新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

東京マラソン

2018-02-26 07:23:22 | コラム
設楽裕太君が日本新記録を:

昨25日は全くボンヤリとしていたので、今朝になって設楽裕太君が16年ぶりに日本記録を出した東京マラソンを見ていたのを思い出したのだった。私は何度も採り上げて論じてきたが「箱根駅伝を続けている限り、我が国の男子のマラソンには明日はない」が持論だった。そのマラソンに何と東洋大学在学中には箱根駅伝のスターだった設楽君が日本記録を打ち立てたのだった。誠に結構なことであると思わずにはいられなかった。

私は何気なくチャンネルをを合わせたのであって、正直なところ「東京マラソンは平昌オリンピックのために埋没している感なきにしもあらず」だった。私の期待感としては「どうせまたアフリカの諸国のランナーに良いようにやられてしまうのでは」辺りだった。

そして、中継を見始めた時には設楽君は先頭集団から後れて7番目を走っていたのだった。だが、不思議なことに、この場面での私の得意の「閃き」では「設楽君は無理をすることなく後半で追い込む為の力を蓄えているのだ」となっていたのである。まー、およそ非現実的な予感だったとは思う。

だが、30 kmを過ぎ、35 kmも過ぎると何としたら君が俄然調子を出して前にいるアフリカ系の走者を次々にかわして、先頭を走っているケニアのチュンバという一度東京マラソンを制覇している走者に迫る勢いで走り出したのだった。何の根拠もなく「設楽君が力を蓄えている」という見方が当たっていたのだった。結果的には設楽君はチュンバに40秒以上の差はつけられたが、無事に日本記録は達成できたのだった。

この日本記録樹立という結果では、私の「箱根駅伝を続けている限り」説にはほころびが出た感が無きにしも非ずだ。だが、アフリカ系の多くの走者が出している世界的な記録とは2時間5分を切らねばならないところまで来ており、世界記録は2時間2分57秒という途方もない水準に達しているのだ。私は冗談でも何でもなく、最早この種目ではアフリカ諸国の走者に追い付くのは不可能に近いのではとすら考えている。

だが、兎に角設楽君が16年ぶりに日本新記録を打ち立てて前途に希望の光を見せてくれたのは、大いに評価すべきだと思っている。だが、世界記録との差は4分もあるのだ。彼らはマラソンでも100 mを18秒程度で走ってしまう。4分の間にどれほど離されているかを計算してみたら如何か。


2月25日 その2 我が国のラグビーの在り方

2018-02-25 20:07:14 | コラム
何処の国の代表なのか:

24日は何気なくチャンネルを変えていたら、冬季オリンピックではなくラグビーの中継に出会った。スーパーラグビーとやらで我が国(のはずだが)サンウルブズとオーストラリア代表が9人も入っているというブランビーズの対戦だった。申し訳ないが、食傷気味の平昌オリンピックよりも宜しいと思って観戦した。我が国の代表テイ―ムではないが、サンウルブズも中々のもので、ブランビーズをリードして見せてくれたのは大変結構なことだった。

私は以前からラグビー界の規定で両親の生まれた国がどうのとか、我が国で3年プレーすればどうのという国際的な取り決めがあるので、外国の選手でも規定に合えばその国の代表に選ばれる資格が出来ることに違和感を覚えていた。これに対してはラグビーの事情に精通しておられるkazkさんのご見解は違うのだが。

私は国際的な取り決めに従うことにまで異議を唱える気はない。だが、主要なポジションを外国人が占めていれば、純粋に日本人だけで代表テイ―ムを結成することが叶わず、日本人だけのラグビーの水準が国際的に見てどれほど上がってきたかが解らないのではないかという不満を持っているのだ。例えば、前回のW杯で活躍した五郎丸君でも、海外のテイ―ムに加入すれば中々正式なレギュラーメンバーに選ばれないのは何故かと思わずにはいられない。

ところで昨日のサンウルブズだが、敢えて外国人が何名いるかを数えてみる気もなかった。だが、これまでで最も外国人が多かったのではないかという印象だった。特にアナウンサーが何度も何度も「彼は間もなく代表になる滞在資格を得られる」とか「彼は帰化を申請中であって云々」と言っていたのが非常に鬱陶しかった。率直に言えば「国際的な取り決めに従っていれば、遠からぬ将来に我が国の代表テイ―ムは外国人か帰化人だけで編成されてしまうのではないか」という危機感すら感じさせられた。

