新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

2月6日 その2 平昌オリンピックに思う

2018-02-06 14:15:50 | コラム
>正直なところ早く終わって欲しいと思っている:

開会式が9日となってこの冬季オリンピックの開催が迫ってきた。私はこれまでにこれほど雑音が多いオリンピックはなかったと思っている。雑音などとは言ったが、敢えて言えば「これほど政治色が濃く特定の国にかき回されたオリンピックはなかった」と思う。その辺りを考えて見れば、

*文在寅大統領:
韓国の文在寅大統領が目指しているのだろう南北朝鮮の統一は確かに崇高な理想の如くであるが、現状では彼が金正恩とDPRKに媚び諂っているとしか見えない点が大きな問題点だろう。今風(でもないか?)に言えば、うざったいのである。私には文在寅大統領に対して「何処まで金正恩に阿れば気が済むのか」と問い掛けたい気さえするのだ。

彼は盧武鉉譲りの左傾した大統領ではある以上、統一に指向する訳は解るが、南北合同テイ―ムを無理矢理に結成したことに反対している世論もあることを如何に認識しているかも問うてみたい気がしてならない。オリンピックをあれほど政治まみれにしたことをどう考えているかも尋ねたくなる。

*我が国のマスメディアのメダル獲得予狂想曲:
これはもうるさ過ぎてウンザリだ。確かに、女子のスピードスケートやスキーの複合競技や男子の羽生結弦等々の優勝候補は数多くいる。だが、私は世界は広いのであって、何時何処からか予想だにしなかった国から素晴らしい選手が出てくるかなどは予想外のことではないか。私はこれまでも何もオリンピックに限ったことではないが、世界的な大会では我が国の代表選手たちの優勝や入賞などを全く期待しないようにして来た。それで、入賞圏内に入ってくれれば「良くやってくれた。立派だった。望外の幸せだった」と褒めるようにして来た。

それだけではない。我が親愛なるマスメデイアは何かというと「メダルの色がどうした」の「何連覇が期待できる」などと選手たちに要らざる圧力と精神的な負担をかけ過ぎていると見ている。言わば、期待感で押しつぶしているのだとすら考えている。こういう目に見える圧力をかけるのは止めるべきだと思う。しかも、彼らは帰国した選手たちの中から所謂「メダル獲得者」だけを集めて記者会見をさせたりする。不公平だし、差別待遇ではないのか。

あれでは3位以内に入らなければうっかり帰国できないとまで思い込むほどの選手たちへの圧力ではないのか。中にはその圧力をバネにして発憤し3位以内に入った選手もいたかも知れない。だが、私はあの空騒ぎは止めるべきだと思う。高梨沙羅などはその(不当なとでも言いたいような)圧力に負けたのか、全くW杯で勝てなくなってしまった選手も出てきたではないか。私の言いたいことは「このようなメダル期待」の騒ぎが早く終わって欲しいということだ

*DPRKの演出
作戦といった方が適切かも知れない。一方にはDPRKの何とも巧妙な文在寅大統領を使った平昌オリンピックを利用した政治ショーの演出もある。しかも、DPRKは文在寅大統領の弱腰をトコトン利用して万景峰号までを韓国の港に接岸させようとまでしている。私はそもそもUNの何とか理事会の制裁の決定などは何の役にも立たないと思っているが、その制裁をかけねばならない韓国がそこまで譲歩していては、益々UNとそのSecurity Councilの存在意義が問われるのではないのか。

文在寅大統領は好い加減に金正恩に踊らされていたと目覚めるべきではないか。


再度「閃きが当たったスーパーボウル観戦記」を

2018-02-06 09:29:57 | コラム
閃きが当たってイーグルスが勝ったスーパーボウル:

スーパーボウルとはアメリカ最大のスポーツの祭典で、アメリカンフットボール(以下フットボール)のプロのリーグであるNFLの二つに分かれているConference(日本のプロ野球で言えばセントラルとパシフィックリーグのようなもの)「アメリカン」と「ナショナル」がMLBのウワールドシリーズのように優勝決定戦を行うので、それを「スーパーボウル」と称しているのである。

