新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

2022年9月の新宿区の人口

2022-10-26 07:27:01 | コラム
22年9月の新宿区の人口は対前月比0.16%増加して346,273人だった:

22年9月の新宿区の人口は、8月から576人増加して346,273人だった。日本人は277人の減少で306,759人となった。一方では外国人が853人の増加で39,514人に達していた。この増加で区全体の人口に占める外国人の比率は11.41%と、8月の11.18%を超えて来た。因みに、7月は11.16%で6月の10.76%と5月の9.7%よりも増加していた。要するに、彼らは増えているのだ。

夏休み中だった8月には大盛況の山手線の内側のKorea townでの活況は、9月にも変わることはなかった。若き女性たちの韓国産化粧品と彼らの趣向に合わせた韓国料理の人気の高さを、イヤと言うほど見せ付けてくれていた。この現象は何も特筆大書するほどのものではないが、偶にJR山手線・新大久保駅に降り立った人たちを驚愕させている。即ち、敢えて言うが、ここでは低次元の日韓の友好関係は着実に実現しているのだ。この現象を岸田総理や林外相は何処まで認識できているのだろうか、言いえ知るまい。

一般の方もマスコミに引き摺られたのか、百人町と大久保一帯を「新大久保」と呼んでおられる。だが、何度でも言うが「新大久保」という地名はないのだ。しかも、韓国商店街は大久保にあるのだ。しかも、この界隈では不可解なことに、何故か韓国語を話している通行人に出会うことは極めて希なのである。

上記のように外国人が増えてきたとの統計はあるが、彼らがCOVID-19の最盛期よりも増えたとの実感はない。だが、数多ある日本語学校に出入りする若者は確実に増えてきた。彼らが新規入国者なのか、あるいは何処か他の地域からやって来たのかと不思議に感じている。彼らが低賃金で働けば、それが賃金水準の上昇を阻む結果になっているとのニュース解説もあったが。

未だ未だ東京都内では第7波が本格的に収束するようには見えないし、第8波に備えよという専門家もおられる。それでも、新宿駅西口周辺や高田馬場辺りはウイルス感染流行期前の賑わいを取り戻している感があるが、景気は一向に回復してこない。9月には通院の機会が多かったので、身の安全を図って何度かタクシーを利用したが、運転手さんたちは相変わらず「岸田さんは何をやってくれたか」と嘆いていた。

参考資料:新宿区広報 10月25日号

10月25日 その2 岸田文雄総理、時には即断即決をお願いします

2022-10-25 16:59:45 | コラム
山際大志郎大臣が辞職:

岸田文雄総理の政治姿勢については、以前に失礼をも顧みずに「決断力が必要では」と指摘してあった。これは、裏を返せば「決断力が無い」と言ったのと同じである。これ即ち、私が「検討使」と日頃から揶揄されていた岸田文雄総理を真っ向から批判したのだった。

私が見るところでは岸田文雄という政治家の思考体系は典型的な日本式回路であり、如何なる重要事案でも二者択一で「バラリズン」と「イエスかノーか」を即決即断されるのではなく、それこそ慎重に四方八方に思考を巡らしてから決定される型なのである。アメリカ式というか西欧式の二進法で進んでいくのではないという事。

この度の山際大志郎大臣が巻き起こした案件にしても、多くの政治評論家やジャーナリストたちが早くから指摘していたように、もっと早い時点で辞任勧告なり、自発的退任に持って行けたはずだろうと思われた問題だった。山際氏その人が何故優柔不断なのか往生際が悪かったのか知る由もないが、あのような不鮮明な答弁を繰り返しているのを聞いた時点で、総理は決断が出来ていたはずだと思ってしまう。

事があそこまでの騒ぎになり、内閣支持率が下がる一方なのに、重要案件が目白押しとなってから、新聞に「実質的な更迭」と書かれてからの辞表提出では“Better late than never.”だったというだけのことになってしまった。それでは、何事につけても内閣を悪し様に罵る安住某に絶好の内閣攻撃と非難材料を与えただけになってしまうかも知れないのが残念だ。

岸田総理のように「常に慎重に検討されてから重要な案件を処理される」のも個性だろうから、殊更に非難すべき事柄でもないとは思う。だが、今回の山際大臣の件などがその典型的な事例だが「本降りになって出ていく雨宿り」の誹りは免れまい。岸田文雄総理にも時には「即断即決」で事に当たっていく、慎重ではない決断力が必要なのではないのか。

何事につけても進歩と変化の速度が非常に速くなった現代にあっては、一時の逡巡が取り返しのつかない事態を招く恐れもあると思う。総理自身の決断力もさることながら、側近(周囲?)には官房長官、副長官、秘書官等が補佐役や相談役として仕えているのではないのか。彼らは総理に進言できないのだろうか。何も西欧式思考体系を真似ろとは言わないが、これから先は「遅きに失した」という事態は避けて欲しいものだと願っている。