私は何も国粋主義者でも何でもないが、ラグビーの強豪国でフル代表には入れそうもない連中が機会を求めて我が国に移り住んでくるようになりはしないかと怖れている。そのような選手で固めれば、それは強い代表テイ―ムが結成されるだろう。だが、そういうテイ―ムが世界的な大きな大会に出て好成績を収めたからといって、我が国のラグビーの進歩になるのかと懸念しているのだ。

偏見と言われれば甘んじて受け入れるが、世にも奇妙な髪型をして両腕に入れ墨をした選手たちが増えていることは、私には心から歓迎できないのだ。勿論、私でも「刺青」という文化に関しては、我が国と欧米の間には大きな違いがあるくらいは承知している。それでも、違和感は禁じ得ないし、あの連中は大方のスポーツクラブの会員になれないだろうし、公衆浴場だって入場拒否で苦労しているのではなどと、余計な心配までしている。

私の儚い希望としては「一度でも良いから、純粋に日本人選手だけで代表テイ―ムを結成し、世界的な大会に出て見せて欲しい」のである。例えば、主将がリーチ・マイケルと言われても「そうですか。頑張って下さいよ」と応援はするが、何となく割り切れないものが残るのだ。私は間違っているのだろうか。


2月25日は無気力な1日だった

2018-02-25 19:26:00 | コラム
気が重い天気だった25日:

25日は私が最も嫌いなというか「やる気」が起きない低温且つ今にも降り出しそうな天気で、1日中何もせずにボンヤリと過ごしていた。お陰様で冬季オリンピックも終わるところまで来たが、テレビもほとんど見ることなく終わった。

それでも、早朝のニュースと新聞で高木美帆の姉が新種目のマススタートとやらで優勝したのと、女子のカーリングがイギリス(とは言うがUKなのかイングランドなのかは判然としない)に勝って第3位に入賞したのは、その努力が報いられたのであって誠に結構だったという辺りまでは、未だ多少の意識と判断力が残っていた。

何故かは不明だったが、朝食後はずっと眠気に襲われて8時半過ぎからの張本勲の「喝」の時間までは辛うじて正気を保っていた。この番組の不思議な点は「何故あれほど頻繁に野球の関係者をゲストに呼んで他の種目を語らせるのか」という点だ。

本日は足さねばならぬ用事がいくつかあったと承知していたが、眠気には勝てず無為に終わった。19時を過ぎた今頃になって漸く少しだけその気になってきた次第で短いようで結構長い1日だった。

それにしても、野党は何故あれほど居丈高になって「裁量労働制」における厚労省のデータが不備なことを責め立てるのだろう。データが不備なことと法案そのものが不備であることは別問題だろうと思うのだが、撤回せよとわめき立てて、兎に角、嵩にかかって攻め立てている。彼らは何故あれほど喧嘩腰になるのだろうか。それが彼らの使命だとでも認識しているのだろうか。不可思議な連中だ。

80肩の痛みは早朝にはそれほどでもなかったが、昼前には矢張り痛み止めなくしては昼寝も出来ないほどになって、遂に服用してしまった。そう言えば、2~3年前の冬にYM氏が肩が痛くて腕が上がらないと言って、方々の病院に通っていたが結局は諦めていたのを思い出した。彼はその上がらない腕でも車の運転は出来ると言って2人で八ヶ岳に静養に出掛けていったのだった。彼は自然治癒するまでに約1年かかったと述懐していた。今度はそれが私の番になったらしい。


英語の教え方学び方

2018-02-24 17:08:13 | コラム
AIの進化が英語にも及ぶのでは:

国文学者にして英語にも造詣が深いKS氏が、私のここ数日の英語論を読まれて寄せられた感想の興味ある一部を引用してみよう。

これからAIが進化してくると、「スマホに向かって日本語を呟けば、そこそこの英語に訳してもらえる時代」がそう遠からず来るはずです。じつは、今の小学生は、「英語ができなくても、日常生活やサービス業務には困らない世代」だと思っています。

私も至極ご尤もだと思った。何分にも既に人が電脳の将棋にも囲碁にも勝てない時代になっているのだから。問題はそういうアプリケーションに誰がどうやって英語を教え込むかではないかと思わずにはいられない。それは、我が国にそういう能力を備えた人がどれほどいるかが疑問だからだ。何時の日か It’s a head quarter’s baby. でもto get away with murderでも shithole でも stretch one’s imagination too far away でも誤訳しないようなAIが出現するだろうとは予測できる。

