新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

12月17日 その2 矢張りアメリカは広かったし人口も多かった

2023-12-17 11:41:09 | コラム
Shohei Ohtaniっていう名前も覚えていない:

昨日に続いて「大谷翔平がアメリカ全土で遍く知られているか」との私の問いかけに対して、私にとっては別に驚きではなかった返信が来た。我が国では「本当か!」と驚く方がおられるだろうが。

返信は「済まない。私はプロスポーツには余り関心がないので、Shohei Ohtaniと言う名前にも確たる記憶はない」となっていた。我が国にだって、時々(または屡々?)「野球の事は良く分からないので」と言われる人がいるようだから、アメリカにも同様な人がいても驚くには当たらないという事。お断りしておくと、この人物でもフットボールには、人並みの関心はあった。

アメリカは広いのだし、という事は示す意味で、屡々「50州のうちでカリフォルニア州だけをとっても、我が国の面積よりも大きい」と言われている。東海岸の端にあるロードアイランドと聞いて「それは何処の州にある都市か?」と平然と訊いたアメリカ人がいたとも聞いた。人口だって3億3千万人にまで膨れ上がって、我が国の2.8倍ほどだ。大谷を知らない人がいても仕方がないのかも。

シアトル・マリナーズはワシントン州、それもシアトルでは絶大なる人気がある。私はKing Domeの時代からSafeco Fieldを経てT-Mobile Parkと数多くの試合を見る機会があった。だが、球場が超満員なんて事はなかった。しかしながら、フットボールのシアトルSeahawksの試合は何時も満員御礼状態だった。この事実だけをとっても、フットボールが人気の点では最高のスポーツだと証明していると思う。


”swearword”の使い方教えます

2023-12-17 07:36:36 | コラム
「汚い言葉」を使いたくなってしまう問題が多すぎる:

私はズーッと「英語のswearword即ち『汚い言葉』は使ってはならない、使えば使った人の教養と品性が疑われるから」と言い続けてきた。未だアメリカというか英語の世界の常識に充分に慣れていなかった時期に、いい気になって使ってしまって日系人の免税店の販売員に窘められ、副社長の面前で使って叱責された経験談も語ってきた。

「汚い言葉」即ちswearwordとはそういう類いの言葉なのだが、そうとは知らずにいると、そういう階層に属する者たちが日常的に多用するのが、かえって如何にも新鮮で格好が良いように聞こえてしまうのである。そこで「自分も使おうか」となっていくのだ。どういう言葉かとの例も挙げてきたが、hellだのdamnだのbullshitだのfuckだのChristだのson of the bitchという辺りだ。

だが、最近の我が国で起きている諸々の好ましからざる出来事を見ていると、ついつい頭の中で声高く叫んでしまっている言葉がある。それは“bullshit”で「出鱈目」、「戯言」、「馬鹿なこと」、「惚けるな」、「何という事をしでかしたのか」等々の意味で、おかしなことを言う相手や、何という事かと嘆き、且つ怒る出来事を罵る時に使われている。いや、使う者どもがいるという事だ。

私が「何をしている事やら」や「何という愚かな事をしてくれたのか」や「好い加減にしてくれ」と嘆き、怒り且つ憤慨した例を挙げてみよう。第一の例は、目下岸田内閣の存亡の危機かと看做されている「パーティー券の売り上げの割戻し(裏金)」の問題であろう。検察が朝日新聞にリークして問題の所在が明らかになったという説があるが「自民党とはそういう事をする者の集合体か」かと、嫌悪感を禁じ得なかった。

ところが、問題が深刻化してくるのに伴って、この事案は故安倍元総理の時代よりも前の森喜朗氏の時代からの事だと報じられるようになった。即ち、政治家や自民党を非難するべきではなく、安倍派=清和政策研究会の問題であるというように変わった。さらに、「政党助成金を受領していながら、なお政治資金パーティーまで開催して金を集め、一体全体何に使っているのか」という疑問にも変わっていった。

「小選挙区にしたためにかえって金がかかるようになったので、彼らはこういう手段を使ってまで金集めをするのだ」との解説があった。東国原英夫氏は「その選挙区の票を支配している実力者という存在があるので、その者に献金して当選を確保するのだ。そのための資金集め」と指摘していた。「戯けた事」のように聞こえたが、それが特に地方ではまかり通っているのだと言ったようにも聞こえた。

こういう場合に出てくる怒り且つ嘆く言葉の一つがswearwordなのである。それは、こういう言葉で表現する方が多言を用いなくても解って貰えるし、言いたい事を強調できる特徴があるのだ。「語彙の貧弱さを補える効果がある」という事。だからこそ、低階層では当たり前のように使われるのだ。だが、そうではない人たちも冗談めかして使うときがあり、その場合にはB.S.のように短縮するのだ。

だからというか何と言うべきか、裏金問題はB.S.と言いたくもなる典型的な悪い案件なのだ。岸田総理は先ず安倍派の閣僚や副大臣等々を入れ替えて対応されたが、その程度で事が収まるとは思えないのではないのでは。国会も閉会して検察が一層取り調べを強化されたようだ。だが、先日も元検事の郷原信郎弁護士は「今日までに判明した内容では、起訴状が書けるだけの材料が不足しているのでは?」との疑問を呈しておられた。

一有権者としては一刻も早くこのような「何という事をしてくれたのか」という事態を解消して貰いたいのであるし、B.S.のような「汚い言葉」が思い浮かんでこないような政治をして貰いたいと、自民党に厳しく且つ切に要望したいのだ。