今のうちに言っておこうと思う

2022-10-25 08:16:31 | コラム
日本シリーズ第3戦の前に:

冷静な評論家としては第3戦が始まる前に、一言論じておこうと思うのだ。

先ずはスワローズには問題点があると見ている。それは2試合で8点を取ったのは良かったとしても、そのうちで私が常に言っている「流れの中で」の得点が1回戦の1回裏のオスナのタイムリー2塁打による2点だけで、残るは皆ホームランによるものだったのだったのは、私は3回戦から先の懸念材料だと見ている。即ち、既に指摘したように、チャンスは業界の専門語にいう「状態が良くない」村上宗隆と山田哲人のところに巡ってくるので、打点(RBI)にならないのだ。

しかも、昨年の日本シリーズでは大活躍だったサンタナの状態が悪いだけではなく、再三ライトの外野守備で失策を演じていた。だが、第3戦はDH制の試合なのでサンタナはDHにして、新人の(「ルーキー」なんていう間抜けなカタカナ語は使わない)丸山和郁か40歳の青木宣親を守備に使った方が良いだろう。この問題よりも重大なのが山田哲人だ。高津監督がどのように決断するかだが、守りの要である彼を外す訳には行くまいと思う。

バッファローズも吉田正尚は兎も角として、杉本裕太郎をどう扱うかが難しいところではないのか。こちらも、この二人を抑えてさえいれば、他の伏兵的な打者たちに打たれても大怪我にはならない感があるのが、中島監督の腕の見せ所ではないのか。第2戦までのところでは、宗佑磨が昨年ほど当たっていないのが辛いところのようだ。勝負の難しい点は「当たっていない者の所に好機が回ってくる」辺りにある。

私はこのまま事が進むと、スワローズはバッファローズの速球派の中継ぎ投手たちを打ち崩せるか否かが勝敗の鍵になってくると見ている。また、比嘉幹貴が村上(とオスナにはアウトサイドになる)にインサイド低目の変化球で三振に斬って取った辺りにも着目する必要があるだろうし、山崎福也の速球があれほど通用した点も、セントラルリーグの野球の弱点を示していた。

と言うことは「ここから先はバッファローズの速球派対スワローズの打線の勝負になる」のだろうから、山田哲人と村上宗隆が何処まで「状態」を修正してくるかではないのか。スワローズの場合は中村悠平が全幅の信頼を置けない先発投手たちをどのようにリードしていくかに懸かってくるだろう。

最後は矢張り英語というかカタカナの野球用語に触れておきたい。「タイムリーヒット」という我が国独得の野球用語がある。英語で表記すれば“timely hit”となるが、私はこれを和製語と断じたい。私の記憶では、戦後間もなくラジオの野球中継放送で「タイムリーヒット」即ち「適時打」が導入された。それが普及したかと思えば、直ぐに頭だけ取った「タイムリー」が普通になった。

だが、アメリカではそうは言われていないと、現地のテレビの中継放映で知った。彼らはRBI(=run(s) batted in)と称し、単打による場合には「RBI シングル」のように言っている。だからと言って、私はアメリカに倣いなさいなどと言うつもりなどない。「タイムリー」と聞けば誰しもが何のことか解るようになっているのだから、「それで良い」としようと思っている。

でも、どうして戦後間もなくは「タイムリーヒット」が使われるようになったのかは寡聞にして知らない。なお、timelyはジーニアス英和には「時を得た」とある。


10月24日 その2 念の為、お知らせしておくと

2022-10-24 15:07:55 | コラム
小室圭氏が弁護士試験に合格した件:

元の同僚でワシントン州に住むL氏も、この件についての現地の無関心の度合いを簡単に知らせてくれたので、引用しておこうと思う次第。

「こちらでは日本の皇室関連の事が報道されるのは極めて希である。と言うことは、私にそういう先入観があるからかも知れないが、一般論でも日本関係のニュースは非常に少ないのが現実である」

彼が伝えてくれたことも、実質的には先日のSM氏からの便りと同じことである。長い年月アメリカの会社で過ごしてきた私も、全く同じ感覚で捉えている。何故そうなっているかは、何時かは別途考えて見ようとは思うのだ。

日本シリーズ第2戦まで見た結果で論評すれば

2022-10-24 07:58:55 | コラム
スワローズもバッファローズも歯痒い思いだったのでは:

本稿では「野球はこうやって見る方法もあるというか、こういう視点に立って観戦するのも一興だ」との、私独得の観戦の仕方を述べ行こうと思うのだ

第2戦は明らかにスワローズにとっては形勢不利としか見えない流れだった。恐らくバッファローズのファンたちは、あのまま3対0で逃げ切れると期待していただろう。だが、私は「スワローズがどうやったら追いつけるのか。必ず追いつけるだろう」と何となく閃くがままに見ていた。

