金正恩委員長とトランプ大統領:
10連休中には恨み節ばかりでまともなことを採り上げてこなかったので、折角最終日にはなったことでもあり、少しは世界の情勢にも目を向けてみようと思うに至った。世界は「日本では10日も休みが続くようだから、何も変化させずに待っていてやるか」などという温情の持ち合わせはなかったようだ。
Predictableだった:
先ずは十分に“predictable”だったと思わせてくれた5月4日のDPRKの9発の飛翔体発射から。何処のテレビ局だったか「この発射はUNのSecurity Councilの決議違反である」などという誠にnaïveな報道をしていた。私は彼らとて金正恩委員長及びDPRKがUN如きの決議に従順に従う訳がないくらいは承知していたとは思っている。金委員長がそんな決議に従うくらいであれば、兄を暗殺したり、叔父を処刑する訳がなかったのではないか。我が国の一部の純真な人たちを惑わすような報道をするのは怪しからんと思う。
この発射については専門家の方々が色々とご意見を述べておられたようだ。私は金正恩委員長は事ここまでに至れば(と言うか2度目のトランプ大統領との会談が決裂した以上)最早トランプ大統領に軽視された文在寅大統領頼むにたらずと判断してプーテイン大統領を訪問して会談もしたし、アメリカとの関係が思うように運んでいない習近平主席と組む方が単独でアメリカと渡り合うよりは遙かに得策であると判断したのだと見ている。私は金正恩委員長が易々とアメリカが望む非核化には応じないだろうと読んでいる。
Unpredictableだった:
次は矢張り“unpredictable”だったかと再認識させて頂けたトランプ大統領である。テレビでは報じていても新聞には間に合わなかったようだが、時事は「トランプ米大統領は5日、中国からの輸入品2000億ドル(約22兆円)相当に対する追加関税を10日に10%から25%へ引き上げるとツイッターで表明した。中国との貿易交渉も中断か」と報じていた。私はつい先日「トランプ大統領は中国を徹底的に叩くと報じられていたが、どうやらそこまではなさらないような風向きである」と書いたばかりだった。見事に読み間違ってしまったようだ。
早速、ある専門家は「この決定は我が国の経済にとって少なからぬ影響を与えるだろうし、株式市場が再開される明日の相場が気懸かりだ」という懸念を表明していた。専門家ではない私でも、そういう事態はあり得るだろうとは思う。冗談半分に言えば「10連休だ」などと言っているから、トランプ様が「目を覚ませ。世界は待っていないぞ」と、敢えて警鐘を鳴らされたのだと考えている。
失礼を顧みずに敢えて予てから抱いていた疑問を述べてみれば、トランプ大統領は「関税率を引き上げれば中国はアメリカ向け輸出は不利益であるからと見て手控えるだろう」と期待しておられるのではないかと思う。関税が高くなった分はアメリカの輸入業者か需要者が負担するのであって、中国がアメリカ向けにC&FでもCIFででも輸出する製品の中国の手取りは変わることはないのである。トランプ大統領は既に「関税を引き上げた結果で財務省にはドンドン現金が入ってきている」という勘違いをされていた実績があるので、その点を認識されたのかと懸念するのだ。
それはそれとして、トランプ大統領が矢張り中国との貿易戦争というか通商協議を中断されるかも知れないという方向に進まれるのであれば、世界の経済に与えるだろう深刻な影響が徐々に現実のものになって行くのではないかと思わせてくれる気がする。だが、一帯一路等に見せる習近平の傍若無人振りを見れば、トランプ大統領が意を決して中国叩きに敢えて再度出て行かれたのかとも思える。
10連休中には恨み節ばかりでまともなことを採り上げてこなかったので、折角最終日にはなったことでもあり、少しは世界の情勢にも目を向けてみようと思うに至った。世界は「日本では10日も休みが続くようだから、何も変化させずに待っていてやるか」などという温情の持ち合わせはなかったようだ。
Predictableだった:
先ずは十分に“predictable”だったと思わせてくれた5月4日のDPRKの9発の飛翔体発射から。何処のテレビ局だったか「この発射はUNのSecurity Councilの決議違反である」などという誠にnaïveな報道をしていた。私は彼らとて金正恩委員長及びDPRKがUN如きの決議に従順に従う訳がないくらいは承知していたとは思っている。金委員長がそんな決議に従うくらいであれば、兄を暗殺したり、叔父を処刑する訳がなかったのではないか。我が国の一部の純真な人たちを惑わすような報道をするのは怪しからんと思う。
この発射については専門家の方々が色々とご意見を述べておられたようだ。私は金正恩委員長は事ここまでに至れば(と言うか2度目のトランプ大統領との会談が決裂した以上)最早トランプ大統領に軽視された文在寅大統領頼むにたらずと判断してプーテイン大統領を訪問して会談もしたし、アメリカとの関係が思うように運んでいない習近平主席と組む方が単独でアメリカと渡り合うよりは遙かに得策であると判断したのだと見ている。私は金正恩委員長が易々とアメリカが望む非核化には応じないだろうと読んでいる。
Unpredictableだった:
次は矢張り“unpredictable”だったかと再認識させて頂けたトランプ大統領である。テレビでは報じていても新聞には間に合わなかったようだが、時事は「トランプ米大統領は5日、中国からの輸入品2000億ドル(約22兆円)相当に対する追加関税を10日に10%から25%へ引き上げるとツイッターで表明した。中国との貿易交渉も中断か」と報じていた。私はつい先日「トランプ大統領は中国を徹底的に叩くと報じられていたが、どうやらそこまではなさらないような風向きである」と書いたばかりだった。見事に読み間違ってしまったようだ。
早速、ある専門家は「この決定は我が国の経済にとって少なからぬ影響を与えるだろうし、株式市場が再開される明日の相場が気懸かりだ」という懸念を表明していた。専門家ではない私でも、そういう事態はあり得るだろうとは思う。冗談半分に言えば「10連休だ」などと言っているから、トランプ様が「目を覚ませ。世界は待っていないぞ」と、敢えて警鐘を鳴らされたのだと考えている。
失礼を顧みずに敢えて予てから抱いていた疑問を述べてみれば、トランプ大統領は「関税率を引き上げれば中国はアメリカ向け輸出は不利益であるからと見て手控えるだろう」と期待しておられるのではないかと思う。関税が高くなった分はアメリカの輸入業者か需要者が負担するのであって、中国がアメリカ向けにC&FでもCIFででも輸出する製品の中国の手取りは変わることはないのである。トランプ大統領は既に「関税を引き上げた結果で財務省にはドンドン現金が入ってきている」という勘違いをされていた実績があるので、その点を認識されたのかと懸念するのだ。
それはそれとして、トランプ大統領が矢張り中国との貿易戦争というか通商協議を中断されるかも知れないという方向に進まれるのであれば、世界の経済に与えるだろう深刻な影響が徐々に現実のものになって行くのではないかと思わせてくれる気がする。だが、一帯一路等に見せる習近平の傍若無人振りを見れば、トランプ大統領が意を決して中国叩きに敢えて再度出て行かれたのかとも思える。