こういう言い方があるのだ:
It’s yours.
解説)こういう言い方を1970年頃に香港から来た貿易商にされた時には、悲しいかな何のことか解らなかった。言うなれば Make it yours. でも同じような意味になるとは、後に知ったのだった。何れも「君に上げるよ」なのである。それなら素直に I will give ~ to you. とでも言ってくれれば良いのにと思った。
このことをアメリカ人に話してみたら「そういう言い方はあるが、そのままでは一寸不躾だと思う。我々ならば please を付ける」と教えてくれた。
It’s all yours.
解説)これは上記と似ているが、全く異なる意味で使われていた。即ち、司会者が講演か説明かプレゼンテーションをする人を紹介した後で、言ったことだった。敢えて日本語にしてみれば「さー、貴方の番です。どうぞお話し下さい」とでもなるだろうか。All が入っただけで全く意味が変わってくるのが面白かった。
It’s a piece of cake.
解説)日本語にすれば「朝飯前」ということだろう。要するに「簡単なことだ」か「お安い御用だ」と言いたい時に使える表現だと思う。同じような意味で彼らがよく使っている言葉に cinch というのがある。これは、Oxfordには「アメリカン・イングリッシュの話し言葉であり、馬の腹帯を締めるという意味」とある。
I will give you a ride.
解説)これも話し言葉に馴れていないとまごつく表現の一つだと思う。要点は ride である。「私の車で送ってあげるよ」という意味なのだ。これも初めて聞いた時には「何のこと?」と一瞬戸惑ったが、雰囲気で見当が付いた。自動車の運転をしない(出来ないし、免許を取ったこともない)私がアメリカで常に言っていたことが Who will give me a ride back to my hotel? と Who will pick me up tomorrow morning? だった。後者は「明朝は誰が迎えに来てくれるの」となる。I need a ride.となどという一寸図々し言い方もある。
Let’s play it by ear.
解説)これも初めて聞いた時には「何を言っているのか」と困惑させられた。“to play it by ear”は本来は「譜面を見ないで(即興か諳譜で)演奏する」という意味だそうだが、それが転じて「どうなるかは解らないが、その場の状況に応じてやってみよう」と言いたい時に使われるようになった。言わば「臨機応変に行こう」なのである。
I’ll tell you what.
解説)これも何のことか直ちに理解できなかった。日本語で何と言えば良いかも解らない話し言葉かと思う。皆で昼食に出掛けようとなった時に、中華か日本食か意見が纏まらなかった。そこに最年長者が割って入って I will tell you what. Let’s try Mexican.と言ってメキシコ料理に決まったのだった。
We are a party of four.
解説)前項の続きのような言い方。レンストランに入って入り口の Please wait to be seated. の看板のところに立っている係員(maître-d‘ または maître d)に「我々は4人である」と告げているのだ。ただ単に Four. と言っても通じるが、この方が格好が良いか?電話予約の時などには使える言い方だ。尤も、電話では We need a table for four.と言っても良いと思う。
何時のことだったか、私が昼食が終わって一緒に来ていた秘書さんたちを、この「お席にご案内しますので、ここでお待ちを」と看板のところに立って待っていた時に、後から入ってきたお客に Table for two, please. と言われてしまったことがあった。その日は金曜日で、私は寛いだ服装で濃紺のダブルブレストのブレザーを着て濃灰色のズボンをはいていたので、如何にもメートルデイ―っぽく見えたらしい。それを見ていた女性たちに「貴方は新しい職を確保できたではないか」と大受けだった。
It’s yours.
解説)こういう言い方を1970年頃に香港から来た貿易商にされた時には、悲しいかな何のことか解らなかった。言うなれば Make it yours. でも同じような意味になるとは、後に知ったのだった。何れも「君に上げるよ」なのである。それなら素直に I will give ~ to you. とでも言ってくれれば良いのにと思った。
このことをアメリカ人に話してみたら「そういう言い方はあるが、そのままでは一寸不躾だと思う。我々ならば please を付ける」と教えてくれた。
It’s all yours.
解説)これは上記と似ているが、全く異なる意味で使われていた。即ち、司会者が講演か説明かプレゼンテーションをする人を紹介した後で、言ったことだった。敢えて日本語にしてみれば「さー、貴方の番です。どうぞお話し下さい」とでもなるだろうか。All が入っただけで全く意味が変わってくるのが面白かった。
It’s a piece of cake.
解説)日本語にすれば「朝飯前」ということだろう。要するに「簡単なことだ」か「お安い御用だ」と言いたい時に使える表現だと思う。同じような意味で彼らがよく使っている言葉に cinch というのがある。これは、Oxfordには「アメリカン・イングリッシュの話し言葉であり、馬の腹帯を締めるという意味」とある。
I will give you a ride.
解説)これも話し言葉に馴れていないとまごつく表現の一つだと思う。要点は ride である。「私の車で送ってあげるよ」という意味なのだ。これも初めて聞いた時には「何のこと?」と一瞬戸惑ったが、雰囲気で見当が付いた。自動車の運転をしない(出来ないし、免許を取ったこともない)私がアメリカで常に言っていたことが Who will give me a ride back to my hotel? と Who will pick me up tomorrow morning? だった。後者は「明朝は誰が迎えに来てくれるの」となる。I need a ride.となどという一寸図々し言い方もある。
Let’s play it by ear.
解説)これも初めて聞いた時には「何を言っているのか」と困惑させられた。“to play it by ear”は本来は「譜面を見ないで(即興か諳譜で)演奏する」という意味だそうだが、それが転じて「どうなるかは解らないが、その場の状況に応じてやってみよう」と言いたい時に使われるようになった。言わば「臨機応変に行こう」なのである。
I’ll tell you what.
解説)これも何のことか直ちに理解できなかった。日本語で何と言えば良いかも解らない話し言葉かと思う。皆で昼食に出掛けようとなった時に、中華か日本食か意見が纏まらなかった。そこに最年長者が割って入って I will tell you what. Let’s try Mexican.と言ってメキシコ料理に決まったのだった。
We are a party of four.
解説)前項の続きのような言い方。レンストランに入って入り口の Please wait to be seated. の看板のところに立っている係員(maître-d‘ または maître d)に「我々は4人である」と告げているのだ。ただ単に Four. と言っても通じるが、この方が格好が良いか?電話予約の時などには使える言い方だ。尤も、電話では We need a table for four.と言っても良いと思う。
何時のことだったか、私が昼食が終わって一緒に来ていた秘書さんたちを、この「お席にご案内しますので、ここでお待ちを」と看板のところに立って待っていた時に、後から入ってきたお客に Table for two, please. と言われてしまったことがあった。その日は金曜日で、私は寛いだ服装で濃紺のダブルブレストのブレザーを着て濃灰色のズボンをはいていたので、如何にもメートルデイ―っぽく見えたらしい。それを見ていた女性たちに「貴方は新しい職を確保できたではないか」と大受けだった。