新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

12月29日のスポーツから

2023-12-30 08:44:01 | コラム
徒然なるままに:

昨29日は何が見たい訳でもなく、テレビのチャンネルを好い加減に変えていた。これをザッピング(zapping)というようだ。その中でスポーツの関連で気が付いた事を。

近藤健介:
フジテレビの「ワイドなショー」に登場していた。横浜高校出身で元はと言えば捕手だった人。この時間は東野幸治と今田耕司の司会(なのだろう)には嫌みがないので、チャンネルが合ったときには見る事もある程度。近藤健介のような人物が出てくるとは予想していなかった。

東野が「メジャーリーグに行く気はなかったか」と振ると「WBCで大谷翔平や吉田正尚や村上宗隆の打球とスゥイングのスピードを見て、その気が失せた」と語っていた。少し謙遜している気配は見えたが、偽らざる心境だろうと思って聞いた。近藤が例に挙げた村上宗隆は、今年のあの不出来には「大谷ショック」があったのではと疑っている。

近藤健介は横浜高校から出てきた打者の中では「数少ない成功例だ」と思って評価している。不成功の例には躊躇なく筒香嘉智を挙げたいが、他にもいるのではないのか。甲子園の優勝を目指して高校生を鍛えると、上の組織に上がって不成功というか成長できない例が多い問題点は、長年指摘し続けてきた。

近藤は例外だが、それにはソフトバンクに移籍した事が大きいと思う。何故ならば、日本ハムでは、彼以外に要警戒の打者がいないので厳しく当たられていたが、ソフトバンクでは彼の前後に柳田悠岐の他に優れたバッターがいるので、打てる条件が整ったからだと読んでいる。ではあっても、彼がホームラン王を取ったのは意外だった。

高校ラグビーの全国大会:
確か、何故かテレビ中継がなかったので、YouTubeで得点の場面だけに編集されたものを見ていた。この競技には地域差があるのだが、最も激しい差があると思わせられた試合があった。それは11本のトライを取って勝った高校があった事。相手校にも2本だったかのトライを許していた。この意味は、60分の試合の間に8本もトライがあったので、7分と一寸の間にトライがあった事になる。

これは、取られたティームがキックオフをする時間があるし、スクラムにボールを入れるとか、ラインアウトのスローやその他の時間を考えると、のべつ幕無しにトライがあった事になる。それは仕方がないとしても、私が以前から指摘し続けてきたラグビーのルールの無残さがあるのが気にかかる。

即ち、トライ(とゴール)を奪われた方がキックオフをするので、強い方にまたまた攻撃権が行ってしまい、得点の機会を与えてしまう事を指している。5人制だったかではこの矛盾は解消されているが、WRも日本の協会も、もうそろそろ変更を考えてもよいのではないだろうか。フットボールでは既にこの点は改革されているのだから。

高校男子のバスケットボール・ウインターカップ:
福岡の高校同士の決勝戦を見た。どういう組み合わせになっているのか知らなかったが、同じ県から2校が決勝戦に残っていたのは不思議だなと思ってしまった。解説者は「何故、九州ではレベルが高いのか」などと当たり障りがない事を言っていたのは、少しだけ気になった。優勝した福岡第一高校には今や日本代表の中心選手である河村勇輝を出したように優れていて、来年にはアメリカに行くという崎浜秀斗(PG)の大活躍で押し切った。

それにつけても感心した事は、現代の高校生たちの身体能力の高さと体格が優れている点だ。負けてしまった福岡大大濠高校の2年生エース渡辺玲音(だったか?)は既に2.06mという身長だ。しかも、試合中には彼が際立って背が高いように見えないのだから怖い。それでも、我が国のバスケットボール界では170cm代であるかのような富樫勇樹や河村勇輝のような身長のPGが代表ティームの中心選手である点が興味深い。

崎浜君は名前からして「秀斗」だから3ポイントシュートを思うが儘に決めたのかどうか知らないが、身長が恐らく河村勇輝よりも高いと見えた分だけ、スピード感が欠けていた。アメリカに行って何処まで素質を伸ばせるかだろうというか、これまでに見えてこなかった才能を引き出して貰えるかではないだろうか。何れにせよ、高校バスケットボールの水準は確実に上がっていると見た。