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北朝鮮のウラン濃縮疑惑をめぐって

2007-03-19 | ラジオ
アメリカは北朝鮮にウラン濃縮プログラムが存在していると主張しているが、
これに付いて国内から疑問の声か挙がっている。
アメリカ議会は北朝鮮のウラン濃縮プログラムの存在の信憑性に付いて、大
統領府に質問を求める構えだ。
事の発端はアメリカ国家情報長官室北朝鮮担当主任を務めるデトラニス氏と、
北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議でアメリカ団長を務めるヒル国務次官補
の発言。
デトラニス氏は公聴会でアメリカの情報機関が、北朝鮮のウラン濃縮に付い
て確信を持つほどの情報を得ていないことを示唆し、またヒル国務次官補は
アメリカが北朝鮮によるウラン濃縮活動の根拠としているのは、北朝鮮がウ
ラン濃縮に利用することの可能な、一連の装置を購入したという間接的な情
報でしかないことを明らかにした。
ヒル国務次官補は北朝鮮によって購入された機器が、全く別の目的に利用
される可能性もあることを認めている。

議会は国防総省のゲイツ長官もしくはライス国務長官であれば、この疑問に
はっきりと回答することが出来るだろうと考えている。
この問題はアメリカの世論だけではなく、国際社会にとっても重要だ。
何故なら北朝鮮がウラン濃縮活動を行っているかどうかは全く謎であるから
だ。

これに関してロシア科学アカデミー極東研究所の、オスノロフ上級研究員は
次のように語っている。
「北朝鮮のウラン濃縮活動をめぐる状況は、全く滑稽だと言えるだろう。先ず
そのようなプログラムの存在を示す証拠がありません。韓国の諜報機関や政
治家達さへも、そのことを認めています。しかしその一方でこのウラン濃縮疑
惑こそが、朝鮮半島の核問題に新たな危機的状況を呼び起こすキッカケとな
ったのです」
ロシア科学アカデミー極東研究所のオスノロフ上級研究員は、このように述べ
ている。

このようなことからアメリカ議会上院軍事問題委員会委員長は、国防長官と国
務長官に、北朝鮮によるウラン濃縮がどの程度現実的なものか。そして対イラ
ク戦争の際の大量破壊兵器保有疑惑の二の舞ではないかを追求する構えだ。

日本の核・アジアの核―ニッポン人の核音痴を衝く

朝日新聞社

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3月3日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル




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