私は毎年欠かさずに月曜日の午前中(アメリカ時間では前日の日曜日だ、念の為)をこの試合の観戦に当てている。今年の対戦はニューイングランド・ペイトリオッツ対フィラデルフィア・イーグルスだった。

この試合のアメリカ全土における人気たるや何物にも代えがたい凄さでテレビの視聴率は40%をも超えるのであるから、トランプ大統領の岩盤支持層であるプーラホワイト以下の38%をも凌ぐのである。私はこのアメリカ最大のお祭りのようなスーパーボウルは「アメリカの文化ではないか」徒すら考えている。

今年はアメリカ時間の2月4日にミネソタ州のミネアポリスで開催された。遺憾ながら、我が国ではフットボールは未だに「マイナースポーツ」の域を脱しておらず、中継したNHKもラグビーのトップリーグならば地上波で扱うのに、フットボールだとBSだったという差別だ。

実は、かく申す私も最早アメリカのNFLの動向には注目する意欲が年と共に衰えたので、今年のスーパーボウルに登場したフィラデルフィア・イーグルスについては何の予備知識もなかった。NHKのBSの中継で始めにイーグルスの一本目のQB、ウエンツが故障で代役が出てくると聞いた時点で、何故か過去にスーパーボウルで5勝しているトム・ブレイディを擁するニューイングランド・ペイトリオッツの方が不利だと閃いたのだった。ペイトリオッツもブレイディも何度も見ているから多少の予備知識はあったが、イーグルスに関しては皆無だった。

古い話だが、1980年代初めにサンフランシスコのキャンドル・ステイック・パークで、イーグルスが当時全盛のQB、ジョー・モンタナを擁するフォーテイ・ナイナーズを破った試合を見た経験がある。イーグルスと聞いて思い出すのはこの試合のことだけだ。

本日の試合の中身は言わば手に汗握るとでも言いたいような接戦で非常に面白かった。両方とも反則が少なかったし、両方共にQBをレシーバーに使うスペシャルプレーを出して、イーグルスは成功してFolesが成功してTDを記録したにも拘わらず、歴戦の勇者のはずのトム・ブレイディが落球して不成功だったのは印象的だった。私の興味は最後まで「どのようにしてイーグルスが勝つのか」にあった。

またインターセプション等によるターンノーバー(turn overのことであり、ターン・オーバーとは発音しないのだが)も1度あっただけだった。だが、第4クオーターで残り時間が1分台のところで、トム・ブレイディがLBの突っ込みにあってハンブルさせられ、turn overになったのは致命傷だった。この場面は日大フェニックスが甲子園ボウルで関学に勝った時にQBにパスを投げ損なわせたのにも似ていたも興味深いものがあった。

解説の(確かジャパンタイムスの人だったと思うが)池沢氏が「ブレイディがパスで505ヤード(だったか)を獲得したのはスーパーボウルでの記録」と言っていたが、記録を打ち立てても負けてしまっては仕方がない。私は初めて見たというか名前を聞いたイーグルスのQB、Nick Folesは立派なものだったと思う。あれだけ出来れば、イーグルスの勝利は番狂わせでなどではない堂々たるものだったと思う。矢張り、フットボールには何ものにも勝る面白さがある。

フットボールを知らない方々は往々にして「ルールが解らないので」などと言われるが、それでは「野球のルールに精通して野球を見ておられる方がどれほどおられるか」とお尋ねしたくなる。恐らく言いたいことは「試合の進行の仕方や、どうやって得点するのか、どういうことをすれば反則になるのか」をご存じないと言われたいのだろうと思っている。

そんな堅いことを言われずに、ワイドレシーバーが長いパスを見事に捕ったこととか、ランニングバックが相手のデイフェンスをどうやって突破してタッチダウンしたか等を単純に楽しんでおられれば十分だと思うのだ。是非「試合の進め方」だけでも少しでも覚えられてフットボールをご覧になったら如何かと言いたい。ルールなど覚える必要などなく、どうすれば得点になるのかだけを知れば、十分面白く「究極のスポーツ」を楽しみながら観戦できると思うのだが。

念の為、申し上げておくと、試合は38対33でフィラデルフィア・イーグルスの勝利だった。くどいようだが、私の閃き通りの結果だった。