野村ホールディングスのモスクワ支店開設に付いて

3月13日モスクワのノーボスチ通信プレスセンターでは、日本の投資銀行・野
村ホールディングスのモスクワ支店開店を受けての記者会見が実施された。
ロシアの声・記者は、この記者会見を取材し、次のようのようにリポートしてい
る。
今回の野村ホールディングスのモスクワ支店開店は、トヨタと日産に続く第三
の日本大手企業のロシア進出として注目されている。野村ホールディングス
はヨーロッパ、中東、アフリカ各国に支店を置いており、モスクワ支店はその
中で14番目に開かれたことになる。
日本の投資銀行の中では、取引の量と資本で最大の規模を誇っている野村
ホールディングスは、世界でも4番目に多くの資本を持つ大手投資企業となっ
ている。

その野村ホールディングスにとってモスクワに拠点を置く目的は、ロシアのビ
ジネスにアジアへの扉を開くこととされている。
つまりロシアの企業は、世界でも最大の規模を持つアジア市場、取り分け日
本にアクセスするユニークな可能性を手にした事になる。

野村ホールディングスのCIS代表は、このことに付いて次のように語っている。
「野村ホールディングスは、グローバルに展開している投資銀行であり、世界
の中でも取り分け急速に成長している市場に注目している。そしてロシアも以
前から、私達の関心の対象となってきた。私達はロシア市場で私営企業や国
営企業あるいは、国の機関との間に10年に亘って協力を続けてきた。そして
今回のモスクワ支店開設は、1990年代初頭から行ってきたロシアとの協力の
当然の結果であると言っていいだろう。野村ホールディングスは、今後もアジア
の投資家たちの関心を、ロシア市場に引き付けるよう努力していく。モスクワに
開かれた支店は今後成長し、より独立した形で業務を行う投資銀行へと育って
いくだろう。今のところモスクワ支店で働くスペシャリストの数は5人で、その一
部は野村ホールディングスのヨーロッパ地域のセンターであるロンドンから派遣
され、残りはモスクワで雇われている。最も有望なプロジェクトとしては、ロシア
の株式の公開や上場に参加することが挙げられている。すでに野村ホールディ
ングスは、カザフスタンのプラナムデ銀行のためにユーロと円での、株式公開を
行ったことがある。私達はロシアの企業とも同じような協力を実施していきたいと
考えている。私達の主要な目的はロシアにとって、アジアに対する扉を開くことな
のです」
野村ホールディングスCIS代表は、この様に語った。

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3月14日放送　ロシアの声・ラジオジャーナル