新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

12月12日 その2 日本大学アメリカンフットボール部の問題

2023-12-12 10:45:19 | コラム
廃部にならないことを望んでいる:

この件については、長年のフェニックスのファンとしては存続させて欲しいのである。そこで、部の存続を切望されている某教授とこの件を語り合ったので、教授が表明されたお考えを紹介して、少しでも世間に知られ、また理事会にでも届けば良いのだがと紹介する次第。

>引用開始
12月15日(金)に臨時理事会が招集されました。つい先日フェニックスのメンバーと保護者等を集めて廃部の説明会をやったことと併せて考えれば、ここで理事長と益子学部長は廃部を決定するつもりだと愚考します。そこで早急に以下の二つの措置が必要と考えます。

*約3万の電子署名と現役生及びその保護者の「フェニックス存続嘆願書」を全日大理事と主要メディア(例えば朝日新聞社等)にファクス等の何らかの手段で送付する。

*約3万の電子署名と現役生及びその保護者の「フェニックス廃部に関する救済要望書」を一般社団法人・大学スポーツ協会(UNIVAS=ユニバス)に提出しその中に「大学及び各種目団体等によって、不祥事に関する制裁措置が異なることは不公正であると考えるので、      統一指針をお示し願いたい」旨を明記する。
<引用終わる

大要、以上のように考えておられた。併せて私見を付記しておけば「この件とマスコミが使う誤った表現である『悪質タックル』と結びつけて考えるべきではない」なのである。


岸田文雄総理は自らの任命責任を問う事態を招くのでは

2023-12-12 07:52:28 | コラム
岸田文雄総理は何を為さりたいのか:

これまでに何度も「岸田総理は何を為さりたいのかが見えてこない」と批判もしたし「岸田総理の奮起を促したい」と激励もしてきた。だが、今回の裏金なのか割戻しなのか不明だが、この件が起きてからの周章狼狽というか右往左往振りを見ていると「管理能力不足」と「実務と現場の経験不足が悲しいほど明らか」に見えてきた気がして残念でならないのだ。

今回は「極端だ」と非難そうな言葉を使ってでも述べていこうと思う。だが、私の論法は飽くまでも新聞、テレビ、ネットのニュース等を取材源としているので、言うなれば、それらが正確且つ的確に事態を伝えているという前提に立っているのだ。結論めいたことを言ってしまえば、矢張り「岸田総理に国を背負う責任を自覚されて、ここ一番最大限の力を発揮して奮起して貰いたい」のである。

「適切なタイミングで適切に処理する」と言われたが、これには何らの具体性も見えてこないので「当座は何もすることが出来ない」と認めたのと同じではないのか。岸田総理が言われることには、何時でもこのように具体性がなく、何をどのようにするのか、あるいは「何か」をする用意があるのかないのかが見えてこないのである。

岸田文雄氏は自由民主党の総裁と内閣総理大臣の地位を希望してなられた方だ。と言うことは「自由民主党の内部の事情や、何がどのように起きているのかを完全に把握して、それらの現象を適切なタイミングで適切に処理するべき地位に立っておられる」のである。「派閥毎の政治資金パーティーを自粛する」と言われたのは見当違いだと批判を浴びた。「悪いのは割戻しだから、全廃させる」と言えば未だ良かったのではないか。

と言うことは「何時、何処でどの会派の誰がパーテイー券の売上高から割戻しを受けて報告書に記載していなかった」を掌握しているべき地位におられるのだ。これは建前論かもしれないが、組織の長になるという事はそういう内部で起きていた事案を全て承知していなければならないのだ。総理/総裁の部下たちは事の重要性を的確に判断して遅滞なく上司に報告すべきなのである。

その報告を受けていたはずの総理大臣が、如何にも事態を掌握していなかったかのような態度で「精査する」だの「適切なタイミングで適切に処理する」などと公式な席で言われるとは、職務怠慢ではないのか。総理/総裁に就任されて2年も経ったのであるから、今さら「割戻しがあったとは知らなかった」と言いたいのであれば、それは間違っているのではないのか。

党内でどのように応対せよと「疑惑あり」と看做された議員たちに指示されたのか、皆一様に「今は何を言えないが、後で時が来たら説明責任を果たす」とか「捜査に影響が出るといけないから」と言うだけだ。この様子を見れば「談合」という熟語を思い浮かべた。特に酷かったのが長崎県から出てこられた谷川弥一(敬称は省く)で「会見しただけでも誠意を示した」と言い出す始末。当方の持論は「選んだ地元の責任問題」である。

報道によれば、「岸田総理は疑惑のある安倍派の議員を一掃する計画」なのだそうだが、党の内部で既に批判の声が上がっているとも報道されている。岸田総理のこれまでの姿勢では「そういう声が上がると、直ちにそれに反応して計画を変更しようとする方向に変わる」のだ。端から見れば「自分がやろうとすることに信念が不足しているのでは」となってしまう。周囲が何を言おうと「自分が正しいと思うことをやり遂げる」のが為政者ではないのか。

話は逸れるが、昨夜のPrime Newsでは元共同通信社の後藤謙次氏が「松野博一官房長官への不信任案を自民党は否決するだろう。だが、その後で総理が更迭すれば、党が信任した松野氏を罷免するのは矛盾ではないか」と指摘したのが興味深かった。まさか、立憲民主党の国会対策委員長安住淳氏はそこまで読んで、不信任案提出を試みたのかと思わずにはいられなかった。

再度結論を言えば、総理自らの思想信条と信念に基づいて「これだ」と信じる対策を決めて難局を切り抜けてほしいのだ。「聞く力」を発揮されようとして、多くの党幹部の意見を求められるのは良いが「自分の方針はこれだ。諸賢のご意見は」という会談であって欲しい。副総裁や幹事長を単なる諮問機関にしておいて欲しい。それが一国の総理大臣の採るべき姿勢だと思っているから。

参考までに言うが、W社の我が事業部で、副社長兼事業部長が「これを我が部の今年の目標にしたいがどうだろう」とか「この件をどう処理するか」と我々部員に訊いてきたことなどなかった。「この道を行くと自分で判断して決めた。ついては皆の意見を聞きたい」とは言われたことはあったが。