ロシアは北朝鮮が核保有国であるとは認めておらず、北朝鮮が核不拡散体
制の枠組みの中に復帰することを望んでいる。
IAEAのロシア代表ベルベニコフ氏は、ウィーンで行われたIAEAの会合の中で
北朝鮮に対し、核兵器を保有していない国というステータスのまま、核拡散防
止条約を受け入れるよう呼びかけた。
ベルベニコフ代表は又、北朝鮮が再びIAEAの一員となることを求めている。
さらにベルベニコフ代表はIAEAのエルバラダイ事務局長が実施する、ピョンヤ
ン訪問により、北朝鮮とIAEAの協力が完全な形で再開されるよう期待の意を
表わした。
今回ウィーンで行われた話し合いの席上、ロシアは北朝鮮の核開発計画を監
視する上で、IAEAが中心心的な役割を果たしていくことを支持する姿勢を明ら
かにした。
同時にロシアはIAEAの活動の舞台となる北朝鮮が、非核保有国でなくてはな
らないとする見解を改めて確認している。
来週IAEAのエルバラダイ事務局長はピョンヤンを訪問するが、これは北朝鮮
の核開発プランの凍結に関する合意を実現に移す、象徴的な出来事になるも
のとみられている。
先月、北京においてロシア、中国、アメリカ、日本そして南北朝鮮の6カ国の代
表が会議を行い、北朝鮮の核開発の凍結をめぐる合意を達成した。
これにより先ず北朝鮮はヨンビョンの原子炉の稼動を止め、また今後の完全な
閉鎖に備え、これを封印することになっている。
そしてこのプロセスをIAEAの査察団が監視するという手続きは、合意の中でも
非常に重視されてるものの一つだ。
IAEAの査察団がヨンビョンの核開発施設を最後に訪れたのは2002年のことで
あり、その後、調査団は北朝鮮から出国を余儀なくされ、同時に北朝鮮は核拡
散防止条約からも脱退しているからだ。
この問題に付いてロシアの国際問題専門家であるルジャニ氏は次のように語っ
ている。
「最初のそして重要な第一歩を踏み出すことは出来たが、しかし対話はまだ続
けられている段階だ。北京で得られた合意は将来的な問題の解決を目指すも
のであって、それまでに新たな問題が生じないとも限らない。この5年間の動向
を振り返ってみるなら、問題解決のプロセスは不安定なものであり、先に得られ
た合意から後退する事態も生じている。全体としては北朝鮮の核兵器保有を防
止するため、最初の一歩を踏み出すという合意は、非常に肯定的な内容を持ち
重要なものだと意っていいだろう。しかし同時に水面下では以前として問題が隠
されている。核開発施設の解体に関して、北朝鮮政府が見せている態度もその
の一つだ」
国際問題専門家であるルジャニ氏は、この様に述べている。
北朝鮮はIAEAのエルバラダイ事務局長を自国に招いたことで、IAEAとの関係を
正常化し、国際的な核査察グループを再度、北朝鮮に入国させる意思があると
アピールしている。
これを達成しない限り北朝鮮は、核開発の凍結と引き返に提供を約束された、燃
料エネルギーを受け取ることが出来ないからだ。
現在このプロセスを実現するため、どのようなメカニズムを立ち上げるべきか話し
合いが行われている。
そして北朝鮮が本当に核開発を凍結しているかを判断するのはIAEAなのだ。
さらに北朝鮮への制裁解除に関しても、IAEAの意見が重視されている。
3月9日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
制の枠組みの中に復帰することを望んでいる。
IAEAのロシア代表ベルベニコフ氏は、ウィーンで行われたIAEAの会合の中で
北朝鮮に対し、核兵器を保有していない国というステータスのまま、核拡散防
止条約を受け入れるよう呼びかけた。
ベルベニコフ代表は又、北朝鮮が再びIAEAの一員となることを求めている。
さらにベルベニコフ代表はIAEAのエルバラダイ事務局長が実施する、ピョンヤ
ン訪問により、北朝鮮とIAEAの協力が完全な形で再開されるよう期待の意を
表わした。
今回ウィーンで行われた話し合いの席上、ロシアは北朝鮮の核開発計画を監
視する上で、IAEAが中心心的な役割を果たしていくことを支持する姿勢を明ら
かにした。
同時にロシアはIAEAの活動の舞台となる北朝鮮が、非核保有国でなくてはな
らないとする見解を改めて確認している。
来週IAEAのエルバラダイ事務局長はピョンヤンを訪問するが、これは北朝鮮
の核開発プランの凍結に関する合意を実現に移す、象徴的な出来事になるも
のとみられている。
先月、北京においてロシア、中国、アメリカ、日本そして南北朝鮮の6カ国の代
表が会議を行い、北朝鮮の核開発の凍結をめぐる合意を達成した。
これにより先ず北朝鮮はヨンビョンの原子炉の稼動を止め、また今後の完全な
閉鎖に備え、これを封印することになっている。
そしてこのプロセスをIAEAの査察団が監視するという手続きは、合意の中でも
非常に重視されてるものの一つだ。
IAEAの査察団がヨンビョンの核開発施設を最後に訪れたのは2002年のことで
あり、その後、調査団は北朝鮮から出国を余儀なくされ、同時に北朝鮮は核拡
散防止条約からも脱退しているからだ。
この問題に付いてロシアの国際問題専門家であるルジャニ氏は次のように語っ
ている。
「最初のそして重要な第一歩を踏み出すことは出来たが、しかし対話はまだ続
けられている段階だ。北京で得られた合意は将来的な問題の解決を目指すも
のであって、それまでに新たな問題が生じないとも限らない。この5年間の動向
を振り返ってみるなら、問題解決のプロセスは不安定なものであり、先に得られ
た合意から後退する事態も生じている。全体としては北朝鮮の核兵器保有を防
止するため、最初の一歩を踏み出すという合意は、非常に肯定的な内容を持ち
重要なものだと意っていいだろう。しかし同時に水面下では以前として問題が隠
されている。核開発施設の解体に関して、北朝鮮政府が見せている態度もその
の一つだ」
国際問題専門家であるルジャニ氏は、この様に述べている。
北朝鮮はIAEAのエルバラダイ事務局長を自国に招いたことで、IAEAとの関係を
正常化し、国際的な核査察グループを再度、北朝鮮に入国させる意思があると
アピールしている。
これを達成しない限り北朝鮮は、核開発の凍結と引き返に提供を約束された、燃
料エネルギーを受け取ることが出来ないからだ。
現在このプロセスを実現するため、どのようなメカニズムを立ち上げるべきか話し
合いが行われている。
そして北朝鮮が本当に核開発を凍結しているかを判断するのはIAEAなのだ。
さらに北朝鮮への制裁解除に関しても、IAEAの意見が重視されている。
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3月9日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル