新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

5月14日 その2 英語の汚い言葉 零れ話

2019-05-14 08:02:24 | コラム
Sleeping dictionary:

ずっと以前のことだが、こういう話を聞いたことがあった。それはドイツ留学が長かった人が同じ留学生に中で流暢に話すドイツ語を話せる人がいたそうですが、そのドイツ語をドイツ人が「流暢のようだが女性語が多いのは・・・」非難されたそうだ。即ち、「誰にどうやって教えられたのか」と話題になったのだそうだ。この「誰に」という点が意味深長なのである。

英語には“walking dictionary“という表現がある。言わば「生き字引」という意味だ。これに関連したことで、アメリカ人たちが巧みに英語を操る外国人を評して、冗談交じりに”He seems to have learned English from a sleeping dictionary.”と言っていのを聞いたことがあった。英語には日本語のような女性語はないが、その詳細を具体的に論じるのは難しくても、明らかに「女性特有」の形容詞の使い方などはあると思う。即ち、その人物は慧眼のアメリカ人に「枕を共にした人から教わった」と疑われたのであろうか。


アメリカにおける新聞用紙の衰退に思う

2019-05-14 07:41:10 | コラム
ICT化の進捗振りの凄まじさ:

アメリカにおける新聞用紙の消費量は19年間連続して減少して昨年には217万 tonとなり、何とこの間に81.7%のマイナス成長を記録した。この現象を一言で表現すれば「インターネット広告による活字(印刷)媒体の衰退」とも言えるだろうが、新聞による情報の伝達方式が圧倒的にWeb版に移行したことをも示していると思って眺めている。

その結果として、アメリカの新聞用紙の消費量は既に我が国に抜かれてると言うべきか、我が国の260万 tonを下回っていたのだ。私がこれまでに何度も指摘したことで「このマイナス成長は何れ我が国でも起きる現象だろう」と思って見ているべきだろう。

そこで、目を中国に転じてみれば、2018年度に1億435万 tonの紙・板紙を生産した世界最大の生産国でありながら、新聞用紙の生産量は190万 ton(対前年比△19.1)で、消費量は237万 ton(対前年比△11.2%)という状態だった。この消費量を13億9,538万人で割れば、1人当たりの消費量は1.7 kgとなってしまう。これは我が国の1人当たりの消費量20.6 kgの10分の1以下なのだ。この辺りは中国の文明発展の度合いが遅れているのか、デイジタル化が先進国よりも非常に進んでおり、既に活字媒体はネットに遙かに抜き去られたかの何れだろうと思わせてくれる。

実は、上記の統計が示すことは「我が国は既にアメリカを追い越して、世界最大の新聞用紙消費国になっていた」という事実である。この現象を喜ぶべきと見るか、今後とも我が国ではインターネットに押されて活字媒体が沈んでいくと考えるかが問題だと思う。

参考資料:紙業タイムス社刊 FUTURE誌 2019年5月20日号