そして、あの9回裏の同点である。もう代打者として使える者が残っていないのかと思った無死・走者一二塁の好機に、高津監督は小柄な星稜高卒2年目の内山壮真を出してきた。「なるほど。そういう手もあったか」程度の受け止め方だった。だが、内山は2ストライクを取られた後でも釣り球のボールになるフォークボールをチャンと見送って、5球目だったかの高目に来た真っ直ぐをホームランにしてしまった。私は当たった瞬間に「入った」と思って見ていた。閃きは当たっていた。

この延長・引き分けに終わった試合は熱戦のようでもあり、詰まらない試合でもあったと思っている。そう言う根拠は「両軍の投手たちが制球力思うに任せず、自ら危機を作りだしては消していく格好だったし、打者たちは『ここぞ』という場面では打ってはならない球に手を出してしまうか、敢えなく三振に終わっていた」からである。

TBSの関口の時間では、大魔王佐々木も元阪神の鳥谷も「日本シリーズの緊張感は別物」と指摘していたし、MLBでWシリーズを経験してきた岡島も「あの雰囲気はリーグ戦とは全くの別物」と語ってように、出てくる者出てくる者が皆、シリーズ独特の緊張感に負けてしまったのか、不甲斐ない出来だったのだ。この点は見方を変えれば「救援の投手たちが良く凌いでいた」となるのかと思う。

双方共に3得点止まりだった最大の理由は、中心打者であるスワローズの場合には村上と山田、バッファローズでは吉田と杉本が不振だったからと見るか、相手投手に上手いこと抑え込まれたかの何れだろう。だが、私の表現では「ここぞ」の時に不発だった事にあったと見ている。スワローズの場合は村上がシーズン末期の不調から抜け切れておらず、焦っているかのようで「狙っていたか、彼が得意とする打てる投球が来るまで待てずに早打ち」を繰り返していた。

特にダメだったのが村上の前を打つ山田で、何処か身体的な問題でもあるのかと疑うほど崩れていた。だが、守備では菊池涼介級の出来だったから、単なる不振だっただろうが、悉く好機を潰していた。高津監督はリーグ戦中には彼を外して奥村を二塁に使っていたこともあった。シリーズでもこれくらいの荒療治が必要かも知れない。監督は無死2塁のチャンスに山田にはバントをさせなかったが、高津らしくない決断力不足かと見た。

バッファローズでも同様で、吉田正尚には打てる球が来なかったし、高津監督は敬遠の四球を上手く使って吉田を焦らせていた感があった。杉本はシーズン中の不調から立ち直りそうな兆しが見えていたが、スワローズの投手たちは見事に杉本の読みを外して打ち取っていた。だから、両方とも伏兵的な存在の打者が好機を作っても3番と4番の中心打者が潰してしまったのだ。コインの裏側は「ベンチが相手方の中心打者に対するスカウティングが良くできていた」のであろう。

この試合で両方が繰り出して中継ぎの投手たちを見ていて「セントラルとパシフィックの両リーグの野球の質の違い」をあらためて認識させられた。それは、ジャイアンツが“Look at zama”(私の造語で「ざまを見ろ」のこと)でホークスに2度も4連敗させられたときに、多くの解説者が「ホークスの中継ぎ投手たちは皆150km台の速球を投げ込んで、このスピードに馴れていないジャイアンツの打者が翻弄された」と指摘したのと同じような現象が起きていた。

即ち、宇田川等々の選手名鑑には「育成選手」の欄に載っている投手たちが皆150kmの速い球を投げるのに対して、スワローズが誇る中継ぎとクローザーたちも140km台なのだ。ホークスの場合は「育成から2軍の頃に徹底して体幹を作るウエイトトレーニング等を採り入れた鍛え方をしていたのだ」との解説があった。常識的に言えば、これは当然の鍛え方であり特筆大書されるべき事柄ではないのである。ひょっとするとジャイアンツ如きを頂点に頂く(?)セントラルリーグの問題点かも知れない。

第2戦までの状態というか双方の出来からは、私にはどちらが優勢かは判断出来なかった。鍵は「山田・村上」と「吉田・杉本」の何れが先に立ち直れるかだと見ている。面白いと感じたことは、スワローズは山田・村上の出来もさることながら、オスナとサンタナという南アメリカ出身者に依存しているのに対して、バッファローズには投手のアゲスパック以外は全てを国産品の選手で固めている点だった。

バッファローズの捕手たちは、もうそろそろオスナがアウトサイドに流れる低い球は打てないと悟った頃だろう。「村上の後を打つオスナを抑えきれないと、勝てないかも知れない」辺りが、3戦目から先に勝敗を分けるかも知れない。