAには「あそこまで楽しませて貰って有り難う」と感謝した次第。

この野球の観戦中に、この不安定な体調の原因を探って貰うべく呼び寄せておいた愚息が到着して、筋肉痛の箇所の手当てをして貰うと同時に色々と相談した。愚息は勿論医者ではないが、フットボールのコーチ等を経験している間にある程度以上の知識を得たこともあるが、お医者様に知り合いが多いのである。それ以外には、言いたくはないが我が家は私の父までは2世代続いた医者だったのだ。結果として血圧、心拍数、体温共に正常である。だが、顎関節症発生以来心理的に弱っていたことに加えてやや低血圧気味である以外は、特に心配はないだろうという結論に達した。

そこで、一夜明けて新天皇様のご即位の儀式の中継を拝見した後で、兎に角少しでも多く食べて体力を取り戻そうとばかりに、勇敢にもステーキと自分でガーリックライスが調理できる大久保通りのレストランに昼食を摂りに出掛けた。連休の大久保通りには相変わらず何処の国とも知れない外国人が圧倒的に多かったものの、我らが同胞も数多く出ていたので、かなり歩行には苦労させられた。新大久保駅前のバス停の直ぐそこに出来た「何とドッグ」の店先には矢張り若い女性が群がっていたのは「何を好んでこんなものを食べに来るのか」と腹立たしかった。

思い切って久しぶりに肉を食べて遠ざけていたコーラを飲んだ結果で、愚息も家内も「顔色が良くなってきた」と言うので大いに気を良くして帰宅した。だが、あれから3時間以上も経ってもどうやら無事に過ごしていられるので、牛肉とガーリックの霊験あらたかだと思っている。だが、未だに牛肉を噛むと少しばかり顎と頬の筋肉に疲れを感じた。この点だけは未だ先が長いのかと少し落胆した。次の昭和大学の外来の予約は今月の30日だから、それまでには何とかなってくれるだろうと密かに期待している。