仏文学のTK博士は「実用フランス語なんてない」と断言されたと聞く。私は始めから「実用性」だけを目指すようなことを考えずに、目標を広範囲で尚且つ高いところに定めて取り組めば、そこまで到達する過程でもかなりなり立派な英語力が備わってくるものだと考えている。低いところを狙えば、知らぬ間に swearword の世界などに踏み入ってしまうことになるのだ。

私自身のことを振り返れば、アメリカの会社に転進してからは常に何とかして周囲に数多くいる知的水準の高い人たち並みになろうと思って、彼らが仕事の場と私的な会話で使う「これは良いな。優れているな」と思った表現を記憶して真似するだけを、ひたすら心掛け出来たのだった。その結果がTK博士が言う「支配階層の英語」に知らぬ間になっていただけだと思う。要するに「優れた環境と、良いお手本に恵まれるか否か」が重要だということだ。

自分自身は一度たりと言えども「英語学」などを身につけようと目指したことはなかった。それは「英語などは科学でも学問でもなく、意思伝達の記号ではないのか」と信じていたからだ。そして、それを学ぶ手段としては中学から高校まで「音読を重ねているだけで試験で良い点が取れてしまう、理数系とは違って頭を使わないでも済む学科だ」とも考えていた。尤も、その背景にGHQの秘書の方に「英語だけで考えること」等々の大原則を教えられた利点もあったとは思う。

子供たちにどうしても英語を教えたければ、試験などで縛らずにもっと気楽に勉強できるような方法を考えるべきだろう。それも、これまでに成果を挙げられなかった既製の科学としての英語を教えてきた先生方使っていては、百年河清を待つに等しい事態になると本気で危惧する。私以外にも何人かが音読だけで上手くいった例も参考にして、教え方改革が必要だと思う。

なお、後難を恐れて言えば留学などは金がかかるだけで余り役に立たないと思う。それと、外国人というか native speakerたちは「は日本人は英語を学ぶ時にどういうことに苦しんでいるかが解っていないと思っているべきだ。即ち「無闇に何処の馬の骨かも解らない外国人を連れてくるな」と言いたいのだ。

我が国まで来て英語を教えたいなどという連中は、先ず「食い詰め者では」と疑ってかかっても良いだろう。まともな能力と一流私立大学のMBAのようなチャンとした学歴があれば、自国で良い職に就けているはずだ。アメリカにおける私立大学と州立大学の格差をより正確に把握しておく必要があると思う。

KS氏も言われたように、何時の日かAIに英語を教えて貰うようになるかも知れない時代だ。AIには shithole などという言葉などを使わせないように仕込んでおくと良いだろう。

2月23日 その2 帰国子女の英語 #2

2018-02-23 16:41:51 | コラム
現場で覚えれば:

21世紀パラダイム研究会に小学校6年の時に朝鮮から苦労して引き上げてきた方がおられ、その帰国の際の例えようもない苦労を回顧して語られたことがあった。その苦難の限りを尽くした帰国中に一家の朝鮮語の通訳をしていたのが彼だったそうで。子供だったが故に現地の言葉を親御さんたちよりも理解できていたということ。どうやら、言語とはそういう性質のものらしいのだ。

だからと言って、小学校3年から英語を教えようというのは、話が違うと思う。それは、彼は帰国してから日本の学校に転入してから日本語に付いていけなかったという問題にぶつかったそうだから。

前回は Do you think you can make something out of these?を採り上げたが、ここでは似たような話を。1980年代の初期に船社のシアトルの駐在員の方が現地の小学校に入れた10歳のだったかのお嬢さんに「『ドアがひとりでに閉まった』と英語で言得えますか」と問いかけられたそうだ。

彼は悲しいかな Door closed automatically. しか思い浮かばなかった由。これでは不正解で、正解は Door closed by itself. だと教えられたとか。日本語で考えている限り、こういう発想は浮かばないだろうと思う。実は、かく申す私も恥ずかしながら不正解だったのだ。

本当は学校教育の英語では、こういう日本語と英語との発想の違いをどうやって教えるかが重要だと思う。私はこうやって現地人(?)との接触とアメリカ人たちが使っている表現を覚えそれを真似る形で英語を勉強できたと言えるだろう。