1010 Radio

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中国株式市場での株価急落に関連して

2007-03-03 | ラジオ
世界経済の新たな一角となった金融市場に危機が訪れた。
新興経済国として成長著しい中国の上海市場で行った、株価のパニック安
をきっかけに世界の主要な取引市場で、のちなみ株価指数が急落した。
今回の金融危機による損失は、今のところ全体で1兆ドルと見られているが、
アジアでの余波を考えると、この数字はまだ確定していない。
中国の人口爆発問題は経済へも波及してきている。人口が増えれば株購入
への動きも高まる。市場拡大し投機的な売買によって市場は記録的な値をつ
けていた。
そして当局が、その過熱気味な市場を冷まそうと、投機的な取引量を減らす
べく、そういった措置を取った結果、一気に破綻した訳だ。

一日で市場は1千400億ドルを失った。その後、反発はあったものの木曜にな
っても株価の下落傾向が続いた。
パニック安いをここまで引きずっている理由に付いて、市場アナリストサホノフ
氏は次のように見ている。
「株価はある種、深刻なレベルにまで状していたのです。もし株価を中国のマ
クロ経済市場と比較していれば、株価や資産は少し違った評価を受けていた
だろう」
サホノフ氏は、この様な見解を示した。

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一方ロシアの市場は投資の分野では、新興国中第4位に入っている。
つまり韓国、台湾、中国に次ぐ成績になっている。この他ロシアは別の4カ国
にも名を連ねている。ブラジル、ロシア、インド、中国の4カ国は、その頭文字
をとってBRICsと呼ばれ世界的な投資ファンドは、この4カ国への投資をリスク
が少なく、かつ収益性が高いと考えている。
投資家の心理としては、ロシア市場を中国市場に結び付けているのも当然だ
ろう。両国経済はまさに投資分野を(?)しており、生産分野の企業は株式市場
に次々に新規上場を果たしている。

この様な共通点からアジアもヨーロッパも、もちろんロシアも中国市場の急落
から逃れることは出来なかった。
ロシアの取引所でも株価指標は下落し、その後は揺れている。
国内投資家は今のところ、安心して見守っている。市場での損失額は600億ド
ルに留まっている上、原油価格は通常の価で推移しているからだ。
これに付いて今度は別の専門家に意見を伺った。
「ロシア市場が暴落する兆しは今のところ見られません。それどころか中国で
の株取引と比べれば、ロシアの現状は遥かに有利なものといえる。状況はず
っと安定しているのです。新たな取引の可能性は、まだまだ残されているので
す」

今回のショックが加熱した大玉が爆発したものなのか。それともお湯がただ温
まり沸騰しただけなのか、その答えはまだ出ていない。
ただロシアの投資家は一様に、中国が市場を調整しよう大暴落を起こさないよ
うに市場を統制しようと願っただけであり、投資家の振興市場への評価への見
直しを許そうと、そのように思ったわけでない。口を揃えてロシアの投資家たち
はそのように意見を述べている。

新興市場はそれぞれ、世界経済を構成する独立した一角なのだ。
投資先としてのロシアの魅力に付いても、同じことが言えるだろう。

(?)は聴き取れず

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3月1日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル




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